明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフ絶対上手くなってやるぅ(2)飛距離の壁

2021-04-23 13:10:37 | スポーツ・ゴルフ

こないだ「いよいよ開眼か?」という記事を書いたがその舌の根の乾く間もなく、その後練習場に行って試したところ意外と飛ばなくて、あっさり「なんか違うな」と思ってまたまた迷路に戻ってしまった。私のスイングを考える唯一の絶対的条件は、まずひたすら「飛ばす」ことである。どんなに美しくて正確な球を打てたとしても、もし飛ばなければ何の意味もない(実際はそんな球打てたことないけど)。そう言う意味では「ちゃごるTVもGGメソッドも」飛距離という面ではアッと驚く程の効果は出なかったので、私の中では「ちょっと中止」という扱いになってしまった。せっかく開眼したつもりの新打法も、結局しばらくは封印することになったのである。飛距離の壁は、思っているよりも分厚い!。結果、いつもの「スイングが解らない病」でモヤモヤ感が充満し、それで練習はお休みして(筋肉痛もあった)家でお菓子を食べながら Youtube を見て、有名コーチのレッスンをじっくり研究することにした。

1、小澤康祐・重心の移動
ゴルフに物理学を持ち込んだ男として只今人気の本格的理論派である。その小澤が「チェケラーゴルフ」とコラボした動画を見てみた。小澤康祐の説明は「こうすればこうなる」的な、原因をはっきり指摘してくれるから私の好みに合っている。今回は彼が「ゆきのMC」のスイングの悩みを聞いて、それを一瞬で解決しようという回だ。ゆきのが「どうしても前に突っ込んでしまう」悩みを訴えると、それはバックスイングで「右足に体重を乗せよう」と考えていることが原因だ、と即断する。ゆきのMCはバックスイングで頭を右に振り、体重を右股関節に乗せるようにしているがそれが間違いで、その動作をした結果、右に振った頭は「インパクトでは逆に左に戻ろうとする」のである。彼女は「頭の動き」でクラブを引っ張ろうとしている。バックスイングでは頭はクラブと反対の「目標方向に振られ」、逆にインパクトでは頭が「後方に振られ」る、筈だと説明した。スイングの支点がどこにあるかで違ってくる。これ、小澤康祐の「重心リード」理論である。実際ゆきのMCが試しにスイングしてみると、見事に頭が「ビハインド・ザ・ボール」になった。鈴木愛選手のように「頭を左右に揺らす」のは本人のクセだけど、彼女はとても上手に重心をリードしているとも言える(勿論、彼女は賞金女王なんだから当たり前であるが)。つまり頭の位置がどうかと言うより、「重心の位置」を考えながら振るのがスイングの基本ということだろう。無理に頭を残そうと頑張るのではなく、重心を上手く使えば放っていても「残るのが正解」なのだ。小澤康祐、恐るべし!

2、内藤雄士・ショルダーパッキング
プロコーチ内藤雄士の動画を見ると、「ショルダーパッキング」というワードが出てきた。つまり脇を締め肩を固定することで、むやみな方向にクラブを上げないようにするんだな?、っと思っていたらこれが大違いなのである。目的は「飛距離」を生むために「回転力」をあげようという事にあるのだが、その回転は「胸郭をねじること」で生まれてくるという話である。胸郭をねじるためには、実は「肩甲骨を下げる」必要があると説明する。よく昔気質の先輩から「キリン首」という言葉を聞かされるが、意味がわからずに「そうするのがセオリー」と教わって済ましていた。現代ではセオリーに理論が伴わないと、聞く方は「?」となってしまう。実は正しいスイングというのが「分からなくなっている」のが現状である。そこで理論的裏付けが必要になってくるのだ。内藤雄士は肩甲骨を下げるというのは「トップで両肩を下げる」ことと同じなのだと人体骨格モデルを使って説明する(これは余り効果はないと思うが)。肩甲骨を下げる事によって「より胸郭が捻じりやすくなる」ことが大事だという。それを肩や腕だけでバックスイングを上げようとすると、胸郭が回らずに「代償動作」で腕で持ち上げるようになってしまう。教えるときには「腕で持ち上げるな!」ではなく、「肩を下げろ!」というのが正しいわけだ。うーむ「まじ理論的!」。肩甲骨を下げて胸郭を「ねじって」みると、むしろ肩・腕に無理な力が入らずに「体幹のネジリ」を意識することができた。さすが内藤雄士、説明が超分かりやすい!。

