ようこそ 2020就学相談会へ(その9)【障害のある子のレジリエンスを育むこと】
《発達保障という言葉とふつう学級》
41年前から不思議に思ってたこと。
「一緒に学ぶ」が「共に」と言われ、「分けて学ぶ」が「発達保障」と呼ばれた。
ふつう学級を望むと、「いるだけでいいのか?」をぶつけられた。
そのセリフを使う人は、「発達しなくていいのか?」という「脅し言葉」のつもりで使っていた。だから「ほったらかし」というセリフもよく使われた。
□
どちらも「何か」の「発達」を保障しようとした。そうでなければ、どちらも41年も続いては来なかっただろう。
では、どのような「発達」を目指したのか。
「違い」は何だったか。
一つは、「協働調整」と「主体性」に関わるものだと確信している。
分けられた場の限界は、障害のない子どもたちとの「協働調整」の機会がないこと。社会の中で大多数の「健常者」と呼ばれる人との「協働調整」について、何も学ぶ機会がないこと。
□
もし子どものころに、自分の調整を止められ、全て「大人」に従っていたら、子どもは、自分の生活と人生を調整するのに困るだろう。
学ぶのは私? 教えるのはあなた!
考えるのは私? それともあなた?
答えを出すのは私? それともあなた?
感じるのは私? それともあなた?
動くのは私? 命じるのはあなた!
喜ぶのは私? それともあなた?
生きるのは私? それともあなた?
ここにいるのは私? それともあなた?
■
私が出会ってきた「ふつう学級」の子どもたちは、「ここにいるのは私」だということを、間違いなく学んできた。(これは「ふつう学級の介助とは何か」の答えでもある。)
□
《学ぶのはあなたと、あなたたち!》
学ぶのはわたし! 学ぶのは「わたしたち」!
《考えるのはあなた! 先生ではない!》
考えるのはわたし! 先生ではない!
《答えを出すのはあなた! 先生は既存の答えは知っているけれど、新しい答え創るのはあなたたち。》
答えを出すのは私! 先生は既存の答えは知っているけれど、新しい答えを創るのはわたしたち。
《感じるのはあなた! そして先生も!》
感じるのはわたし! そして先生も。
《動くのはあなた! 命じるのも、あなた!》
動くのはわたし! 命じるのも、わたし!
《喜ぶのはあなた! 一緒によろこぶあなたたち、そして先生も。》
喜ぶのはわたし! 一緒によろこぶわたしたち、そして先生も。
《生きるのはあなた! 一緒に生きていくあなたたち、そして先生も。》
生きるのはわたし! 一緒に生きていくわたしたち、先生もわたしたち。
《ここにいるのはあなた! あなたとあなたたち、そして先生も。》
ここにいるのはわたし! わたしとわたしたち、先生も「わたしたち」!。
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