『何があっても一家4人を食わせていくだけのお金を稼ぎたいならスモールビジネスをやるしかない』(中村裕昭著、こう書房)は、リストラ2回、廃業1回という経験をしながらも再度起業して成功し、他にも3つの事業を立ち上げて時間とお金の呪縛から解放されたという著者による書籍。興味深いのは、これが「大きな夢や希望を持ち、危険を冒して選ぶ道」という印象の強い起業家的スタンスとは対極の視点から書かれている点にあります。
・・著者は「スモールビジネス」に徹することだと主張しています。そしてここで重要なのが、「起業のネタ(なんの仕事をするか)」。その点を見極めるためのチェック項目に目を向けてみましょう。
・・スモールビジネスを選択する判断基準 10のチェック項目・・
1.売上をつくりやすく利益を多く残せるか?
2.資金の回転スピードは早いか?
3.リピート性は高いか? もしくは生み出しやすいか?
4.優位性(差別化)を築くことはできるか?
大手が手を出しにくいニッチ(「隙間」の意味である。大企業がターゲットしないような小さな市場や、潜在的にはニーズがあるが、まだビジネスの対象として考えられていないような分野を意味する。)を狙うのは、スモールビジネスでは当然の選択。逆に誰でも簡単に扱えるサービスや商品は、価格競争に陥りやすいため、スモールビジネスでは手を出すべきではないそうです。
5.小資本で立ち上げられるか?
6.コントロールできない要素を排除できるか?
7.マンパワーに頼り切らずに仕事を回せるか?
8.集客はスムーズに行えるか?
9.市場規模はどうか?
10.ビジネスモデルは確立しているか? 確立させられるか?
ビジネスモデルの判断基準は、その仕組みが「シンプル」かどうか。ビジネスモデルをシンプルにできれば、誰でも同じ結果を出せるところに行き着くそうです。もちろん、はじめは寝る間も惜しんで働くことが大前提ですが。
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・個性的でシンプルで・・φ(.. )