*「魁!!女塾」*

THE GOOD LOVIN’sというバンドでギターを弾いています
京都市在住

「そんなの恥ずかしすぎてできないよ」の話

2024年05月31日 | blog

先日、女ともだちが
「ゴルフの練習に行くと、知らないおじさんが頼みもしないのに教えてきて困る〜」と言っていた。
そうなんだぁ、おもしろいね。


わたしも、似たようなこと、たまにある。
わたしは、主に楽器屋さんで。


ギターの弦を買いに、ふだん行かない楽器屋さんに行き
「弦はどこにありますか」とたずねると

店員さんは、少しきょとんとして
「…えーと、なんの弦ですか?」と言います。

「ギターの弦を」と言うと


「あの、ギターの弦っていうのは
エレキ用と、アコギ用があって別物なんです。
まずゲージっていうか、太さですね、いろいろあるんですよ
アーニーボールとか、ダダリオっていうのがあって、それがメジャーなやつです」

とか言ってくるわけです。


?????


うむ、なるほど。
わたしがあまりにもピュアな見た目すぎて
楽器屋さんのお兄さんには
ギター初心者に見えるのだね、笑

それか、ギターやってる息子の弦を頼まれて買いに来たお母さんの図かな?


でもわたしは、京都人。
「そんなの知ってますってば」などと張り合ったりはいたしません。笑
何も言わずにっこり微笑んで「おおきに♡」と言って弦を買って帰ります。


エフェクターの9Vアダプターを買いに行った時も
同じように、アダプターとはそもそも、みたいなんご丁寧に語っていただきまして。

知らないテイで話をされる場面、意外とたくさんあります。

殿方ってば、語りたいんですのね。
それとも、わたしの見た目がすごく頼りないかんじなのかもねー



そういえば、それと真逆のひとがいます。


昔、京都で有名だったバンドのギターの人です。
わたしにとっては、明らかに大先輩です。


ギターの機材のこととか
セッテイングとかの話をしているとき
その人は、絶対に上から目線で話をしはりません。

「わーそんなの知らなかった〜」ということをよく教えてくれますが
その時も「君、知らないだろ?」という前提では絶対に話をしはりません。

「あのね、知ってるかもしれないけど」
「こんなんあるんよ、知っとる?」といつも前置きがあります。

「教えてほしい」と言えば、はじめて教えてくれます。
向こうから、エラソーに教えてきたりはしはりません。
やたら紳士的です。


そのことを、ある日ふと聞いてみました。


「あなたくらいの人なら
もっと偉そうにしてる人もいると思うのに
どうしてそんなにエラソーじゃないの?」と。


そしたらその人は、
こんなようなことを言っていました。
↓ ↓


「だって、相手は能ある鷹で爪を隠してるかもしれないでしょ。
黙っているからって、相手のほうがすごいひとかもしれないでしょ。
そんなこと、もしかしたら僕よりよく知ってる人かもしれないでしょ。

それなのに、偉そうにしちゃったりなんかしたら、めちゃくちゃかっこ悪いじゃん。
そんなの恥ずかしすぎて、誰にも絶対にできないよ」