侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

こんな時こそおはなしを!

2011-03-21 23:37:51 | Weblog
 おはなしかごより皆様へ
思いもかけぬ惨事に襲われました。被災地の方々に心からお見舞を申し上げます。
かつて、オランダは何年も激しい戦火の中を生きねばなりませんでした。
その時母親達は「私達ができる唯一のことは、子ども達を抱きしめ、毎晩心楽しい物語を 聞かせることでした。
それが私達の最大の戦争反対であり心からの平和希求でした」
ドイツがヒトラー政権下で恐ろしい在り様を目の当たりにして生きてゆかねば
ならばかった時、そして自分の国がどれほどの事をしてしまったのか・・・と
すでに、そしてやがて知らねばならない子ども達に大人は一体何ができるのだろうか?
・・そう考えたとき・・一人の母親が他国に呼びかけました。
「あなたの国に、力強く清らかな話はありませんか?心に希望を生むことのできる話は ありませんか。
もう一度人生を人間を信じて生きてゆくことのできる物語はありませか? あなたの国の美しい本を届けてください」・・・と。
やがて 一話、二話 ・・・一冊二冊・・・と届き始め・・・そしてドイツだけでなく
「私の国にも御願いします」と言う各国からの声も聞こえだし・・
やがてそれが現在の「IBBY」(国際児童図書評議会)となったのです。
非常時対応の用具をスーパーに求めに行くことと同時に一話でも心楽しい、美しい話を
心にお持ちになってください。
そして復興に向かいましたら、ぜひ楽しい絵本や美しい物語の本を被災地の子ども達の所へ届けてあげてください。
おはなしかごでもいっときも休まず「いい話」をお届けしてゆきたいと思います。
皆で力を合わせ心の「IBBY]なるものを生んでゆこうではありませんか!
子どもの傍にいる大人の方々に心からお願いをいたします。


2011年3月13日 おはなしかご 代表大竹麗子

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