毎日新聞 2006年1月24日 11時19分によると、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日午前10時33分、H2Aロケット8号機を鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。約16分後、搭載した陸域観測技術衛星(ALOS)「だいち」を計画通り分離し、打ち上げは成功した。JAXAは2月中旬にも大型ロケット2機の打ち上げを予定している。1カ月間に3機連続の打ち上げは国内初で、衛星打ち上げ市場参入など、日本の宇宙開発の今後を占う試金石として注目を集めている。
今回の打ち上げ費用は約101億円で、衛星開発費は約547億円。
日本のロケットは危ないからと保険会社も敬遠している実態なので、547億円がパーにならないでよかった。ロシアで打ち上げるのが安全で安上がりなのだが、変なところでメンツを張るものだ。日本のロケット開発は東大と科学技術庁とがお互いに足の引っ張り合いをして泥仕合を繰り返していた歴史があるが、1発あたりの金額がしゃれではすまなくなると、さらにいろいろな利害関係が発生するものだ。過去の失敗の中には、獅子身中の虫がいなかったとはいえない。