障がい者制度改革推進会議のこと (その2)
午前中に、議事録と資料をざっと眺めただけですが、
その後も何度も繰り返し頭のなかで聞こえるのは、
土本委員のことばです。
「知的障害」の当事者といわれる立場の人が、
こうした国の会議の委員として堂々といてくれること。
それが、どういうことなのか、
私自身もはじめて教えてもらっているのだと思います。
「知的障害」の当事者といっても、
こうしたしっかりした内容の言葉と発言する力のある人であり、
言葉を話せない人、自分の考えを表現しない人とは違います。
でも、やはり、土本委員が、ここにいてくれる存在感、
発言する言葉のひとつひとつが、
とてつもなく重く大切なことと思えます。
□ □ □
【土本委員】
きほん法は当事者主体 自己選択 自己けっていは
いままでも いまも けんりとしてほしょうされてないから
入所施設にとじこめられている。
これからひつようなことはちいきでのひつようで
てきせつな福祉サービスがうけられる法律がひつようです。
きほん法ができて40 年間
仲間たちはつぎつぎに入所施設にとじこめられた。
まずだいいちにこのさべつをやめることです。
【土本委員】
奈良 札幌 こんどは兵庫でもながいこと、
ぎゃくたいをされていた仲間がいたことがわかった。
ながいことぎゃくたいをうけてもだれにもいえなく、
ぎゃくたいをうけつづけてきた。
ながいことおどかされてきた。
ぎゃくたいをされてもいえなかった、こと、
奈良大橋製作所でもなぐられたことも
まわりの人たちにいえなかった。
自分たちのことをしっている学校の先生が
ききそれでなぐられたことがわかった。
それまではいえなく自分たちでだまっていたことも
あったりして なぐられつづけるといえなくなる。
ながいことしらずにいた。
15 年30 年もほっとかされていた。
自分たちはぎゃくたいほっとかされ、
せまいところにおしつけられて
施設でもいいかげんなこともやっている。
いくらやかんの職員がふやそうが
もとにある入所施設そのものがなくし
それぞれのこんなんをかかえていることをしり、
ちいきでも ひつようでてきせつな
福祉サービス支援があればとおもいます。
自分たちはしょうがいしゃである前に
1 人の人間としてあつかえといいつづけている。
まわりの人たちもしょうがいしゃであっても
1 人の人間としてみていくことだとおもいます。
ぎゃくたいやけんりしんがい
きほんてき人権をうばわれつづけていきている。
自分たちはなんのために人としていきているのか
全国に、自分たちがしらないところで
いまもぎゃくたいけんりしんがいをうけつづけている。
自分たちはいつまでなきねいりをしなければならないのか。
もうやだ仲間たちのことをみろといいたいです。
【土本委員】
ちてきしょうがいのことを
ほかの委員にもわかってもらいながら
会議をすすめていくことで
ちてきのこんなんもしっていくことにつながるし、
ほかの委員もわかったのかかくにんがひつようです。
おなじ会議をしている委員としても
おたがいにわかっていけるのじゃないのかとおもいます。
えいごも ききなれないことばでいっても
そのいみもわからないままにしない
えいごでいゆうのはべんりなところもあるのですが
つかっている委員だけがわかっても
ぜんたいにわからなければ
ごうりてきはいりょがしていないと
ゆうことになるのかとおもいます。
ぎちょうもはいりょしていくべきです。
おたがいのこんなんをしっていくこともひつようです。
わたしにひとつひとつりかいできているか
かくにんをしてください。
そうでなければわたしがおいていかれる。
□ □ □
「おたがいのこんなんをしっていくこともひつようです。
わたしにひとつひとつりかいできているかかくにんをしてください。
そうでなければわたしがおいていかれる。」
「そうでなければわたしがおいていかれる。」
わたしは、たくさんの子どもたちを、おいてきたんだなーと思います。
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やすハハ
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