小沢氏と創価学会とはかなり複雑な関係である。以下のサイトが比較的客観的に分析している。
創価学会と小沢一郎
ネット上で創価学会のアラを探すのはいとも簡単だが、反創価学会サイトのほとんどは、宗教団体によって立てられているもので、しかも日蓮宗系がやたらと多い。
創価学会も他宗派を過激に攻撃してるが、気にくわない相手に「仏敵」と雄叫びを上げたがるのは日蓮宗系の習性である。
ネット上で「仏敵」の検索をしてもその実情が知れる。
で、当然小沢氏は「仏敵」なのだが、最近両者の関係がまた怪しくなってきた。
小沢一郎氏 公明党吸収を画策かと元側近が説明する
小沢氏はすでに民主党を離脱して新党を結成する準備を始めている。それに、公明党も加わるかが焦点となっているのである。
仮に小沢氏が30人程度の子分を連れて出て行ったとしても、数合わせの論理では大勢に影響を及ぼさない。
しかし、それに公明党が加わると恐ろしいことになる。
この両者の集票力が軽く1000万票を越えるからだ。浮動票ではない基礎票がこれだけまとまってあることのもの凄さは選挙関係者でなくても理解できるだろう。
先の衆議院選での自民との総得票数は約1900万票だった。これは浮動票こみだから、基礎票自体は1000万票もないことが判る。
つまり、小沢・公明連合は自民党に匹敵するかそれ以上の集票力を潜在的に持っているのである。
公明党は、最近の国政選挙では750万票前後の得票である。基礎票は500万票程度で、残りの250万票は、「学会員の努力の結果」とでも解するべきだろう。まあ、これを「浮動票」に見立ててもいいが、これ以上伸びる可能性がないのが泣き所である。
小沢氏の基礎票と言ってもピンとこない御仁が多いだろう。別に岩手県民の数ではない。小沢氏とコネクションがある各種圧力団体の動員票である。これが「500万票程度あるのではないか?」と言われているのである。
問題の浮動票だが、これこそタイミングで増減が激しそうだ。現在はマスゴミの攻撃に晒されているのでさほど期待できない。せいぜい500万票程度だろう。しかし、今後の菅政権の醜態ぶりによっては増加する可能性が考えられる。
集票能力で公明党は小沢氏の風下に置かれていることになる。
信者1200万人 創価学会以上のパワーを誇る新宗連のすごさ
いずれにせよ、次の国政選挙は宗教戦争になる。不景気の影響で他の圧力団体があまり頼りにならないからだ。
反創価学会は当然創価学会よりも数が多い。ここをどこの勢力が取り込むのか?
新宗連と組めば創価とは絶縁しなければならない。数合わせ的には新宗連と組んだ方が得のようだが、ここの機動力はあまり期待できない。烏合の衆なのだ。
単一宗派の創価と違って、新宗連は反創価で結集したにすぎない。もともとは反目し合っていた同士である。
要するに、新宗連は取り扱いが難しい。うまくやれば、更に多くの反創価を取り込み拡大する可能性もあるが、選挙の時の手足になるように鍛えるにはかなりの労力を要する。
即戦力を採るか、将来に投資するかの選択だが、現況では答えも自明である。
新宗連を取り込んだ民主党は衆議院選こそ小沢氏主導で大勝したが、小沢氏を追い落とした途端、参議院選では惨めな敗北を喫した。
第22回参議院議員通常選挙
得票数では民主党は自民党を凌駕していたのに、当選数は惨敗だった。いかに選挙対策が拙かったかを物語っている。
その後の地方選でも民主党は連戦連敗。小沢氏が関与しない民主党はかくも無残なのである。
新宗連との連携もうまく機能していない。
政権を失い義理だけの軽いおつきあいになってしまった「自民・公明連合」に肝心の所でことごとくやられているのである。
小沢氏がいなければ公明党の組織力に対抗できないのだ。
にもかかわらず、菅一派が必死に小沢氏追い出しにかかっているのは、例によってアメリカの命令である。
小沢氏の弱点はアメリカと仲が悪いところだ。バカウヨどもが小沢氏にキャンッキャン吠えるのも、ご主人様の顔色に敏感なイヌコロの習性としてはやむを得ないところである。
しかし、バカウヨならずとも、小沢氏が創価学会とつるんで政権奪取などしたらどういうことになってしまうのか?
想像するだけでもおぞましい限りである。
しかし、日本政治体制の将来の可能性は以下のようなパターンしか考えられない。
(1)現行の菅おバカ政権の継続。よくて、岡田か前原あたりに政権譲渡。
(2)民主・自民の大連立。空き姦&電球内閣誕生。
(3)民主一部造反分裂で、電球内閣誕生。慎太郎の馬鹿息子内閣もありか?
(4)政界再編、小沢派&公明+自民党脱党組による新政権。
(3)(4)は総選挙でもしない限り実現性はない。民主党もいまやったらぼろ負けは判っているので絶対やらない。
後考えられるのは、
(5)民主+共産党連立。
共産党の一部ではその気になっている御仁もいるので全くあり得ない話ではない。
(6)民主+公明連立。
常識的にはこれが大本命なのだが、だから、小沢氏が必死の切り崩し工作をしているのである。
公明さんもどっちの婿さんに嫁ぐかで悩んでいるのである。
頼りがいは小沢氏の方が圧倒的に高いだろうが、ネックはやはりアメリカである。公明さんとて、アメリカは怖いのだ。怖いどころか、創価学会の出自をみれば、池田氏が台頭したあたりからCIAが関与していたとしか思えない証拠がゴロゴロ出てくる。
つまり、尻尾を掴まれているのだが、それを切り崩して自陣になびかせる秘策が小沢氏にあるか否かが今後の焦点になるだろう。
201101民・自大連立構想に対抗? 基礎票合わせて1000万票!脅威の小沢・公明連合新党の意外な実態
2011年01月14日 09時11分39秒
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