昨日のBSフジ「プライムニュース」でSNSが政治にも多大な影響を与えている現状を取り上げていました。特にSNSの虚偽情報については、河野議員を含め3人のパネラーがそれぞれ意見を述べ合って盛り上がっていたように思います。まあ、人によって切り口に違いがあるとは思いますが、SNSは真偽が入り混じってるので困る、という点は共通していたようです。
で、一般ユーザーが投稿内容の「真偽を確かめる」簡単・共通の方法について、私なりの提案をしたいと思います。
1、真偽を知る
ネットに「この記事本当?」とかの名前で政府公式ホームページを作り、市民の疑問に「Q&Aページ形式」で答えられるようにします。これは真偽を確かめる方法として、一般市民がメディアやSNSその他に流れている様々な情報について、「これ、本当かな?」と疑問を持ったときに簡単にアクセス出来、「事実はこうですよ」という「公的回答」を得られるようにするのが一番簡単な解決方法だ、と私は考えました。
このホームページは 色々な立場や考え方から「完全に独立した機関」として設立され、且つ市民の常識を備えた中立のメンバーにより運営されるものとします(国家資格が妥当だと思います)。そして、ある程度の調査権限を付与されて情報収集に十分な人数が常時活動し、同時にITに詳しい専門技術者と法律の専門家を揃えることで信頼性を確保します。
2、Q&Aページのレイアウト
① 問い合わせパターンには、例えば「熊本地震でライオンが逃げた云々」という情報の真偽を確かめる場合は「熊本地震」あるいは「ライオン」だけで質問一覧が表示されるように検索ワードを設定しておきます。勿論、記事の「発信者」からタグ等で検索することも出来るようにしておくと良いでしょう。市民が何か記事を見て内容の真偽に疑問が湧いた場合、あちこちネットを調べまわるんじゃなく「政府公式Q&Aページで確認する」という習慣が身に付いて来ると、SNSも一つの情報源として確立されるんじゃないでしょうか。そうすれば、いつもいい加減な記事をアップするような人には見る側もそれなりに構えて対処するわけで、発信者に対する信用が無ければ徐々にSNSからも消えて行くんじゃないかと思っています。
② 答えとなる真偽については「確認方法」を明示すること。例えば上記の「ライオン」云々の場合は警察や消防や市民からの情報等を集めて収集・分析し、発信者にも直接聞くなぞして万全を期します。場合によっては担当者が実際に現場に行って「目で見て確認」した上で事実認定に基づいた総合的な結論を「政府公式見解」として発表・ページに掲載すると良いでしょう。これなら「真偽の責任は国にある」ので、情報源を明示しないユーチューバーが適当に言っていることよりも「余程確実」だと思います。なお、一部で本人のプライバシーに関わることだったり刑事事件に発展するような個人的な情報については「これは裁判になる可能性があるので回答は保留となります」として、それ以上は立ち入らないことにするのが良いでしょう。どうしても発言しないと気が済まないという人は警察に通報するか、または直接裁判所に訴えるかすることを推奨します。
③ Q&Aページ掲載後に裁判になった場合は、回答欄に「〇月〇日に裁判になりました」と追加表示します。後日結審した時には「〇年〇月〇日に勝訴又は敗訴」と明示し、万一回答が間違っていた場合は「謝罪する」こと。但しQ&Aページ自体は「正誤回答の根拠」を明示しているので、発信者からは裁判に訴えるよりは「新しい事実の開示による訂正要求」をすることが求められるものとします。要するにQ&AページはSNSの土俵で戦う対抗者ではなく「公的機関」なので発信者も含めて「共通の機関として精度を高める」ことが大事でしょう。なので、発信者に対しては「貴殿の〇〇記事について質問が来ており、精査の結果こうこうの回答を載せますよ」と通知するのがセオリーでしょう。
3、SNSの投稿責任を法律で明確化
ユーザーは各種SNSに投稿する際にその内容が、① 事実か、② あるいは事実及びそれについての個人的な意見なのか、③ または個人が作成した事実と異なるフェイクなのか、④ それとも個人の単なる感想なのか等、記事の真偽の種類を「最初にはっきり断っておく」ように義務付けることにします。これが見る者にとっては安心となるわけです。これはいくつかの規定の選択肢から選んで「投稿トップに明示」することが利用者側には便利だと思います。なお、それを明記してないものは原則「アップ出来ない」ようにシステムを変更するようプラットフォーム側に命じると良いんじゃないでしょうか。
なお、対象個人を特定あるいは簡単に憶測出来るような書き方や映像をアップした場合は、その最初の選択肢の後に「その個人から訴えられる可能性があります」と補足説明したあると責任を自覚した上で書いていることがハッキリして、より安全ではないかと思います。自分の体験談や偶然見つけた絶景、あるいは楽しい仲間との思い出などは仮に最初に「フェイク」ですと表示してあっても「面白けりゃ構わない」じゃないか、とは思います。要は他人に迷惑が掛からなきゃ結構わけですね。
しかし往々にして、どこそこのラーメン屋は超不味いし店員の対応も最低云々といった誹謗中傷を真偽織り交ぜてSNSにアップする「不平不満ぶちまけ投稿」が後を絶ちません。これは本来は「個人の感想」に分類されるものだと思いますが、まあ「公平な評価」とはとても言えないし、それに投稿した内容が事実かどうかも調べようが無いですね。そして、じゃあ本人が高評価を与えている店は「どこなんだ?」というのが書いてなくて「こちらの店と比較して・・・云々」という評価基準がハッキリ示されてない所で「充分信用に足りる」とは言えそうにありません。
ですからこの手の「感想だけの投稿」については、真偽を回答するのが役目であるQ&Aページではあえて取り上げません。取り上げるのは「事実かどうか」なので、回答の形式は「これが真実だ」です。比較して言い悪いという「評価」は真偽判断の対象からはずす、というのが基本です。まあ、こういう記事を鵜呑みにするような情報リテラシーの低い「頭の弱いユーザー」はもうちょっと勉強する必要がありますね。蛇足ですが、評価というのはあくまで準拠している「判断基準」が大事なんです。
このQ&Aページで「偽」と回答された投稿、つまり間違った情報をSNS等にアップした人間は謝罪記事をアップするのが誠実な態度だと思います。その際は当Q&Aページにも謝罪があった旨を付記すると良いでしょう。このQ&Aホームページが、SNSでの偽情報を正す「唯一の機関」だと広く一般に認知されることを望みます。
補説:SNSにアップすると言うことは駅前広場で何百人もの一般大衆を前に「マイクを使い大声で演説する」のと同じことなんだ、という事を充分理解して投稿することです。例えば大衆の前で顔を晒して思いっ切り誰かを非難したとしましょうか。その時、聴衆から「証拠はあるのか!」と野次が飛んだ場合にキチンと説明出来ないと逆に「嘘つくな!」と皆んなから「吊るし上げ」られて、その人の社会的信用が失われる可能性がある、ということでしょう。基本は「友達同士感覚の気楽な投稿」は止めておいた方が正しい付き合い方だと言えますね。
もし万一自分の事を誹謗中傷してくる奴とかにカチンと来たら、こいつ「きっと世の中から相手されて無い可哀想な奴」なんだろうなぁ、と思って取り合わずに、むしろ「憐れむ」といった上から目線の態度で対処するのがベスㇳな対応な気がしますね、これ、私の経験です。
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