・・彼女が別れ際に、どのような挨拶をするかをご紹介したいと思います。
「これくらい、誰だってしているわよ」
そう感じる方も多いかと存じますが、
果たしてそうでしょうか。
私は、彼女のような「心に沁みる」挨拶は、
目にしたことがありません。
日常生活でも。
街角でも。
テレビや映画でも。
3年越しの出会い
社会的地位の高い、彼女は、社会的技術に優れています。
実は、彼女と私は、
顔見知りのまましばらく…2年ほど過ぎて、
ぽつぽつと言葉を交わすようになって、
笑いながら話せるようになって、…から1年くらいで、
3年越しで、親しくなった、という間柄です。
そう考えると、彼女は、対人関係に慎重なのかもしれません。
いざ、親しくなると、あいさつや会話に技術を発揮するのでしょうか。
別れの挨拶も個人的
ある人(Aさん:仮名)がその場を去って行こうとしたとき、
その時は、既に彼女は、別の用件をしていたのですが、
ぱっとそれを手放して立ち上がり、
「Aさん、また、今度は、きっと、ゆっくり話しましょうね!
楽しみにしています!!」
と、これまた残念そうな顔で、言うのです。
Aさんも、それで、笑顔になります。
そして、「ええ、本当に時間を見つけて!」とお返事です。
Aさんも、社会的地位が高くて、
いろいろな方面からの社交儀礼も受け付けていると思います。
けれど、彼女からは「ただの社交儀礼」とは感じさせない、
何かが、あるのでしょう、きっと。
見ている私にも、本当に会いたそう、話をしたそうに思えました。
それで、きっと相手の印象に残るのだと思います。
個人的な技
さて、ここからhomepage限定の書き下ろしです。
彼女の挨拶、どのあたりが個人的か、考えてみましょうね。
達人の技、皆さまは見抜くことができましたか?
達人芸①
Aさんが立ち去ろうとしたとき、取り組んでいた要件をぱっと手放したところです。
凡人は、これをしませんよね。
忙しいから、寸暇を惜しんで仕事をしているだよ。
いちいち、挨拶ごときで仕事の手を離していられるか!
ほうらね。
だから、相手の印象に残らないのですよ。
で、印象づけるために、別の機会を見つけなくてはならなくなってしまう…。
時間は、どちらがかかるでしょうね。
達人芸②
続く言葉も、心に沁み込みます。
「今度は、きっと、ゆっくり」
実現できないかもしれないけれど、
そう言ってもらって、嫌な気持ちになる人はいません。
ふん。
本当に時間見つけるつもり、あるのかしらね~。
アタシ、するつもりもないこと、軽く言う人、キライなんだ~。
ほうほう、なるほど~。
でもね。
ひょっとすると、彼女だって、
こんな風に、ひねくれあそばす相手にも、何人も出会って来て、
ひねくれあそばれる感想を持たれがちなことも知っていて、
それでも、やっぱり、
「今度は、きっと、ゆっくり」
と、挨拶するのかもしれません。
凡人は、一度ひねくれあそばれる反応を経験してしまうと、
落ち込んだり、
悲しくなったり、
妙に恥ずかしくなったり、
生真面目に「ちゃんと会うつもり、私ったら、あるのかしら」と考え込んだり、
…で、
「今度は、きっと、ゆっくり」
を使えなくなってしまうのかも、しれませんね。
達人芸③
3つめの技あり!は、表情です。
彼女が「今度は、きっと、ゆっくり」と言うとき、本当に残念そうです。
この表情があるから、台詞が臭くなくなるのかもしれません。
そういえば、「ブス」の語源をご存知ですか?
猛毒「附子(ぶす)」を飲むと、表情もなく死んでしまうことから、表情のない女性のことを「ブス」というようになったそうな。
いくら、見目麗しくとも、表情がなくては「ブス」になってしまう…。
表情はそれだけ大切な要素なのですね。
彼女は、笑顔だけでなく、困った顔も、驚いた顔も、
多彩に表情を使っている気がします。
無表情で言うのと、表情豊かに言うのと、
相手に伝わる効果は全く違ってきます。
親しくなれる範囲
ひょっとすると、彼女は「計算していない」のかもしれません。
自分が「親しくなりたい」と願う人にだけ、するのかもしれません。
親しくなりたい範囲が、普通の人より広くて、
その結果、周囲からは、
「いろいろな人から好かれる」ように見えるのかも、しれません。
これは、全て、私の勝手な想像なのですが、
学ぶべき部分が多い人で、知り合えて光栄なのでした。
・・
※以上は対人関係の心理 さんのサイトから抜粋、引用させて頂きました。
取り組んでいた要件を、さっと手放して立ち上がり、残念そうな表情をして、「今度は、きっと、ゆっくり!」と言う。
これ、お目当ての彼女に使えそうですね(笑)
☆ブィブィ o(^_^)o☆♪♪♪