明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフ絶対上手くなってやるぅ(1)いよいよスイング開眼か?

2021-04-20 14:46:59 | スポーツ・ゴルフ

私のゴルフ歴で、初めて「ボールを意識しない」スイングを体験した。今まではボールを打とう打とうと意識する余り、ヘッドをボールに「ちゃんと当てることばかり」に全精力を集中していたのである。同じ打席で200球も300球も打っていれば、誰だってヘッドは自然とボールに当たるようになってくる。しかし、ちゃんと当たるまで何十球も打たなければならないから、いきなりティーグラウンドに立つ「本コース」では、ヘロヘロ球しか打てなかった。つまりヘッドがボールに当たる瞬間=インパクトに「調節して当てよう」というのはNGなんである!。プロでもそれは出来ない(と思う)。よくヘッドのトウ側で打つとかヒール側で打つとか言って、プロがその通り打ってみせるが「あれはアドレス」できちんと調整しているからである。昔PGAツアープロが、本気で素振りして「地面に当たったところ」にボールを置けば必ず当たる、と言ったのを思い出した。要はボールに当てるとか考えないで、ただ「同じスイング」をすることだけに集中すれば「同じところに着地」するわけである。大事なことはスイングの途中で「調節」さえしなければ、必ずや「同じ位置」でインパクトが出来るということなのだ!。これ、私が発見した「発想の転換」である。凄くない?

この「インパクトの真実」が分かってからは、ボールに当てることは全く考えないことにした。逆に、ヘッドが通る場所に「ボールを置く」のだ。これで百発百中、ダフリもトップもなくなる筈である。後は自分の体力を100%効率よく発揮できるスイングを、ひたすら練習するだけでよい。何しろ当てる必要がないから「理想の素振り」だけに集中すればいいのだ(完璧!)。問題は、思った通りのスイングをしてクラブが地面を摺る場所を発見すること、だけである。ただ私は飛距離が欲しいので、出来ればより「遠くに飛ぶ」打ち方をマスターしたいと考えている。それが分かれば、スイング理論探求の旅は終了だ。しかしコースでは、つま先上がりだとか左足下がりだとか深いラフだとかバンカーだとか、ありとあらゆる困難が待ち受けていて、グリーンに乗ってからも「パター」という難関が待っているわけだから、いくら百発百中で飛距離が出る打ち方が出来ても「スコアが良い」とは限らない。70台で回るためには色々なライに対応し、しかも2パット以下でカップインしなければダメなのだ。これじゃあ71才の私には「上達する時間的余裕」がないではないか(オーマイガッ!)。

というわけで、私はコースでスコアを縮めることは「最初っから」諦めた。練習場で綺麗な球を遠くまで飛ばす、それだけで満足である。そんなこんなで昨日パソコンで YouTube の「ゴルフのレッスン動画」を眺めていたら、内藤雄士が額賀辰徳とコラボしているチャンネルが目に入った。やっぱりプロコーチと言うだけあって内藤雄士の言うことはいちいち理屈にあっていて、「なるほど、そうだったのか」と思わず納得してしまう。キーワードは「代償動作」だった。「代償動作」って何?

代償動作とは本来「使うべき部位」を使わずに、代わりの部位で似たような動作を行うことらしい。よく先輩や上手い人に「肩をしっかり回せ」と教えられるが、実は肩を回すのではなく「胸を回す」が正解なのである。肩は回っていても「胸、つまり胸郭」が回せている人は意外と少ない、という。回さなければいけないのは肩ではなく胸郭なのだ。「俺は身体が柔らかいから肩が良く回るんだよね」という人は実は「胸郭が回っていない」で、肩や腕でクラブを持ち上げている可能性がある。確かに腕とか肩だけでバックスイングをすると、クラブを「手で持ち上げる」ので楽なのだ。その結果、ダウンスイングでも「クラブを如何様にでも振り下ろす」ことができてしまう。つまり安定して同じスイングプレーンに下ろすことは相当難しい振り方になってしまうのだ。その点、可動方向に制約がある胸郭を回してバックスイングをすると、「一定の処にしか上がらない」からスイングが安定するというわけだ。腕や肩は胸郭の捻じり戻しでデンデン太鼓のように振り回せば、自然と「一定の軌道」に降りてくる理屈である。その代わり、ボールとの距離やインパクトの角度は「アドレスや身体の姿勢」であらかじめ調節しておく。ここは「インパクトを調節しない」スイングと相性が良い。

