*「魁!!女塾」*

THE GOOD LOVIN’sというバンドでギターを弾いています
京都市在住

エンドレスサマー

2024年09月11日 | blog

夏の終わりは8月31日だ。
どれだけ暑くても、気持ちの上では9月は秋。

そういう感覚が、17歳の頃からずっと続いている。


17歳の夏は私の転機だった。
13歳からいつも、学校では体育以外はオール5だった私は
17歳の夏を境に、学年でビリから2番目というポジションに転落した。

急な坂道を、猛スピードで転がり落ちる
ライク・ア・ローリングストーン
我ながら笑ってしまう。

理由は、ロックにハマってしまったから。



17歳の夏に見たいろんな景色を今も忘れないなぁ

高校に入り八瀬遊園(スポーツバレー)でバイトを始めた。

バイト先の年上のお姉さんが
「彼氏のバンドのライブあるから
今日、バイト終わったらいっしょに行かへん?」
と誘ってくれて、生まれて初めて行ったライブハウスは磔磔だった。

磔磔のワンドリンクで注文したスクリュードライバーのウオッカの重さ
鎬を削る長髪の痩せたバンドマン
帰り道の鴨川に映って揺れるネオン
ちがう高校のともだちと話す、学校では絶対にしない話。
どこの誰とか関係ない世界。
17歳女子高生の疾走するスピードと一致する何かがそこにあった。


夕方までバイトして
夜はライブハウスで音楽を聴いた夏休み

八瀬遊園のプールは
8月31日で終わる。
高校生のアルバイトたちも8月31日まで。

プールが終わり、バイトが終わる最後の日。
夏が終わり、学校へと帰る日。

17歳の夏は特別だった。

大人になって、いろんな大変なことがあっても
この時期に吸収した何かが、一生自分を支える気がする。
エンドレスサマー。



息子は中3で
もうそろそろ進路を決めないといけない時期らしい。


息子の選択肢は3つ。

①がんばったらなんとか入れそうな、偏差値の高い進学校。
(ハイレベルな大学へ進学するには良いだろう)

②中堅だが大学の附属で、
大学にはエスカレーターで上がれる私学。
(わたしのように高校で勉強をしなくなっても大学には行けるだろう)

③自由で剛健な校風の公立高校。


塾の先生は①を推してくる。
でも息子には、大学の進学のために高校を選ばないでほしい
なんて密かに思ってる。
いや、学校はどこでもいいな。
それより15〜18歳のいちばん大切な時期を
めちゃくちゃ疾走してほしい。