侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

さようなら、ゆっくりお休みください。

2012-07-01 18:47:16 | Weblog
  今一度お兄様のあの駄洒落が聞きたい!

  いつものように、飄々とした面持ちで、日本の歴史に連なるご先祖様のお話を聞かせて戴きたい、、とおもう。

  まさに、日本の曙、江戸から明治に代わるあの怒濤の時代の中心にいたご先祖様のお話は、心踊るものがあった。
  
  九州鹿児島から箱根を超えて江戸にむかうその時に、盗賊に囲まれ、その苦難を如何にしてのりこえたのかや、
  渋沢栄一のお供で東南アジアを経巡った折の話など、岩手の花卷でうまれたものには想像すら出来ない世界なだけに
  何時も何時も夢中で聞き入った。

  人には時分というものがあるのだろうか。

  潔くその時分をわきまえ旅立ってゆかれたお兄様がうらやましくもある。

  神式のご葬儀は常に神様と共にあり、やがては人も神となるとさだめられておるのだそうだ。

 雅楽が奏上される中で玉串を捧げ、お見送りをした。

  美しい花々に飾られておにいさまの表情はすがすがしく、きよらかで、こころたのしげでさえあられた。

  向こうから私どもを見守っていて下さるとおもうと
  ありがたさに泪がこぼれる。

  おにいさま、

  かずかずの喜びをありがとうございました。

  私も時分をわきまえ潔く旅立つことをこころから祈ります。


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