明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

酒のツマミ話(24)高市早苗氏の右翼発言はフェイクか?

2021-09-28 18:36:27 | ニュース

では、この選挙の勝者が日本の未来を決めるのか?というと、菅首相の例でも分かる通りに全然そういうことはない。自民党とは、表面的には「何もしない」ことを党是としている団体である。国民は政治を語ることを嫌っていて、いつまでたっても「真面目で円満な人」を政治家に求める体質から、抜けきれていない。はっきり言えば、自己主張の尖った先鋭的な人物は「受けない」のである。これは日本社会が、昔から自由に議論を戦わせて皆で成長する方法を採用せず、争いを避けて礼儀作法を重んじる伝統的な村体質のままである、ということと表裏一体の構図になっているのだ。そういう「古き良き文化」の中で行われる自民党総裁選は、決選投票の後で「どうやら岸田氏」ということになりそうである。

1、高市氏は当て馬?
そもそも細田派・安倍前首相と麻生派・麻生財務相は岸田氏で行くはずだった。それが岸田氏の森加計発言でカチンと来た安倍氏が、当て付けに高市氏を担ぎ出したのがバトルの発端である。問題は河野氏と岸田氏のどちらかが一発で過半数を取れなかった場合だが、その場合は1位と2位の「決選投票」になるらしい。そもそも自民党は小選挙区制度を採用して「少ない得票率で」多くの当選者を確保する「総取り」制を得意にしてきた。ならば党首を選ぶのだって「総取り」にすれば良いのに、こういう肝心な事になると「決選投票」だなんて姑息な方法をとっているのが矛盾である。私は党員じゃないので興味もないのだが、誰が総裁=首相になるかは「重要」かも。そこでまず「右翼の高市氏」は論外としても、日本の内政・外交をしっかり前に進められる人物は誰なのか。暇に空かせてちょっと考えてみた。

① 中国に対する防衛問題については、一見岸田氏の慎重姿勢が良いようにも思えるが、実は防衛よりもっと重要で深刻な「肝心の香港・台湾問題」に踏み込んでいないのが大いに気になるのだ。中国と上手く付き合っていくためには、どうしても避けて通れない問題である。台湾は最近 TPP に参加申請したようだが、中国も同じように参加表明していて「両方とも参加」することは、絶対に有り得ないという困ったことになっているのだ。どっちを取るか、これは将来の日本の浮沈を決める大問題である。習近平は問題を表面化することで、日本や他の TPPグ ループの出方を炙り出す作戦だと思われるが、果たして日本はこの「お前はどっちなんだ?」的な危機的状況を、乗り越えることができるだろうか。私は台湾は国民党時代の「共産党憎し」を諦めて、そろそろ中国に取り込まれても良い頃だと思うけどどうだろう。台湾を煽って対立させているのはアメリカだから、日本はむしろ「仲直り」させる橋渡し役を買って出るのが、存在感をアピールできて国際社会に名を売るチャンスだと思うけどねぇ。

② 中国包囲網でオーストラリアに原潜配備と話題になった。中国は習近平が「一帯一路」を推進して、アフガニスタンからイラン・イラク・シリアに至るアジア中近東ルートを支配しつつある。しかも東アジアでは世界第二の経済力で ASEAN 各国までも取り込む勢いに加えて、コロナからもあっという間に回復して、今一番ノリに乗っている状態だ。アメリカは中国が一番の敵だと、「中国包囲網」を作ろうとしてオーストラリアに原潜を建造させるらしい。日本もそうだが、オーストラリアも中国が最大の貿易相手国なので、これから習近平の「締め付け」が始まるのではないかと世界が注目している。では日本はどうかというと、実は表面的には対米従属だが「本音は中国と仲良くしたい」のだ。アメリカの政治的な判断は別として、日本は中国と「政治抜き、経済一本の関係」で行きたいのである。そこで高市氏の一連の右翼発言は「見せ掛けだけ」で、実際はソフト路線だというのがバレバレになった。高市氏の交戦的発言に世間のネトウヨは狂喜乱舞してるらしいが、明治維新のように一発逆転する根性は安倍氏にはなく、高市氏も「ひっそり静かに」改革していこうという考えだから、大筋の政府の方向は「これまでと変わらず」に、のらりくらりと遊泳しまくる作戦と私は見た。この点は河野氏も岸田氏も同じだろう。

③ 北朝鮮が精力的にミサイルを発射してるが、この意図をどう見るか。金正恩は余り表に出てこないが、韓国の「終戦を考えても良い」という意見に対して「興味ある」みたいな発言を妹にさせていた。北朝鮮はまだ韓国・アメリカと戦闘状態を継続しているので(今は休戦してるだけ)、戦力増強には余念がない。まあ戦争なんてのはいつでも開始できるから、アメリカも終戦して平和条約でも何でも結ぶってのが妥当なんじゃないだろうか。放っていると北朝鮮は戦備を充実させて、それから戦争するとなると「面倒なこと」になるとアメリカは言っていたが、今までずっと言っていて全然改善できないのは「もともとやる気がなかった」からに相違ないと私は思う。まあ韓国は「徴用工裁判」で日本に盾ついてきたから「どうなっても関係ない」が、拉致被害者問題を根拠の無い「難癖」扱いするのは、ちょっと金正恩の失敗だろう。ミサイルを発射してニュースで取り上げさせ、日本の総裁選に「何らかの影響」を及ぼそうという魂胆らしいが、結局「北朝鮮を攻撃しろ」という右翼の活動を応援することになって、逆効果だと思うのだがねぇ。とにかく中国・韓国・北朝鮮という「近隣三国」とどう付き合っていくか、これが総裁選の「目玉の一つにならない」のが、何とも寂しい自民党という政治団体の真の姿である。

で、ちょっと話題の中心から外れるかも知れないが、もしファーストレディを選ぶなら「岸田夫人」で決まりだろ!

