侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

春の新作メニュー「プリマベーラ!」と乃木坂の宵

2010-03-28 23:53:47 | Weblog
 土曜の夕方、乃木神社のしだれ桜は七部咲き、白無垢の花嫁が新郎と晴れやかな笑顔で記念撮影をしていた。
 おめでたい事に遭遇して、思わず笑みがこぼれる。
 

 イタリアではホントにイタリア料理らしい料理を全く戴かなかったと言っても過言ではない。
 夜は概ね持参したドライフードにお湯を注いで済ませていた。案外それが美味しかった!のではあるけれど。

 私よりはずっと若いけれど学校では先輩のお友達に、旅に持参するお守りブレスレットをいただいていたのでその御礼と旅のご報告をしたく、二人が大好きな乃木坂のカフェで待ち合わせた。
 今時、見失ってしまった喫茶店の王道をキチンと守り抜いているマスターのお店はガラス張りで温室のよう、内装は気取っていないロココ調でとても落ち着く。BGMがイイ!ジャンルは様々だけれど、その日やその時間にふさわしい選曲をしているように思う、、ずっ~と居たくなる居心地の良い唯一のカフェだ。

 先輩にポートフォリオを見せて戴く。ドキドキした、自らの軌跡をアートという形で創造する。すごくそれはカッコイイ!
  自身の軌跡をどうまとめるのか、どのような媒体をつかうのか、ストリーは、どう見せるのかということも重要だ。
 様々な視点に立って一つの作品にまとめ上げていくというのは生半可な事では出来ない。
 集中力と勢いも必要だけれど、まづは、何を表現したいのかが確固として自らの中に定まっていなければならないのだ。

 その作品を目の当たりにして、戦慄した。迫力のようなものも感じた。その人となりもかぎ取れる。
 軌跡を記すと言うことはやっぱりスゴイ事だと実感した。その蠱惑的な魅力に魅せられたけれど、、わたしにはとどりつけるだろうか、、と心細さも伴う。

 何時も彼女から私は学ぶ。学ぶ事にも真摯になろうと何時も会うたびに思う。

 新学期を迎えるに辺り、どんな科目をとっていくと良いかも相談した。
なんだか意欲に満ちてきた、その勢いで思わず目についてお隣のイタリアンに行くことにした。

 それが大当たりで、春の素材満載のイタリアンを満喫した、白子をソテーしてバルサミコで味付けした一品は殊の外美味しかった、ホタルイカのスパゲッテイもトリフとポテトのオムレツも美味でした!!日本のイタリアンのほうが美味しいかも、、
 な春の宵でした。

 そして、日曜日は一転して極寒のお花見になってしまったけれど、
 (ウニといくらのひつまぶしも好評だった、、が)
 

 我が家に場を移し、またしても宇野シェフ作の
 様々な野菜満載の豆スープで暖まった。

 五月には森のテラスでえ~ほんの新人お二人がデビューすることになった!
 
 わたしは鶴見和子さんの歌集「山姥」から短歌を幾つか詠みたい、、と思う。

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