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以上が昨日書いておいた下書き記事である。一晩寝て今日、一念発起してゴルフ練習場に行ってみた。昨日色々と YouTube 動画を見ていて考えるところがあり、早速最新の理論を試してみることにしたのである。

a. 飛距離を出すには一にも二にも「胸郭ねじり&腰ひねり」だ
色々と YouTube を見ると、結局は「体幹の筋力」が大事だと言うこと。これで相当飛距離が伸びた気がする。ヘッドスピードを上げようとむやみに腕を強振するのは間違いで、何よりも「ねじり&ひねり」が一番飛距離を伸ばすと言うのが実証された形だ。我々は自分の身体の隠れた能力を全然使えて無くて、脚・腰・胸などの体幹の「筋力」を使えばもっともっと飛距離がでる、と言うことなのである。練習場などでガンガン飛ばしている人は「体幹の大きな筋肉」が使えている人ではないか。そういう意味ではむしろ私のようなヘロヘロ老人の方が伸び代が大きくて、「トレーニングによって飛距離が伸びまくり」ということになってもおかしく無い。 おおっ、なんか幸せ〜(鶴瓶のキューちゃんのCMみたいに)。

b. 方向性は左肩で決まる
ヒッカケやシャンクはヘッドの開きとか手の返しとかが原因ではなくて、インパクト時に「左肩が目標方向に出てしまう」ことが直接の原因である(と私は特定した!)。バックスイングで胸郭をねじる時に「背骨」を動かさないようにして頭を右に向け、胸を目一杯ねじって「左腕を伸ばし切る」こと。これで十分に左脇が伸びて「力が貯まる」。言わば弓の蔓が引き絞られている状態である。そしてクラブの軌道が下から入らないように気をつけながら、まず「右足を蹴って腰を思いっきりひねり」、上半身を逆にひねるぐらいにタイミングを遅らせてから、一気にダウンスイングに入る。この時に右手の背屈に「軽く」注意すること。万一ダウンスイングが下半身のヒネリと同じタイミングで下りて来てしまうと、インパクト前に「左肩が回りすぎ」てヒッカケやシャンクが出る。私は左肩が回りすぎないように「タイミングに気をつける」ようにしてから、ピタリと方向性は良くなった。ミスには必ず原因がある。その原因をいち早く見つけることが上達の近道では無いだろうか。その意味では YouTube の動画は非常に参考になる。

c. インパクトまでは体幹で振れ
胸郭をねじり腰を切って、右足の膝あたりに向けてダウンスイングを下ろしてくるまでは「腕や手」には力を入れる必要はない。というか、力を入れると「逆にスイングスピードが遅くなる」と私は思う。力を抜いて体幹の筋力で振ったら、最後にグッと腹に力を入れ、インパクトで右手に力を入れて「思いっきり」ボールをぶっ叩く。これで私は飛距離が格段にアップした(自慢っぽいが事実である)。実際に私が練習場で「打ちに打った」ところでは、体幹に力を入れれば入れるほど「飛ぶ」のである。夜の照明が煌々と照らす中、「すげぇー、面白いように飛ぶぅ〜」と思いながら、残り20球ほどを打ちまくった。久しぶりに感じた満足感である。やっぱ飛距離アップというのはドーパミンが最大量出まくるのだ!。

というわけで、少し身体がダルかったがすっかり満足して「意気揚々」とマミーマートに向ったのは言うまでもない。いままで飛距離の出るスイングを色々試したあげくに出口にない迷路にハマってしまっていたが、結論は「体幹で振れば」飛距離はどこまでも伸びていく、ということである。これからのスイングは「形」ではなく、「体幹の筋力」を最大限意識して努力すべし(ようやく気づいた)。いよいよ私のゴルフ道にも光明が見えてきた、と思う(ウキウキ・ルンルン・ドンパッパ・・・?)。

