Windows Vista SP1 vs. XP SP3──機能を取るか、安定を取るか
Windows Vista SP1にアップデートするのは正解なのか。それとも、既存のWindows XPをアップデートして、このOSをもう数年使い続ける方が得策なのか。それぞれの内容を吟味した。
結論を言うとXP SP2のままで上等です。
記事を読むのが面倒な人は、これだけで十分だろう。
しかし、これでは身も蓋もないので、一応記事を追ってみよう。
このところ、Windowsの世界ではいろいろな動きがある。Windows Vista Service Pack 1(SP1)が公開されてから1カ月以上たち、Windows XP Service Pack 3(SP3)も2008年5月初旬に一般向けにリリースされた。だが、そもそもこれらのサービスパックはどういう代物なのか。Windows Vista SP1にアップデートするのは正解なのか。それとも、既存のWindows XPをアップデートして、このOSをもう数年使い続ける方が得策なのか。
一昔前なら、アップデートはこまめにやるべきだったが、最近のアップデートはMicrosoftの都合だけでやっているものもある。
よほどセキュリティに気を遣う人でなければ、無視したところでどうということはない。
MicrosoftはWindows Vista SP1について、信頼性、パフォーマンス、セキュリティを高める更新プログラムパッケージだとしている。この説明とWindows Vistaのこれまでの評判から、Windows Vista SP1は大きなアップデートになると皆さんは思われるだろう。文字通り「大きい」。Windows Vista SP1は、32ビット版で435Mバイト、わたしが導入することにした64ビット版が727Mバイトだ。このサービスパックをダウンロードするだけで、HDDの容量が足りなくなりそうだった。
メモリーの少ないパソコンでSP1をダウンロードしたらえらいことになりそうだ。
Windows Vista SP1は「健全な」コンピュータのみにネットワークアクセスを許可する機能を強化させた。
要するにP2Pなどで不正に出回っている海賊版を退治する目的である。海賊版を使っている人がうっかりこれをダウンロードしたらクラッシュするようになっているのだろう。
Windows XP SP3──基本的にはパッチ集だが重要な新機能も
Windows XP SP3にアップデートしても、システムのパフォーマンスや安定性、信頼性は従来並みだろう。
つまり、Vista SP1と事情は同じで、「『健全な』コンピュータのみにネットワークアクセスを許可する機能を強化させた」ということのようだ。
この記事を書いた記者は以下のように言っている。
Windows XP SP3かWindows Vista SP1か
過去のアップデートがすべて反映された最新のWindows XPを提供してくれるWindows XP SP3は、やはり素晴らしい。Windows Vistaにアップグレードする差し迫った理由はわたしには見当たらない。企業ユースではなおさらだ。
Windows XP SP3のおかげで、わたしは踏ん切りがついた気がする。そのうちにWindowsをすることになるだろう。Windows XP万歳。
この記者はVista を使っていたようだ。それ以前に使っていた。Windows XP(の正規版)も所有しており、ダウングレードするらしい。
Vistaとの比較の問題だが「XP万歳」とほめるほどのものでもあるまい。
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