今日もご機嫌? Wan!だFull♪

天国の《チャコ》に会いたくて泣いてばかりいた《チャコぼす》と柴犬《あい》は奇跡の出会い!

治療方法の葛藤

2012-11-13 | あい 骨形成性エプリス


大学病院での事は、もう少し整理が着いてから書こうと思ってたけど
整理できそうもないので、とにかく今の状況を書く事にしました。

まず、あいの病名だけど、10月に掛かりつけのクリニックで行った病理検査で
『線維腫性エプリス』と診断されました。
線維腫にはいくつか種類があって、あいの場合は『骨形成性エプリス』でした。

この腫瘍は、前にも書いた通り良性です。
だから転移したり、命に関わる事はないです。
でも良性だからと言ってもそのまま放置すると
今後もじわじわと大きくなって、いずれ支障が出てくるので
病変部分を摘出しないといけないそうです。

その摘出方法ですが・・・
(ちょっと衝撃的です)

あいのエプリスは、以前写真をアップしたけど
右下の前の犬歯の根元にできてます。
写真は外側からしか撮ってないけど、内側も盛り上がってきてます。
なので摘出する部分というのは、犬歯を含む顎の骨ごと切除する事になります。

犬歯を含む顎の骨ごと切除って・・・

クリニックでこの結果を聞いた時、最初は良性と聞いてほっとした次の瞬間
・・・言葉が出なかった・・・
天国から地獄へ突き落とされた気分だった・・・

その前の、病理検査前検査をした時
『悪性の場合は、顎の骨ごと取る』と聞いて、一瞬不安になったけど
その不安がまさに現実のものになるなんて、思いもしなかった。

でも、大学病院は専門的な治療を数多くしてるんだから
とりあえず今は表面だけの切除で様子見になるかも?とか
良性なんだから、今すぐ手術しなくても良いだろうと
気を取り直して大学病院に行ったけど、やっぱり大学病院でも結果は同じでした。

検査後、担当医から最初に言われたのは
『レントゲンを見ると悪性に見えるんですよね』に絶句。
4年前の悪夢(チャコのリンパ腫、余命半年宣告)が蘇ってくる・・・

『ただ、病理検査で良性との結果が出てるので、命に関わる事はないでしょう。』
とりあえず、命に関わる事はないという事に、ほんの少し安堵したけど。

でも顎の骨ごと・・・犬歯もって、やっぱり抵抗があるし
人間だって歯がちょっと欠けただけで(経験有り)噛みあわせが悪くなったりして
身体全体に悪影響が出るから、犬だって同じじゃないの?と思って聞いてみると
犬の場合はそういう事はないそうです。

でも犬にとって犬歯は大事なはずと思ったけど
大事な犬歯は奥だけで、前の犬歯は外敵に噛み付く時しか使わないから
日常生活では使わないものだそうです。
物を食べる時に使うのは奥だけで、それもほとんど飲み込んでるから
あんまり歯は重要ではないとも。
だからあいの場合はラッキーだったと言われました。
前の犬歯だから無くても不自由はないそうです。


手術以外に、放射線治療という選択肢もあります。
放射線治療は、1回は5分程度で、それを12回で1コースになるそうです。
1週間に1回したとしても、3ヶ月通院する事になって
その都度、鎮静剤で眠らせての治療だけど
麻酔と違って眠らせるだけなので、身体への負担は軽いそうです。

でも放射線治療の場合、当然ダメージを受けます。
一番は脱毛。
放射線治療が終われば生えてくるけど、まだらになるそうです。

そしてリスクも。
ごく稀ではあるけど、この治療によって悪性腫瘍が発症する事があるそうです。

そしてこの放射線治療は、約3年で再発するという研究結果が出てるそうです。

3年・・・
3年で再発したらその時は切除する事になるから
7才での大手術にも不安はある・・・
もし4年再発しなかったとしても、他に悪性腫瘍が発症してしまったら・・・
悪性腫瘍の発症を気にしながら毎日過ごすのも嫌だけど
でもだからと言って切除も決断できないし。

