ワニなつノート

受けとめられ体験について(12)


 
コータ(番外編)


【児童相談所:保護所で児童を閉じ込め--北九州市】

虐待を受けた児童などを預かる北九州市の児童相談所
「子ども総合センター」の一時保護所で、
厚生労働省の運営指針に反し、
部屋に鍵をかけて10時間以上子どもを閉じ込める
などの行為が繰り返されていたことが分かった。

子どもにけがはなかったという。
背景には職員数の不足や非行の子と虐待児の「混合処遇」があるとされる。
同センターは事実関係を認め「ほかの子どもを守るため」と説明している。
毎日新聞 2008年6月2日 東京朝刊


前日の地方版には、もう少し長い記事が載っていて、
最後のセリフは、
「ほかの子どもを守るために仕方がなかった」となっている。

詳細を私は知らない。

ただ、コータのことを思い出した。
「他の子どもを守るために」、
コータを好きになれなかった私自身を思い出した。

『児童相談所』という、子どもにとって、
ある意味、最後の拠り所で、
「ほかの子どもを守るために仕方がなかった」と言われてしまう、
たくさんのコータたちは、
いったい、どこで、誰が、受けとめてくれるんだろう。

「ほかの子どもを守るために」閉じ込めるのではなく、
「いい人になりたい」と思ってもらえるといいのに…。

コータは、あれから、ちゃんと受けとめてくれる人に出会っているかな。

コータ。もう中3だな。
 
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「受けとめられ体験について」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事