2、選択的夫婦別姓
世界のOECD加盟国の中で「唯一日本だけが夫婦別姓を法律で認めない国」である(何と!)。世界で日本だけ、なのだ!。何も世界に同調しろと言うのでは無い。全世界の人口70億人が、夫婦別姓を法律で認めている中で「何の問題もなく暮らしている」のに、ただ日本人1億3千万人だけが「世界から何で?」と訝しがられるような「不思議な法律」を後生大事に持ち続けているのか、私には一向に理解できないのである(何でなんだろう?)。全世界を相手に回してまで、そんなに個人の姓を法律で制限する積極的理由があるとは思えないのだが・・・。「理屈」はもう議論するまでも無く「選択的夫婦別姓」で決まりなのである。これは世界で認められた「結論」である。では、反対している連中は何と言っているかといえば、「昔からそう決まっているから」なのだ(おおっ、何という理屈!)

まさに血液型「A型」の考えそうなことである。つまり思考停止。組織を守ることだけに汲々とする平均的日本人像がありありと見えるのだ。日本人もいつまでもこういうことで揉めているんじゃなく、そろそろ「世界標準」になっても良いのでは?

3、コロナ収束後の始末
なぜ急にコロナ感染者数が激減したかというと、いままで1年半コロナが猛威を振るってきて、「免疫力が足りない人」がウィルスに罹って病気を発症して重症化すると同時に、「強い免疫を持っている人」が一定の割合で感染して無症状になって回復する、という「感染症特有の流れ」が一巡した結果、ウィルスの方の生命力が落ちてきて感染者が減ったというのが本当の理由だと思う。ウィルスは遺伝子構造だけの物体だといっても、もとはタンパク質で出来ている「有機物」である。何かの動物に感染して増殖しなければ、どっちみち死滅(=不活性化)するのは当然だ。SARS や MARS の時も理由は分からないが「いつのまにか」いなくなってしまった。コロナも同じで、一旦猛威を振るったが結局は「どこかに行っちゃった」となるのではないか。イナゴの被害と一緒である。これでコロナも、一応収束したと考えて間違いなさそうだ(私の勝手な妄想です)。

今回コロナが終息することで「喉元過ぎれば熱さ忘れる」じゃないが、地震や台風の被害と同じく、コロナの問題もすぐに忘れてしまうのが日本国民である。ここで根本的な対策を講じなければ、今度また新しいウィルスが蔓延した時に甚大な被害が出ないとも限らない。今回はたまたま日本人にはそれほど被害がひどくなかったが、この次くるウィルスはどうかわからないのだ。そこで医療の充実を図る意味でも「感染症専門病院の設置」に全力をあげるべきだ、と私は思う。つまり、風邪やインフルエンザや結核や O-157 など、とにかく人から人へ感染る病気は全て、この専門病院で扱うのだ。一般のクリニックは感染症「以外」を扱うこととして「棲み分け」するのである。このように分ける理由は感染症では、病気になる人が「あっという間に何千何万」という人数に膨れ上がるからだ。これを既存の病院で対応するのは「人員確保とコスト」の面で無理である(だから医療逼迫が起きる)。病気が流行っていない時は病人がいなくて「医者や看護師はいらない」し、一旦流行った時は「何人いても足らない」状況になるわけだ。この「需要と供給」を一定の数字内に収めるには、病気の種類をたくさん抱えて「常に何らかの感染症を扱う」必要があるのである。だから国立の感染症専門病院でなくてはならない。日本はこの病院を全国にまず1000箇所作ることを目標に、医療改革を断行してもらいたい。これを私は「次の政権担当与党」に提案したいのである。立憲民主党で大丈夫かなぁ・・・。

4、小室圭氏の話題
この問題、もういい加減にニュースで取り上げるのは止めたらどうか。日本にはもっと大事なことが一杯あるだろうって思う。まあ日本人は「物事を考える」ということが大の苦手で、話題に上るのは「ゴシップネタばっかり」という国民である。ゴシップネタはどこの国でも人気があるが、大抵は「政治や経済や他の話題」があって、ちょっとブレイクしようって時に軽くおしゃべりする位で「大事な話」ではないようだ。小室圭氏の場合も婚約者が皇室の一員というだけで大騒ぎしているが、そもそも結婚すれば皇族を離脱して「普通の人」になるわけで、何でそこまで「色々言われなきゃならない」のか、私には全く理解できないのである。小室圭氏が秋篠宮家の娘と結婚することに「それほど興味がある」ということ自体が「人のことをとやかく言う」ゲスな人間のやることで、真っ当な人であれば強烈な批判を受けて当然であろう。ワイドショーに出てくる皇室ジャーナリストなる人々を眺めるにつけ、「頭が戦前」と思わざるを得ないのが悲しい。こんな話題しか話すことがないなんて、日本も随分と平和だね〜。

5、今NBAの渡邊雄太が熱い!
ちょっとマニアックな話題だが、NBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)の放送を楽天が囲い込んだお蔭で、すっかり見なくなってから早や数年が過ぎた。しばらく見なかったら「渡邊雄太」が結構いい線行っているらしい。ワシントン(ウィザーズ)の八村塁だけでなく、トロント(ラプターズ)の渡邊雄太もチームの主要メンバーに正式に契約を勝ち取ったようなので、今秋始まる2021ー22シーズンは面白くなること必至になりそう。・・・私もそろそろ楽天に入ろうかなぁ。それにしても、何だってNBAはネット配信を丸投げしちゃったんだろか。私は楽天嫌いなんだけど、困っちゃうよね。


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