こうすれば、むしろ「器用」で細かい作業に向いている手を使わずに、一方向にしか動かない「不器用な」胸郭を使う、というのは理に適っていると言える。で、その胸郭は背骨を通じて骨盤・股関節・脚とつながっている。つまり下半身を安定させることが、回り回って「腕の振り」を安定させることにつながるわけだ。我々アマチュアは飛ばそうと思って「腕に力を入れる」ことばかり考えるが、腕に力を入れても「肩が動いていなければ、それほどのパワーが出ない」というのは何となく実感として分かる。腕を伸ばす力より「肩を回す」力の方が断然強い。だからスイング中は発射台の下半身を安定させ、胸郭を回してパワーを溜め、その「捻じり戻し」で肩を回すことで「それにつながっている腕・手・クラブ」が吊られて回る、というのが理想である。腕の力だけでは300ヤードは飛ばせない。

この時に、ヘッドでボールを強く押すことが出来れば、さらに飛距離も出るということである。普通はタメを作ってインパクトで急激に伸ばし、ヘッドスピードを上げることが飛距離を伸ばすことにつながると考えられている。だが果たしてその考えは正しいのだろうか。実は自分からタメを作って無理やり手首の角度を残しておいて、インパクトの直前に伸ばしてヘッドスピードを上げるやり方は、案外と「ヘッドに加わる力が弱い」のではないか、と私は思っている。手首で意識的に形を作ると、実はその前の「腕や肩の力」が抜けるのじゃないかと思っている。一番先端の手首を意識すると、元になっている腕・肩から胸郭までが「緩んでしまう」。下半身から胸郭・肩・腕はスイング中ずっと力を入れ続けていなければいけない。つまりインパクトの形を先に決め、その形になるように全体の力を「掛け続ける」必要があるのだ。その時に「タメが出来ている」かどうかは、余り意識してはならないと思う。まずインパクトで一番力が入る姿勢・腕の形を作るのである。

私は「胸と肩と腕」が一直線になっていて、右手の位置が「身体に近い」ほど力が入ると思う。腕相撲の姿勢を見れば明白だ。力は「肩で出す」のだ。だからどちらかといえば「右肘を伸ばす必要はない」とも言える。手首はインパクトまでに真っ直ぐになっていればいいので、それまで「タメが出来ているかどうか」は、クラブスピードとグリップ力の関係で自然と決まってくると思っている。というか、意識してどうこう操作することは「力の分散」になりそうで、逆効果である。これは今、私が考えているスイング理論の根本だ。私は何一つ窮屈にならず、また操作や調節をすることもなく、筋肉の力を余すこと無く「すべて開放する」形を模索してきた。その考え方で言えば、思いっきりスイングして、ストレス無く、ターゲットを意識して合わせることなど「せず」に、リラックスして「ガツーン」と振り抜くこと「だけ」に集中することが理想である。ボールに当たるかどうかは「クラブに聴いてくれ!」という考えだ(おおっ、潔いねぇ)。

私はCSで「ゴルフ侍」と言う、アマとプロがガチンコ勝負する番組をよく見ているが、アマチュアの人は上手なんだろうけど「どこか変な力が入って」スイングがぎこちなく見える。どちらかというと腕に頼ってスイングしている感じだ。その点プロは年は取っていてもムダがなく「肩がきれいに回っている」人が多い。やはりアマチュアはムダな動作が多い。では何故ムダな動作が起きるかと言うと、これが内藤雄士の言う「代償動作」というキーワードが原因なのだ。大きくバックスイングをしようとしても胸郭が回らなければ、代償動作として「肩だけ回す」動作が起きる。当然ダウンスイングも手・腕で振り下ろすことになってしまうのだ。これが「すべて」をぶち壊す元である。胸郭を回してバックスイングし、腕に余計な力が入らなければクラブは「所定の位置」に「自然と」戻ってくる。まずここからスイング作りを始めることが先決だろう。

私はこの考えでスイングを作り直した。ボールから「シャフトの分」だけ空中に上げた「空中の仮想の目標」に向けて右手の平を「ぶつける」つもりでドカーンと振り抜くと、右腕の軌道に沿って降りてきたクラブは「放っておいても」予定した場所に置いてあるボールに「ガツン」と当たる、という仕組みである(私は実際に試して上手くいった)。目はボールを見ているが、意識は身体全体の安定に集中していて、「ああ、当たったな」という程度に考えている。繰り返して言うが、ボールに当てるための調節は全部「アドレス」で終わらせておくことだと思う。それでダフったら「球を右に寄せる」こと。これで完了、めでたしめでたし。後は飛距離だけである。

今の所の目標として、7番アイアンで150ヤード飛んで欲しいんだけど、どうかなー。行けそうな感じはあるんだけどねぇ・・・。


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