失敗するに100円。
構想30年という。30年前1993年。まだフレックス導入少なく大渋滞が発生していたが、その後フレックス普及・道路拡充で道路渋滞はほぼなくなっている。カーボンニュートラルの意味はあるだろうが乗客の利便性はあるのだろうか?
沿線の状況は、観光地ほぼなし。商業施設はショッピングモールが1か所あるがいわゆる市街地の商業施設・商店街はない。ショッピングモールの買い物は大物・大量の場合も多いがそれは電車ではできないだろう。スポーツ施設は野球とサッカーで使える。通勤では2つの工業団地を通過するが、工場が多いので朝夕に集中する。キヤノンの工場は自社バス通勤。終点がホンダの栃木研究所で1万人ほどマイカー通勤しこれが渋滞の元だったが今やフレックス。残業で夜10時くらいまで仕事している。おそらくキヤノン、ホンダ社員が使ってくれないと黒字化は無理なのでは。
車両が東京の通勤電車のような10両以上の編成ができるならいいが、所詮路面電車。小さな車両3両編成で100人ほどか。朝夕は8分間隔の運行らしいが集中する時間の窮屈さはひどいだろう。終電は0時程度らしいからそれは十分。芳賀町はベッドタウンとして開発が進みかなりの人口で市内への普段使い需要はある程度見込める。
知っている熊本市電と比べると、営業距離は熊本12kmに対し宇都宮14km。運賃がなんと熊本が180円均一に対し、宇都宮Max400円。熊本市電は昭和40年代から縮小が続き、お荷物状態だったのに、今や熊本市のシンボル。市内の主要な観光地もあるし商店街も通るのに比べたら、宇都宮は通勤に頼る割合が高そう。LRTができたために通勤道路が1車線になりそっちは大渋滞に逆戻り。
そもそも、船田一族が儲けるためじゃないの?と勘繰りたくなる。赤字になった場合キチッと責任取ってほしいが金返すわけでもなく。今後沿線に投資してくれる企業が出るか・・どうでしょう。