【ミッションインポッシブル・沖縄編】(その8)
《適格者主義の話②》
(伊織くんの写真について)
《99%の適格者と1%の不適格者》
99%の同級生が「適格者」として無償で学べる学校に、87の席が空いていても「不適格者」として拒まれる子ども。
その子どもは、「重度知的障害」と呼ばれ、高校教育の対象ではなく、福祉の対象=特別支援の対象とみなされる。
その子どもが塀の外からのぞいているのは、「福祉科」のある高校である。
将来、障害者と関わる仕事に就くであろう「福祉科」の高校を、彼は塀の外からのぞいている。
その子どもは思う。
将来の福祉よりも、いまここに入れてほしい。
いまここで、つきあってほしい。
昨日の報告を書いて、この写真は、そういう写真なのだと改めて気づく。
教育長が「適格者主義は今もあるんです!」「適格者主義は今も続いているんです!!」と譲らなかったのは、間違いではない。ここに、適格者主義はある。この写真に「適格者主義」は確かに写っている。
伊織くんを「不適格者」とみなす高校が写っている。
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