梅雨入りはしたものの、この時期 晴れさえすれば新緑の綺麗な季節だもの
可能性を信じ、北へ南へ、はたまた西へ
雲の切れ間、わずかな晴れ間を求めて移動です。
条件は、
(勿論 100%雨とわかってて突入するほど酔狂じゃあないので、)
晴れ間もある程度 期待できて、
(そろそろ標高の低いお山は暑さがこたえる季節でもあるし)
2,000〜2,500メートルクラスで、一泊で登って下りてこれるところ。
え⁈
美味しい山小屋ごはん、は 外せない、って⁈
はいはい、分かりましたよ、おサル君。
晴れているときのイメージ
よしっ‥ ここだ‼️
奥秩父の盟主、金峰山、泊まりは金峰山小屋に決定‼️
すごく久しぶりの、中央線「あずさ」で
先ずは韮崎駅を目指します。
中央線の特急システムが変わってから、
何だか足が遠のいてしまった感の強い この界隈、
沿線には
首都圏からちょうど 程よい距離の 良いお山がたくさんあります。
あずさ・かいじの 特急券回数券は、
持ってさえいれば指定が取りやすくて、フレキシブルで、そして何より安くて、
ほんと、重宝してました。
3月のダイヤ改編と 中央線のシステム変更で
その良さが 薄まってしまって、すごくガッカリ
皆で 陳情気運を盛り上げましょう!?
終点の「瑞牆山荘」前からスタートしますが
バスの運転手さんも驚くほどの涼しさ
この辺りで標高1500m位?!
ちょっと薄着すぎたかなぁ、まぁ、歩き出せばすぐ暑くなるからねぇ…
この時期、奥武蔵や八ヶ岳界隈では 「春蝉」のシーズン
うるさいくらいに鳴いているはずなのに
妙に静かなのは やはりこの気温のせいかしらん
でも薄日が差すと やっとこさ 懐かしい春蝉の合唱
そうそう、これでなくっちゃ
「富士見平」手前のこの尾根にでると 正面に瑞牆山の威容がどど~ん‼
ここで一気にテンションが上がります。
この山域に初めて来る人は 、
「え⁉ まじっ⁉」となること必至のスポットです。
目の前のあの頂に登れるイメージも湧かないし、
ちょっとビビってしまうのが正直なところでしょう。
それだけに そんな仲間を励まし、騙し騙し(⁈)頂上まで導けたなら
山好きになってくれること請け合いっす‼
その達成感たるや 半端ないし、頂上からの眺望も痺れるしねぇ~
「富士見平小屋」到着っす‼
だいぶ早いけど、ここでお昼 とっちゃいましょう
新宿駅で買い込んできた 柿の葉寿司を食べていると
一緒のバスの人や、途中 前後して歩いていた人たちが ぼちぼちと上がってきますが
その半数以上が
ここで瑞牆山へ道を分けていきます
雲が低く 富士山の眺望は残念ながら見えません
さぁ、我々も先を急ぐとしよう…
しばらく だらだらと登ると
やがて 右側の樹影の濃い苔の森へ 山をトラバースしていきます
ん!?
