落雷などによる高エネルギーやプラズマなどからも無機質からアミノ酸が合成されることは数十年前に確認されている。したがって、今回の記事も「何を今更」という観を持たざるを得ないが、彗星の構成物質の実物を持ち帰ったのは最近のことであり、その成分に高エネルギーを照射してアミノ酸を合成したことはそれなりに意味があるだろう。
しかし、今回の実験はそれなりに設備があれば誰でもできる実験で、特に威張って発表するほどのものでもないように思われる。
(記事)
星の材料を再現した氷状の混合物に宇宙を飛び交うのと同じ高エネルギーの放射線を当て、アミノ酸のもとになる複雑な有機物を作り出すことに小林憲正・横浜国立大教授(分析化学)らの研究グループが成功した。アミノ酸は生命活動を支えるたんぱく質を構成する物質で、生命の素材が宇宙で作られたとするシナリオを裏付ける成果だ。千葉市で開催中の日本地球惑星科学連合大会で17日に発表する。
<生命>星の材料からアミノ酸のもと
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