ワンコパークのブログ

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ある日の迷子犬

2020-04-27 20:12:43 | スタッフコラム
ワンコパークの休園からまもなく1か月が経ちます。皆様もわんちゃんたちも元気にお過ごしでしょうか?

今日のニュースでは、東京での感染者が少し減ったような印象ですが、まだまだ予断を許しませんね。

外出自粛、テレワーク、休校などの措置が取られてから、頻繁に見かけるようになったのが、若いお父さんと子どもたちが一緒にわんこと散歩をする姿です。平日の昼間からラフな格好の家族連れをよく見るようになりました。

そのような中、先日愛犬と共に公園に向かっていたところ、飼い主の見当たらない、リードもない柴犬の男の子がひとりぼっちでうろうろとしています。驚いて、「どうしたの? こっちにおいで」と声をかけると、立ち止まって私の顔をじっと見て、そしてバンビのように軽快に公園の方へと駆けていってしまいました。

見失ってはいけないと思って公園まで行くと、遊ぼうと言わんばかりに今度はこちらへと寄ってきます。「何してるの?」と言いながら近づこうとすると、逆に警戒するように離れ、そしてまた近寄ってくるということの繰り返し。公園周辺からは離れないので、この近くに住んでいるのだろうと思われましたが、帰り道がわからないのかもしれません。

うちの犬と喧嘩にならないとも限らないので、ちょっと距離を保ちつつ、どうしたものかと考えていたら、ふいに30代くらいの男性が現れました。

「こら、タケシー(仮名)!」

「飼い主さんですか?」と聞くと「すみません、家から逃げ出しちゃって…」と返事もままならないほどに慌てています。聞けばまだ1才にもならないタケシ、名前を呼んでもお父さんに従わないどころか、むしろ鬼ごっこを楽しんでいます。捕まりそうになるとガウガウッと威嚇して、お父さんはひるみ、その隙に逃げる…それがエンドレスで続きます。

どうしようもないので私もちょっと手伝って、公園内でお父さんとタケシが小競り合いを繰り広げること10分、ようやく捕獲に成功しました。

ほどなくして、お母さんと小学生の男の子と女の子もやってきて、家族揃って公園の中を散歩し始めました。タケシも家族が揃うと楽しそう。

帰り際に笑顔で「ありがとうございました!」と声をかけてくれたご家族、きっとまだ新米飼い主さんながら、とてもかわいがっているのだろうと感じました。あのわんちゃん、良い意味でわがまま放題に幸せに暮らしているのでしょう。



そういえば、我が家の黒柴も脱走しようとしたことがあります。あれはうちに来て1年目、保護犬なのでもうすっかり成犬だったのですが、散歩から戻った玄関口で逃げ出し、鬼ごっこが始まりました。あの時の表情たるや、タケシと同じいたずら満面でした。

マンションの3階から階段を駆け下りて、途中でこちらの様子を確認するかのように振り返ります。そして外に通じる1階の自動ドアの前まで来ると、私の姿が現れるのを待って再び駆けだそうとしました。

そのとき、車に轢かれでもしたらいけないと思った私は、渾身の思いを込めて叫びました

「待って! ダメ! 危ないから!」

すると、意外にも愛犬はぴたりと止まりました。

後から考えると、本気で逃げるつもりなどなかったのでしょうが、こちらとしては事故に遭ってはという大きな危機感に襲われたのです。その心からの案じる気持ちが波動で通じたように思います。

私もまだまだ新米飼い主だった時代、さまざまな場面で愛犬の表情や反応を見てたくさんのことを学びました。そして確信したのは、犬という生き物は心を込めて語りかければ波動でこちらの気持ちを汲み取ってくれるということです。

タケシのお父さんは、最初は咬まれやしないかとびくびくしていました。しかし、最後はひるむ気持ちを征して「いい加減にしなさい!」と立ち向かったので、「ごめんなさい」と(舌を出さんばかりに)おとなしくリードを着けさせたのでしょう。こうやっていろいろな経験を重ねて、飼い主のあり方、わんちゃんへの接し方を学び、本当の家族になっていくのでしょうね。



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