角川武蔵野ミュージアム(2022年3月13日)のその2は、4Fを中心にご紹介します。
角川武蔵野ミュージアムのコアともいえる「エディットタウンーブックストリート」。編集工学者を自認する松岡正剛館長の監修によるもの。
エディットタウンの本はこの9つのカテゴリーに分けられています。
ここは要するに図書館です。本棚は隈研吾事務所のデザインだそうです。
ふつうの公立図書館と違って、ここには比較的最近、10~20年以内に出版されたものが多いような印象があります。きっと正剛さんが読んだ本ばかりなのでしょう。面白そうなものが揃っています。ここにいたら1日でも過ごせそうです。
進化関係もいろいろ揃っています。本屋さんに並んでいる品ぞろえと、公立図書館に並んでいる品ぞろえの中間的な感じでしょうか。公立図書館では、本のカバーや帯を外していますが、ここの本にはちゃんとそれらが付いたままです。これは大事なことです。本の見た目が大きく変わります。電子ではなく紙の本が好きな私のこだわりどころです。
霊長類学関連の本たちもなかなか揃っています。読んだことのないものばかりですが。
そして、ここが圧巻の「本棚劇場」。劇場ですから。約8メートルの巨大本棚に四方を囲まれています。
プロジェクションマッピングの上映が始まりました。
本だけでなく、このようなスペクタクルも楽しめるのです。
こちらはちょっと怪しげな「荒俣ワンダー秘宝館」。荒俣宏監修によって、動植物鉱物人工物と地球上のあらゆるものが展示されています。
人面カメムシだそうです。このカメムシたちは、自分の背中に人の顔が描かれていることを知らないはずです。何万世代とかかってこんな紋様になったら自然選択で生き残ってしまったのですね。ここには4種類いますが、お互いに近縁関係なのでしょうか。
これは4Fから5Fに上がる階段脇に飾られた荒俣宏氏の蔵書からなる「アテックステップ」。
5Fから「本棚劇場」をのぞき下ろします。
5Fのエレベーターホールにはダイダラボッチの絵が。これも「ゲゲゲの鬼太郎」に出てきて怖かったんですよ。
チケットは3時間見れるタイプでしたが、2時間以上みたらもう満足したし疲れました。角カフェでお昼して、ショップ、書店も見て、抹茶ソフトの店で休憩してと、十分たんのうしたので帰ることにしました(チケットの追加でまだまだ見れるところはあるのですが)。
公園では、チームラボによる「どんぐりの森の呼応する生命」というインスタレーションが準備されていました。夜、光ってキレイらしいです。
角川ミュージアムは行かれたのですね。エディットタウンはそうですよね。入り浸ってあれやこれや摘まみ食いしたいですが、横浜からは遠いですね。旅行になってしまいます。
建築もさることながら、プロジェクションマッピングや怪しい秘宝館が予想外に楽しめました。
個人的にはエディットタウンに入り浸りたいところでしたが、通うにはちょっと遠いですよね。