コータ(番外編)
【児童相談所:保護所で児童を閉じ込め--北九州市】
虐待を受けた児童などを預かる北九州市の児童相談所
「子ども総合センター」の一時保護所で、
厚生労働省の運営指針に反し、
部屋に鍵をかけて10時間以上子どもを閉じ込める
などの行為が繰り返されていたことが分かった。
子どもにけがはなかったという。
背景には職員数の不足や非行の子と虐待児の「混合処遇」があるとされる。
同センターは事実関係を認め「ほかの子どもを守るため」と説明している。
毎日新聞 2008年6月2日 東京朝刊
前日の地方版には、もう少し長い記事が載っていて、
最後のセリフは、
「ほかの子どもを守るために仕方がなかった」となっている。
詳細を私は知らない。
ただ、コータのことを思い出した。
「他の子どもを守るために」、
コータを好きになれなかった私自身を思い出した。
『児童相談所』という、子どもにとって、
ある意味、最後の拠り所で、
「ほかの子どもを守るために仕方がなかった」と言われてしまう、
たくさんのコータたちは、
いったい、どこで、誰が、受けとめてくれるんだろう。
「ほかの子どもを守るために」閉じ込めるのではなく、
「いい人になりたい」と思ってもらえるといいのに…。
コータは、あれから、ちゃんと受けとめてくれる人に出会っているかな。
コータ。もう中3だな。
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