中3の息子の参観日にいきました。
参観日を見にいくのは、たぶん5年ぶりです
参観はピースフルな空間でした。
いろんな意味で
今日はいろんなものが眩しかったです。
そんなことを思うわたしはいつの間にか
尾崎豊が『15の夜』で歌う『大人達』になったのでしょうか。
理科室で物理の実験をしています
生徒のことを「おまえら〜!」という先生。
ふだんジャージの先生が参観日だけスーツ姿なのを生徒はつっこむ。
実験でおちょけて女子に「もーちゃんとやんなさいよ」と叱られる男子
女子はこちらをチラチラ見て「あれは誰のお母さんか」を小声で噂します。
はしゃぎ倒す子に「ダメやぞぅ」とか言う若い健全そうな先生の笑顔
謎の雄叫びをあげる男子が各所に複数出現
色気づいて保護者陣に目くばせを送ってくるイケてない男子(笑)
LGBTの子(女子だったけど男子)も、完全に野郎として生活しています。
アレ、反抗期ってこんなにピュアだったっけ?
男子のお母さん方と
「むすこが朝、“今日参観日ぜったい来るんじゃねーぞ”と言っていたので
来たら怒られるかもです」
「うちもです。でもそれは変換すると『来てほしい』という意味だと思うので来ました」
とか話す。
息子が「おまえの母さん、お前とそっくりやな」と友だちに言われ
「はぁ?!やめてくれ、どこがやねん」とか言ってるのが聞こえる。
障がいのある生徒が同じクラスにいます。
そのお母さんが、
休み時間に息子たちのそばに行き
「修学旅行の班、一緒に組んでくれてありがとうございます。
みんなも知っていると思うけれど、あの子は空気が少しも読めなくて、いつもみんなに迷惑かけてごめんなさい。
いっぱいイラッとすると思うけれど、どうか仲良くしてやってください」
と言って頭を下げているのが聞こえてきました。
それを聞いて、何か答えている息子が
家での息子とは違う、初めて見るような息子でした。
「あんな、あいつな、全然ふつうやで。
俺ら、イラっとしたことなんかなかったで」
13時半。5時限目。快晴。
午後の陽光が差し込んで白くなる3階の教室は
あまりにも平和で、そんな白昼夢をみているようです。
大きく開け放った窓から風が入り、白くて分厚い帆布のようなカーテンが大きく揺れます。
30年以上前、わたしもここの中学校に通っていました。
午後に、窓辺の席で
白いカーテンが大きく揺れるのを見ていた5時限目のひときわうららかな感じ
デジャヴーじゃない既視感にはっとする。