おまけ

① クロウグリップを試す

こないだのヤマハレディース葛城で高橋彩華のパッティングを見ていて急に思いついた。参考になったのは、言わずと知れた「ちゃごる理論」のチャーリー先生が、男子ツアー25勝の永久シード「片山晋呉」の YouTube 動画にアップした「パッティング練習」である。これをちょっと前に眺めていたが、その時には「別に」それほどの興味はなかった。それが女子ツアーで山下と高橋のデッドヒートを見ていたら、「もしかしたら、これ行けるかも・・」と早速バッグからパターを抜いて、布団の上で試してみた。グリップは勿論クローグリップである。まず左肘を目標に向け、ショルダーパッキングして左脇を軽く締めて左腕が無闇に動かないようにし、「胸郭の回転」でクラブをややインサイドから球に当てるように振ってみた。インサイドというのは回転軸の胸郭が傾いているためであり、回転軸から見れば「真っ直ぐ」である。グリップは親指をシャフトの下に入れて人差し指を軽くシャフトに乗せる感じで、手首は一切使わないでストロークする。

今まで順手でしかパターを握ったことはなかったが、今回女子ゴルフを見ていてちょっと試してみることにした。パターは感性を大事に打つといえば聞こえは良いが、アマチュアの感性は「こんな感じ」で転がそうというだけで「裏付けがない」。「感じ」だけで上手く行くのなら警察は要らない。強さであったりロフトであったり、軌道やフォローやインパクトで止めるか止めないかまで、すべて「理論で裏付け」されていないと「意図通りに転がすこと」は出来ないと私は思う(これは私だけの癖なのかも)。一番わかり易いミスは、真っ直ぐストロークしたいのに「何故か曲がってしまう」ことである。真っ直ぐ打つために「最大の集中が必要」なのだ。本当は「意識しないで」打ちたい。本来意識するのは、芝目や傾斜や転がりである。そこで、右手が放っておいても真っ直ぐにしか出ていかない握り方はないかなと思って試したのが、このクロウグリップである。試したのはまずクロウグリップでも、標準的な「シャフトを右手の親指と人差し指で挟む」やり方だ。一方向にしか手首が動かないから、これは試してみる価値がありそうだ。

② インパクトまでの助走距離を稼ぐ

上半身をひねって捻転を深くする目的は「加速する助走期間を十分に取るため」である。この助走で息切れしてしまっては元も子もない。ハンマー投げの選手は2回転3回転して加速する。我々非力な老人は適正な高さで最大限加速するのがいいかも。しかし私はダスティン・ジョンソンばりの最大限のヒネリを加えて、バックスイングのパワーを作り出してみた。勿論、身体はガタガタである。だがひたすら練習を続けるうちに、徐々に「楽に上がる」ようになって来たのである。理想は右肩が正面から見えるぐらいにヒネることであるが、これはとても無理。なるべくそれに近づけることで「努力目標」としたい。しかし、上手く助走距離を取れた場合は飛距離が格段に伸びることが分かっている以上、これに向けて努力することが「ゴルフが上手くなる」ことである。努力なくして成功なし、ということだろうか。目標が現実味を帯びて来たことで、努力するのも「また楽し」である。

③ 右肘は右脇腹を擦るように振る

スイング軌道の安定を図るには、右肘の通り道を「一定の位置」に収めることが大事である。私は右肘を右脇腹に擦るように振ったら安定してきた。右の脇腹と言っても右横ではなく「右前」である。これはボールとの距離を一定にする効果がある。私はボールに合わせてスイングを微調整するのではなく、「振ったらボールに当たっちゃう」ことが大事だと思うので、この方法でやってみた。結果として「スイングの乱れが「少なくなった」と思う。スイングは安定して振れるようにしておいて、「パワーは体幹で増やす」という対応がベストだと思う。

④ シャローイングと左足体重
額賀辰徳が YouTube 動画での説明によれば、シャローイングは「左への体重移動」はNGだと断言していた。そう言えば確かにバッバ・ワトソンの右足(右打ちの人の左足)は、打ち終わった後大きく動いている。これは軸を動かさないことでシャローイングの利点が生かされるということだろうが、この理屈についてはよく動画を見直す必要がありそうだ。とにかく「シャローイング」は今後のスイングにおける「最大の課題」なのは間違いがない。私はシャローイングは「あくまでスイング軌道を適正にする」ための方法の一つだと認識している。ハンドファーストも「手を低い位置に下す」ことと関連づけて考えなければいけないかな、と思っている。手の位置を下げれば「自然にハンドファーストになる」というのを、こないだ女子プロの練習をテレビで見ていて分かったのである。これから色々とスイング理論を見ていく段階で、今まで当たり前と思われていたことが「間違い」という事も出てくる。とにかく自分で試していくしか方法はなさそうだ。スイングの探究はこれからも続くと言えそう。


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