今日、約8ヶ月前にチャコが毎日通院していた病院の前を車で通りました。
今まで避けていたわけじゃないけど、近くまで行く事はあっても
なかなか病院の前を通る事は、なかったんですよね。
夏に近くを通った事があって、初めて病院がチラっと見えたけど
正面を通る事は、不思議と無くて。
それが先週、病院の前を通らなくちゃいけない用が・・・
でもいざとなると怖くなって・・、行くのを止めました。
そして、今日。
他のルートで行く事もできるけど、チャコの病院の前を通るのが
一番スムーズだったから・・意を決して通ってみる事にしました。
いつかは通らなくちゃならない道だし。
3月。
チャコは毎日私の車で通院していました。
注射をしてもらって、薬をもらって。
最後の方は、朝入院して5時間ぐらいかけて静脈点滴をしたり。
それでもチャコの容態は一向に良くならなかったから
きっとこの通院はチャコにとって、とても辛いものだったと思います。
車に乗るとチャコは、いつも外の景色を見ていました。
景色でどこに行くのか確かめていたみたいです。
そして行き先が病院だとわかると・・・
いつもは助手席がチャコの定位置なのに、後部座席に移動したのは
行くのを拒否してたのかな?
行きに比べて、帰りは家に帰れる嬉しさからか
表情も明るくて、元気に立ち上がる事が多かったから
私も横にいて嬉しくてね。
でも・・・
チャコの通院は最期の日まで続いたけど
最期の日とその前の日は、もう立ち上がって外を見る事はありませんでした。
通院中の車内のチャコの写真は、ブログにアップしていない写真も
たくさんあるけど、その中でも一番心に重く残っているのはこの写真です。
このチャコの小さな背中が・・・
一体この時チャコはどんな思いで、車に乗っていたのだろう?って思うと
今でも胸が苦しくなります・・・
8ヶ月前、こうやってチャコと通った道を通るのは、最近やっと慣れたけど
あのあとしばらくは、バスで通っただけでも涙がボロボロ流れてました。
そして今は、たまにジワジワと涙が溢れてくるぐらいまでになりました。
でも、病院の前だけはできるだけ通りたくなくて・・・
っていうか、通れなかったです。
このチャコの姿を思い出して、あの時のチャコの気持ちを思うと
とても耐えられそうもなかったから・・・
でも今日は、チャコの病院の前を通るのが最適なルートだったという事は
そろそろ通らないといけない時期なのかもしれないって思ったんですよね。
いつまでも遠回りするのは、良くないとも思うし。
でも向ってる途中で、涙でボロボロになっちゃったけど。
私の前にバスが走ってたから、幸いな事に病院の前の小さな交差点の信号で
曲がるまで、はっきりと病院は見えなくて
曲がったらいつもの病院が見えました。
そして、窓からちょっとだけ診察室の先生の様子も見えました。
たったそれだけなのに。
やっと通れました。
やっと、また一歩進めました。
でもこれからも、やっぱりできるだけ避けるかもしれないけど。
今日は、とても寒くて雪はまだだけど
チャコと通院していた時期と同じような天候だったのも
何かのめぐり合わせなのかな?ってふと思った、秋の終わりの一日です。