北アルプス、蝶が岳の登り口「三俣」にも 有名な恐竜?! ゴジラ?! がいましたが
ここにも まるで「ティラノザウルス」みたいな 朽ちた木の根っこが…
少し開けた場所が現れたら、そこが「大日小屋」。
管理人さんは常駐していないようですが、
山が閉じてしまう冬場には 貴重な休憩・中継基地なんだろうね
「鷹見岩」が 目の高さにみえます
朝よりは 少し雲も薄くなり、薄日が差してきました。
このまま 天気もってくれるといいんだけど…
「大日岩」のほぼ 裏まで 登ってきました。
この写真を撮った直後、気の根っこに足を取られ、思いっきりこけてしまいました(-_-;)
おかげでストックを踏んずけて すこしひん曲げちまいました、チェッ
おサル隊員にまで、「何やってんの!!」と 叱られる始末
まさに、踏んだり蹴ったり
この辺りの高さには、まだ石楠花が綺麗に残っています。
二度ほど、岩の多い急登を乗り越えれば
金峰山への稜線に突き上げます。
前にGW頃、ここを訪れた時には、
足元がアイスバーンになっていて、登るのに苦労したところ。
先ほどから おサル君が目に見えて遅れだしました。
頑張れ、もう少しの辛抱だぞ~
後で聞いたら、一人でこっそり 持っていたパンを食べていたんだそうです、ぷぷ
「砂払いの頭」に出ました。
ウインドシェルを取り出して 引っ掛けます。体温が冷えるといけないからね
ちょうど 森林限界なのか、風が強い場所で 高い木が育たないのか
晴れてさえいれば、山頂や五丈岩まで続く稜線が望めるところ。
残念ながら進行方向はガスガス。なので 後ろ方向を撮っています。
足元には『イワカガミ』 (✳︎注 おサル君 調べ)。
おサル君には、『アポロチョコレート』としか見えないようです (笑)
一瞬、ガスが晴れた瞬間を狙うんだけど、
カメラを構える間に すぐガスが掛かってしまいます。
『千代の吹上』。
もっと写真撮ったはずなんだけど、ろくなものが撮れてなかった…
ぽつ、ぽつと 雨が当たりだしたんで
ウインドシェルに代えて 一応 雨具をとりだして 着こみます。
後で考えると このタイミングで良かったぁ
目印の『五丈岩』が見えてこないので、ゴールまでの距離感がいまいち掴めません
ん!?
雷!? 近づいている?!
まぁ、もう間もなく山頂だから、何とか小屋に着くまでは もつんじゃない?!
いきなりガスの切れ目から、五丈岩がその全景を現しました!!
でかっ!!
よしっ、ゴール!!
五丈岩前の 鳥居に立って 手を合わせた まさに その瞬間!!
ゴロ ゴロ バ~ン!!
やばいっ!! 来たーっ!!
イメージⅠ
イメージⅡ
イメージⅢ
なにしろ、隠れるべき木もないし、
そもそも木の下の方が危ないし、自分たちの背丈が一番 高いくらいの場所だし
ここは逃げるっきゃないっしょ
山頂から 山頂下の小屋まで 約10分、
あれこれ考えるより前に
おサル君と一緒に駆け出します
追い打ちをかけるように どっと落ちてくる大きな雨粒
雨粒が痛い!!
え?! 痛い?!
走りながら よく見ると、
えっ!! 雹(ひ・ょ・う)じゃん、これっ!!
生きた心地もせぬまま 走り下り、
雷鳴が轟くたびに身を屈め、金峰山小屋までどうにかたどり着いた時には
全身 っす!!
こんな 天気には ゴアテックス も何もあったもんじゃないっす、ほんと…
ベースレイヤー?! ミッドレイヤー?! みんなぐっちゃり
丹沢で5月に落雷で亡くなられた方は、
サングラスの金具に雷が落ちたって聞いていた おサル君、
逃げる最中にサングラスを外したらしいけど、
ぷぷ、そもそも君のサングラスには金具なんて一切使われてないじゃん
それより 手にしていたアルミ製のストックの方が、今考えたらよっぽど危険だったはずで
やっぱり日頃から まさかの事態を想定して行動していないとあかんねぇ…
1時間もしないうちに 雷鳴は遠ざかり
ガスだけは残ったものの 雨はほぼ上がりました。
屋根のある小屋の有難みを痛感しながら、この日は暮れていきました…
長文、最後まで ご精読ありがとうございます。
後編に続きます(多分)
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大気が不安定なのでお気をつけ下さい、って天気予報で確かに言っていたので 自分達の認識不足ではありましたが、あっという間の急変、やはり山を甘くみてはいけませんね〜
その恐ろしさ、よ~くわかります。
ご無事で何よりでした。
続編期待しています。