担当医は
『もし8才や10才なら放射線治療でも良いと思うけど
まだ4才という年齢を考えたら、今切除するのが良いです』と。

それでもどうしてもその場で手術の決断ができなくて
それで少し考える時間(待合室での2時間待ち)をもらってゆっくり考えました。
この手術について、大学病院で初めて聞いてたら
とても平常心じゃいられなかったと思うけど、クリニックで聞いてたから
心の準備ができていて、落ち着いて考える事ができました。

そしてやっとの思いで、最善の治療は手術だと決心したけど
いざ先生の前に行ったら、どうしてもその一言が言えなかった・・・
喉の奥まで出かかっているのに、どうしても口から出なかった。

それで、もし今手術するとしたらいつになるか聞くと、11月27日で
その次だと12月11日。
11日っていうのは、年内に手術できる最終の日程だそうです。
手術後、異変が起きても2週間あれば何とか対処できるだろうから
お正月休みに入る頃には、落ち着くという事でした。

じゃ、12月にしようか・・・と思ったけど
それだと今回の検査から1ヶ月以上経ってしまうから
12月に入ってから、もう一度検査をやり直さないといけないそうで
それじゃこの日の検査の意味が無くなるから
この検査を有効にするには、11月27日がタイムリミットだそうです。

それに手術を延ばせば延ばすほど、わずかにだけど腫瘍は大きくなるから
切除する部分を0.1ミリでも小さくする為にも、今手術するのが最適という事で
渋々11月27日に手術予定を入れてもらいました。

でももし都合が悪くなったら、できるだけ早く連絡するようにと言われてます。

でも一部とはいえ、顎の骨ごとの切除に
私には自分の身を引きちぎられる思いで、まだ決断できないでいます。
いつ手術延期依頼の電話をしようかと考えてます。

これがもし自分の身に起こったとしたら、耐えられない。
生きていく自信がない。

目立たないとは言っても、口を開けたら犬歯が片方しかなくて
顎の一部も欠落してるなんて・・・
もう、口を開けた写真は撮れないね・・・
クリニックの先生の話しでは、舌がちょっと出てしまうようになるかもしれないって。
人間でいえば、障害を負うような事だけど
でもあいは人間じゃない、犬なんだよね・・・
見た目を気にするのは私だけで、あいは気にしないのかもしれない・・・

でも、あいに手術の事を何て説明したら良いの・・・?
犬が人間の話しを理解できないからと言って
何も言わずに手術を受けさせるなんてできない。
でも・・・歯と顎の骨も切るなんて残酷すぎて言えないよ。


実際にそういうワンコがいて、術後の様子を知れば決断できると思って
何度も調べてみたけど、エプリスでその部分だけを切除したワンコはいても
顎の骨ごと切除したっていうわんこはいないんだよね。
確かに大学病院で、少ない症例だとは言ってたけど。
だから果たして、骨ごと切除して本当に良いのって迷ってしまう・・・


手術の事で悩むなんて、4年前のチャコの事を思い出す。
きっとこんなに決断できないのは、あの時の事があるからだね。

チャコが余命半年宣告を受けた時、合う抗がん剤を見つけるには
開腹手術をして直接組織を調べるか、見切り発車で治療を進めるか。
でもその頃のチャコは既にごはんを食べられなくなってたから
手術に耐えられるかが最大の問題で。

1週間悩んで、私は手術する事を決めて
『お願いします』と担当医に電話したその夜から
また急にごはんを食べなくなっちゃったから、翌日手術中止を決めて
それはちゃんとチャコに話したのに
大学病院の診察を翌日に控えた3月16日
『明日は大学病院に行くからね』と話した1時間後、急変。
そして天国に逝ってしまったチャコ。
余命半年宣告から、わずか16日後の事だった。
(チャコの当時の担当医は、今は病院長だった~)


でもチャコとあいの場合では、状況が違うから
あいには手術が必要なんだよね・・・って頭では理解できるのに
心がついていかない・・・
手術が終わって帰ってきたあいの口の中を見る自信がない・・・
直視できなくて、きっと目を背けてしまう・・・
そんな気持ちのまま、手術に踏み切って本当に良いのだろうか・・・?


そんな葛藤が今日も続いてます。


*コメント欄は閉じてます。