このゴールデンウィークに茨城の実家を伺ったさいに寄ってきたところを、2回に分けて紹介します。今回は、廣澤美術館とそこでやっていた板谷波山展です(2022年5月5日)。いままで行ったことのなかった郷土の観光地巡りの一環です。
実家に向かう道中で、関東鉄道常総線に初めて乗りました。実家に住んでいたころはこれに乗る機会が全くなかったのです。つくばエクスプレス守谷駅から水戸線下館駅まで各駅停車で約1時間、1両だけのディーゼルカーによるのんびり旅です。今気がつきましたが、この車両はウクライナ・カラーになっていますね。
車窓からは筑波山が望めます。
さて、廣澤美術館に来ました。ここは、筑西市にあるザ・ヒロサワ・シティという広大な敷地を擁するレジャーランド内の施設の一つです。設計者は隈研吾氏です。もう、先生はひっぱりだこです。
外とつながったような解放感。
木のぬくもりとモダンさの共存。
大きなひさし。
そして、建屋の周りを大きな天然石で取り囲んでいるところはちょっと独特ですが、天然の木や石を多用する先生のセオリー通りですね。
ここは、建屋ときれいな庭園が一体化しているところもいいです。
この庭園は、斉藤忠一という方による作庭です。禅寺の石庭のようですが、砂が白でなくベージュ色なのです。
では、「生誕150年記念 板谷波山の陶芸」展を見ていきます。板谷波山は、筑西市下館に生まれ、明治末期から昭和初期にかけて活躍した陶芸家で文化勲章受章者。波山の名は、近くの筑波山と加波山から取ったそうです。
このような大型で美麗な、いってみれば立派で高級そうな作風が特徴です。やや後の時代に民芸運動で活躍し、益子を焼き物の町として有名にした陶芸家の濱田庄司は、作風はまったく違いますが、若いころ板谷波山に師事しているそうです。
ここからは、別館の「つくは野館」で開催されていた筑西の代表作家展の作品です。
ザ・ヒロサワ・シティには、乗物類のミュージアム、宿泊施設、バーベキュー場など様々な施設がありますが、コロナ禍のためか多くは休館中でした。またの機会に来てみたいと思います。
このパークゴルフ場や本格的なゴルフ俱楽部は営業していました。