アラ還のズボラ菜園日記  

何と無く自分を偉い人様に 思いていたが 子供なりかかな?

幻の民サンカ 其の29

2015年09月17日 | 近世の歴史の裏側

サンカ人の生活様式を端的に表わす言葉に『一所不住、一畝不耕』なるものがあ

る。言いかえれば「非定往、非所有」という思想である。国家の支配・締めつけを

拒否し、搾取と収奪から自由になるということは、同時に

身に受けることである。その恪印を焼きつけられてなお、所詮権力が作ったシバリに過ぎぬと

歯牙にもかけず、それより価値あるもの・守りものを守り通すものとして「自然

とともに生きる漂泊人・自由入」の道を選んだ。その核となる思想が「無」なの

である。ものの無いことに苦しむのではない。むしろなにも持とうとしない無なの

だ。この「無」に対しては、支配・束縛の入り込む余地はない。ゆえにすべての呪

縛からの解放がある。そしてただ自然とともに在る。

                                          つづく



最新の画像もっと見る

コメントを投稿