リアル凪沙さん

　出合いは、2005年11月だったんだ。
　なにか書いたかなと思ったら、彼女のことは何も書いてなかった。
　ただ、その日をオールナイトで楽しんで、始発電車を待つホームが寒かったことだけが書かれていた。

　ライブ終わりの流れで、そのお店に行った。初対面なのにあんなに話が盛り上がって、お店の看板後もお化粧はそのままに付き合ってくれた。行ったのはゲイバー。と言っても普通のスナック。初めて。

何故なんだろう？
　いくら共通の友人がいるとはいえ、普通はないだろう。
　一緒にお店に行った人も友人繋がり。友人が凄いのか？ただ、この日友人はいなかったので、繋がりだけのお友達。

　友人とはしばらく電話で「良い人だよね。優しいよね。」と彼女の話で盛り上がっていた。
　だから、彼女が亡くなったとき、友人が泣きながら電話をかけてきたときは一度だけしか会っていない私でもショックだった。


　「ＬＧＢＴ」なんて言葉が無かった頃のお話しです。