11月15日三金会開催
11月15日(金)17時30分から進交会館において、11月度三金会が開催された。
東島会長のご挨拶、鴻谷元会長から11月23日(土)明治記念大磯邸園邸宅公開記念講演会のご案内、並びに新人3名【吉田明さん(77年商卒)、森田伊知朗さん(87年理工卒)、高垣幸子さん(家族会員)】が紹介された。
本日の講演は、井上恵美氏(家族会員)による「オペラって何?」であった。
同氏は、東京音楽大学大学院声楽研究科修了、東京二期会・東京室内歌劇場・横浜シティオペラ他の会員として、現在も幅広い活動をされている。
先ずは、講演の主題である「オペラって何?」という問いかけがあったが、オペラの持つポジティブ(声が魅力的、豊かさ等)、ネガティブ(敷居が高い、言葉が分からない等)の二面性についての説明があり、代表的なオペラ20曲を挙げてた中で、悲しいドラマが多いという話が興味を引いた。
そして、実演①としてシューベルト「湖上の美人」の“アヴェ・マリア”が披露されたが、講演会場に響き渡る心地よい歌声に、思わずうっとりしてしまった。
また、実演②のプッチーニ「ジャンニ・スキッキ」の“私のお父さん”では、声高らかなオペラを拝聴して、心豊かな、生きる喜びのようなものを感じた。
また、オペラの歴史についても紐解いていかれ、ルネサンス・バロック・クラシックと変遷する中で、貴族社会でのオペラがヴェネツィアの一般市民に向けて、そして世界各国へと広がっていったこと、一方で日本のオペラとは、まさしく「歌舞伎」が日本の総合芸術と言われているとのことで、大変興味深い話であった。
そして、主題であった「オペラって何?」に対して、同氏は「日常の思いを形にして、魅せてくれる芸術」ではないかとのコメントをいただいた。
最後に、実演③としてヴェルディ「椿姫」より“乾杯の歌”を披露いただくと、優雅な美声に自然と体が動き出してしまうような心地よさを感じて、拍手喝采の素晴らしいミニミニコンサートであった。
「敷居の高い」オペラと思っていたが、今回の講演&生の歌声を拝聴させていただいて、オペラが少しだけ身近な存在になったような気がして、来年は「オペラ鑑賞元年」になるのではないかと胸騒ぎした次第である。
文責 鷲田亨 写真 稲葉昌史 記 仁井淳二
講師 井上恵美氏
初参加者 吉田明さん
初参加者 森田伊知朗さん
初参加者 高垣幸子さん
東島会長挨拶
会場風景
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