侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

祝・第17回東京23区とことん討論会in江戸川!

2012-08-23 11:21:11 | Weblog
  

  

  

  

    

  

   第17回東京23区とことん討論会in江戸川アピール
「つなげよう! いのち・暮らし・大地」

昨年の3月11日から1年半がたつ現在も、東日本大震災被災地の復興は遅々として進まず、福島原発事故は収束していません。
原発事故の調査結果や原因分析、今後への反省点なども明確でないまま、多くの国民の反対を押し切ってこの7月に大飯原発は再稼働しました。
私たちを取り巻く環境は、容易なものではありません。
しかし、昨年来の未曾有の体験は「いのちの大切さ」を明確にし、未来の世代に向けていのちをつないでいくための新たな仕組みを構築していかねばとの思いを強くしました。
4つの分科会では、未来を展望するための話し合いをとことん行いました。
 堆肥化することで、燃やすごみの大半をしめる生ごみは「ごみ」ではなく「お宝」になります。
 第一分科会では、まさに花も実もある勇気と希望のみなぎる事例の数々、
その事例から得たキーワードを元に、東京23区に展開可能な夢のプロジェクト作戦をワークショップで行いました。
一見、荒唐無稽とも思えるアイディアも時と共に微生物のパワーで美味しく熟成発酵が進むはずです。
 第二分科会では、「さようなら、大量リサイクル!」「ごみになる物は作らない」「大切に、繰り返し使う」江戸の知恵も今に生かしながら、
持続的な循環型社会を、より少ない社会的費用で構築する方法について話し合いました。
次の改正でこそ、役割分担を見直し、容器包装リサイクル法に、拡大生産者責任を確立する必要性を認識しました。
 第三分科会では、震災瓦礫の有効活用を提案し、現在のごみの「焼却処理」について、
23区のごみ量の今後の予測値と清掃工場の建て替えとの関連などについて検討しました。
身近な区の資源化の仕組みや「焼却工場を廃止」したカナダ・ノバスコシア州のシステムづくりから、
どうやってごみを減らしていくのかを考えました。
 第四分科会では、「いのちを大事にする暮らし・スローな社会とは」について取り組みました。
実体験を元に語り合い、経済を最優先しなくても人は十分に愉快に心地良く生きていける事を確信しました。
これまでの経済最優先という価値観から開放されることで、本当の豊かさを手にいれることができます。
それは原発から脱することであり、再生可能な自然エネルギーで自然と共存しながら分と節度をわきまえて暮らすことでもあります。
 
 未来の扉を開く鍵は私たち一人ひとりが持っています。誰かがではなく自分がそのカギを差し込んで新たな扉を開けていく。
その連鎖がさらに広がれば、風通しの良い、命を最優先にする社会を築いていける。そのヒントを得た今夏の討論会でした。
 多くの人とのつながりを持ち、人が元気になり、地域を活性化し、大都会東京が花も実もある緑のなかの都市になることをめざして、さらに一歩を踏み出しましょう!
 最後に、ガンジーの思想を継承しているインド生まれの活動家であり、僧侶でもあるサテッシュ・クマール師の言葉を未来につなげるキーワードとして引用したいと思います。
「ソイル・ソウル・ソサエティ(土・魂・社会)の三位一体こそが重要だ。」
「奪うことから与えることへ!」を肝に銘じ、新たな一歩を共に築いていきましょう!

2012年8月22日
第17回東京23区とことん討論会参加者一同

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