山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

お城フェチ

2012年05月24日 17時21分41秒 | 旅行
病気前には考えられなかったことですが、自宅で療養生活中(軟禁生活!?)の毎日ゆえ、時間を持て余し気味です。
それまでのワーカーホリック生活の代償として、これも神様が与え賜うた つかの間の休日と割り切って、
買ったまま本棚の肥しになっていた本を読んだり、見舞いにいただいたDVDを観たりと、毎日を過ごしています。
そんな中ではまっているのが、BS番組です。
バラエティばかりのアホな番組とは違って、結構内容のあるものが多いんです。

先日も釘付けになって観てしまったのが『新日本風土記』。「十二の天守を巡る旅」というテーマで、
各地に現存するお城をめぐるエピソードで、楽しませてくれました。

城フェチなんです。
小学校5年の夏休みの自由課題、自分の中では大学の卒業論文に匹敵するくらいの大研究に取り上げたのが、『お城』でした。
(ほんまかいな)

どこがいいかって? う~ん、一言では言い表せないなぁ… 先ずは見てください。



私の両親、そして心の「故郷」、会津の名城『鶴ヶ城』です。名君の誉れ高い保科正之によって築かれた優美なお城です。
もちろん、戊辰戦争後に取り壊され、その後の再建ですが、朴訥としつつ実直で誇り高い、「会津っぽ(会津人)」の精神的な支えといっても過言じゃない気がします。
明治維新後の冷遇された会津人のことを思うと、粘り強い精神構造を生んだ象徴ですね。自分の血の中には間違いなく、そんなDNAが流れている気がします。

子供の頃に好んでのめりこんだ対象って、刷り込み現象じゃないけど、知らず知らずに意識しないでも行動に反映するものなんですね。
ここ数年のアルバム振り返っただけでも、各地のお城を訪ねて、結構行ってるんです。



尾張徳川家の居城、名古屋城。これも再建ではありますが、(それがなんと、もったいない、太平洋戦争の空襲で焼けてしまったんです!!) 
消失前は文句なしの国宝でした。
大きな外堀、内堀の規模が、往時の威容を感じさせてくれます。
「…尾張名古屋は城でもつ…」って、おみゃー、知らんだきゃあ、金の鯱で有名だがよ。




お次は、四国は松山の「松山城」。市内ど真ん中の小高い山上に建てられたお城は、市内中心部のどこからでもその姿を望めます。
江戸末期に再建され、明治以後も取り壊されること無く当時のままの姿です。
「坂の上の雲」の秋山兄弟や正岡子規が愛してやまなかったであろうこの城が、夜、ライトアップされ街の背後に浮かび上がる様は、何とも云えません。


古都金沢に、前田家 加賀百万石の威容を誇ったであろう金沢城は、残念ながら石川門のみを残すだけでしたが、近年、再建されていたんですね。
20年ほど前訪ねたときには、まだ城址内に金沢大学のキャンパスがあったけど、昨年暮れたずねたところ、キャンパスは移転し、立派な櫓が再建されていました。
最近の再建方法は、努めて往時の建築方法を駆使して再現されているのが特徴なんです。櫓の中には、使われている木の香りがまだうっすらと感じられました。






これも難攻不落の名城として名高い『熊本城』。
九州出張の折、足を伸ばして訪ねました。しかも九州新幹線で!! 実は自分、『鉄』も少し入っていて、(『鉄』についてはまた別の機会に…)
この時の旅行は最高に楽しいものでした♪
天守自体は西南戦争で取り壊された後の再建ですが、外堀、内堀、と経由しながら、男性的な黒い天守に至る道筋は、
外様でありながら大勢力を誇った細川家の面目躍如といった風情がありました。
熊本名物の「馬刺し」も美味しかったですたい。




そして最後に登場するのが、国宝『松本城』。
学生時代から何回か訪ねている城ではありますが、何度観ても名城ですね。
専門家的に言わせてもらうと、戦国時代や江戸初期にさかのぼるお城と、江戸中期以後のお城とは根本的につくりが違うんです。
つまり、戦を想定して建てられたものと、世の中が安定してから建てられたものの違いです。
松本城は江戸初期の作りながら、そこに美しさも秘めてる、魅力あるお城です。
山に登るようになってから訪ねたのは初めてで、お城越しに北アルプスの稜線が望めるのも、ポイントUP大です。

別に意識してお城めぐりをしていたわけでもないのに、ここ数年だけでもこんなにあちこち訪れていたのは自分でも意外でした。
画像はないけど、他にも小田原城に大多喜城、なんてとこも行ってるし…
現在修復中の姫路城や、彦根城、犬山城、いつか是非訪れて、またここでご紹介したいと思います。


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