久々の信州旅行でした。
この日の泊まりは「乗鞍高原ベルグハウス」に決めました。
この宿、以前は「ツインマーベルグハウス」という名前で、現在は「乗鞍高原ベルグハウス」に変わっています。
「ツインマーベルグハウス」のころからチェックしてあって、「いつか泊ってみたい宿」リストに入れてあった宿でした。
「乗鞍高原ベルグハウス」は別荘地の中にある6室だけのペンション風の小さな宿です。
駐車場に着いた時からオーナーである奥様のフレンドリーな対応と同時におもてなしの良さに感心させられました。
この時から、「やっぱり評判通りのような宿なのかも」と確信しました。
人って最初の印象が大事ですよね。
玄関を入って目にしたのはロビーの内装、奥様の趣味らしく、厳選された家具やインテリア雑貨は素晴らしいの一言しか出てきませんでした。
すべてがスイス風のイメージで、数年前に泊ったグリンデルワルトのホテルによく似た感じになっていました。
アルプホルンまで置いてあったのです。(話によると日本で特注で作ってもらったとか)
掛けてあるメープルの銅板細工が奥様のお気に入りで、これを見た瞬間に購入を決めたようです。
奥にはライブラリー、その前の共同スペースにはウォーターサーバー、コーヒー、紅茶、ジュース等のドリンク類が自由に飲めるように用意されていました。
夜はそこに焼酎やウイスキー、お菓子も加わりました。
6室ある客室も数年前にリニューアルしてあり、それぞれが違った趣向で、家具やベッドなどにもこだわりがありました。
1部屋だけは半露天風呂付きの客室ですが、その他の部屋にはお風呂は付いていません。
それは温泉棟が別にあるからです。
温泉は別棟にあって左右2つ、同じ作りでそれぞれが内風呂と露天風呂になっていました。
部屋数が少ないので、いつでも貸し切り状態で入れます。
[庭にある別棟の風呂]
[内湯]
[露天風呂]
内湯、露天風呂ともそれほど大きくはありません、家族風呂といった感じで3~4人は入れる大きさでした。
温泉名は「すずらん温泉」、濁り湯ではありませんが、源泉温度が低いため加温しているとのことでした。
鉄分が豊富らしく、とても体が温まる100%掛け流しの温泉でした。
お待ちかねの食事です。
個室が用意されていて、そこにあったテーブルは一枚板のとても立派なものでした。
テーブルだけでなく、イスも デザイナーズチェアで、それぞれに違うクッション、膝掛けなどが置いてありました。
それよりも感動したのが料理で、すべて地元の旬の素材を使いフレンチのコース料理に仕上げてあり、一品一品がとても丁寧に作られていました。
気さくなオーナーの奥様が作られていて、料理や素材のことについては息子さんが丁寧に説明してくれました。
メニューにはあまり詳しいことは書いてなく、素材の名前のみだったので、そこから次に出てくる料理を想像し、ワクワク感でいっぱいでした。
食器は同じでも一人一人に色が違ったものが使われていました。
それらはすべて特注品のようです。
味も見た目も最高の食事でした。
朝食は和食、品数が多くどれもこれも趣向を凝らした、美味しい料理でこれまた感動ものでした。
帰り際には他のお客様がいなかったこともあって、奥様と長々と話をさせていただきました。
やはりこの宿はリピーターが多いということでした。
今回はたった1泊しただけですが、季節を変えてまたこの場所に来たいと思ったのですから、きっとリピーターの人たちも同じ思いなのでしょうね。
おもてなし、料理、温泉とすべて揃った、とても良い宿でした。