「あの人は、○○をしている人よ」とかではなく
どこの誰なんて無関係な人間関係、
いいなと思う話。
１５年前に知り合った、Nさんというおじさんがいる
仕事とかライブハウスなどではなく
地域の活動で知り合った
（たしかバブル期に青春を送っていた年代の人）。
一時期、みんなで地元のスタジオでセッションとかしたり
地域のイベントで一緒にギター弾いたことなんかもあった。
何年も会わないこともザラで、直近も数年会っていない。
そんなだけど「わたし新しいバンドしてるから一度みにきてよー」なんていうと
Nさんは律儀に知人も連れてきて盛り上げてくれたり。
実は今日、
ネットで調べ物をしていたら
なぜかNさんの名前がヒット。
少し珍しいお名前なので「あれ？」と思って見てみると
やはりそれはNさんで
ウィキペディアもあった。
初めてちゃんと知ったのよ
普段なにをしてる人なのか。
ぼんやりしか知らなかったから。
Nさんはすごく高学歴なんだと噂で聞いたことがあって
みんなでいて確かそんな話になった時
Nさんはそういえばすぐに話をそらしてた！
何度もそらす！
不自然にそらす！笑
仕事の話も同様、
「まぁふつうだよ」なんて言って詳しい話をしなかった。
なので、ふーん、まぁいいけど
と思って１５年経っているけれど
全然関係のなさそうな書籍を検索していたら
１５年後の今日、Nさんがヒットしてしまい、wikiにて不意にNさんの華麗すぎる経歴を知ってしまう！笑
wikiの中のNさん
いろんなレビューの中のNさんは
全て私の知らないNさんだ。
だって普段は、謎のテンションのめちゃくちゃへんなおじさんなんだもん！
まさか著名人やったのか。
考えたこともなかった。
そういえばNさんは
わたしの仕事のことも聞いてきたことはない。
家のことも
わたしの学歴なんかも聞かれたことはないんだよな。
Nさん、仕事のこと聞かれるの嫌だったんだろうね
すごいですね！とか言われるの嫌だったんだろうね
そんなの飽きるほど言われてきたんだろうね。
だからいつも、そんな話じゃなく
好きなロックのこととか、好きな本、好きな映画、旅の話
ふだん何考えてるか、みたいな話で盛り上がってた。
頭の良さを前面に出さず、
それどころか、だいぶカジュアルで自由人な、変なおじさんだった（褒め言葉）。
Nさん、勝手に知ってしまってスマヌ！という感じだ。
でも、知ったよ、なんて言わない。
次に会うのは何年後かわからない。
今度会った時も、変わらずに変なおじさんだろうから。
Nさんの場合とは意味合いが違うけれど
わたしも、バンドやっていることを友達にわりと言ってない。
隠したいわけでは全然ないのだけど
たまたま言う機会がなかったり
ロック好きな人じゃなかったりしたら、それはべつにどうでもいい情報かなと思って。
のちに「そういえばバンドやってるねん」と話したら
えっ、ずっと内緒でライブしてたん？
信じられへん、水くさいと言ってた。笑
また地元の同級生なんかは
「なんか聞いたけど、おまえ、バンドやってるんやって？
ふーん、意外やな
まぁ俺はそういうの興味ないから見に行かへんけど、まぁせいぜいがんばれよ」とか言ってる。