さて、話しは 『 “難”事件 』の続きから。
そもそもの発端は、尾川さんのこだわりである。
( ※注 Who is OGAWA?
この後、常念小屋で知り合う事になる、名古屋から 松永さんと一緒にやって来ていた お兄様です )
インド料理好きの尾川さん、
好きなカレーに添えられる「ナン」についても
ナンダカンダ、一家言ある。
なんでも、石窯の内壁にペタっと貼りつけて焼くもんじゃなきゃ
ダメなんだとか…
当然ながら此処は3000メートル近い山の上、
そんなもんで わざわざ焼いてる訳が
我々は、わかっている。
普段の尾川さんなら、勿論わかっている。
ところが、まさかこんなところで会えるとは‼️ と
ナンに舞い上がってしまっている 今の尾川さんには
その辺の空気が読めていなかった…
山小屋のお兄さんに聞く。
「 えーっと、これって、ちゃんと窯で焼いたナン?」
当然ながら、はあっ⁈
みたいな顔をされる。 ← あ、このへん、妄想ですので、念の為…
そこで初めて、自分の一方通行の想いに気付いた 尾川さん なのでした…
『大天井岳の恋』は、
こうして はかなく終わり、
尾川さんは 傷心のまま 天丼を頼み、
悶絶 絶品カレーランチを食べ損ねることに なったのでした。
そこいくと、尾川さんみたいな こだわりのない我々二人、
あっけらかんとオーダーし、
ナンで食すカレーが山頂で味わえるなんて、
こりゃぁ 普通ありえへんで、なんて 舌鼓を打ちつつ ペロリと完食。
いい気なもんで、スンマセン、尾川さん。
ちょっと、先を急ぎましょう…
このへんの写真、松永さんが 撮ってくれました。
自分たちの歩く姿を 客観視できる、貴重なカットになりました。
ありがとうございます。
( 拡大して見ると、豆粒のように小さく、遠ざかっていく自分が判ります。)
目の前には 自分たちの歩む先のルートが
振り返れば 歩んで来たルートが
山の稜線の端から端まで、曲がりくねりながら続いています…
こんなところでなきゃ絶対に味わえない
スケール感だね。
うなだれているわけじゃあ ありません。
ちょっと 小休止。
いよいよ眼前に迫る、常念岳!!
今晩泊まる予定の「常念小屋」って、あの山頂まで行かないとダメなのっ!?
小屋らしきものが、全然見えないけどっ…
と、一瞬、心が折れそうになった瞬間、足元に小屋が見えるじゃあ ありませんかっ!!
あれかっ!!
( ちゃんと地図読みなさいよ、っていう話 )
ここからは もう、ルンルン気分で、下る、下る。
右手の谷は、紅葉真っ盛り…
到着でやんす!!
下りてきた山を 振り仰ぎ、
常念への登りを見上げます。
う~ん、どうすべぇ
天気はどうも下り坂…、
明日 朝に登るか、ザックを小屋に置き、今 登ってきてしまうか…
ルートマップによると、往復2時間、
今、2時過ぎ、
え~い、ままよ、行ってまえ~
おサル隊員、お疲れっす!!
( 無事、登頂はしましたが、実は隊長、もう、バテバテでした… )
なんか、おサル隊員が 余裕しゃくしゃくで、
くやしいっす!!
今日歩いてきた 燕岳からのルートが
霞む天気の中、なんとかまだ 見て取れました…
今日もまったく、よく歩いたねぇ…
我ながら感心、感心。
上高地方面が、かろうじて望めます。
ガスってきました。
降りださない内に、さぁ、急いで常念小屋へ戻るか…
小屋に到着するのと、本格的に降り出すのとが
ほとんど同時でした。
セ~フ!!
次回も この続きから
お楽しみに…
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