空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

2020年の大記録

2020年12月20日 | スクラップブック
天文:
木星と土星、400年ぶりの大接近(12月21日)


気象:
東京桜開花史上最速3月14日、後になって積雪(3月29日)


国内最高気温タイ記録41.1度、台風上陸ゼロ、12月の24時間積雪量
    

年末の日本海側

年末の太平洋側


二酸化炭素濃度 過去最高更新


COVID19:
新型コロナウイルスによる世界パンデミック
感染死亡者数 米国33万人超、日本3千人超(見込)
人口100万人あたりの死者数は、アメリカが50人、フランスが約40人。ドイツでも36人のところ、日本は約2人。


超過死亡者数
アメリカ


日本


英国


ドイツ


ヨーロッパ


日本でインフルエンザ減少と超過死亡者年間2万人減

日本の超過死亡者数はマイナス4万人

日本で緊急事態宣言の発令
特別定額給付金の支給、給付対象者1人につき10万円
持続化給付金の支給、小規模事業者200万円個人事業者100万円



政治:
米国大統領選挙混乱、国民投票以外に州議会でも選挙人選定の珍事
安倍首相連続在職7年8か月で歴代最長

経済:
米国株価下げ幅史上初と平均株価最高更新
金価格最高値更新
米国 2020年のGDP 前年比-3.5% 、74年ぶりの低水準に
日本2020年のGDP 年率換算27.8%減、戦後最大の下落
日本国債新規発行戦後最大100兆円

デパート売上45年ぶりの低水準
国内の粗鋼生産量は8319万トンで1969年以来51年ぶりの低水準
東証システム障害で売買終日停止

スポーツ:
箱根駅伝大会新記録10時間45分23秒青山学院大
東京オリンピック延期
大坂なおみ選手の全米オープンテニス優勝
大相撲徳勝龍幕尻力士の優勝20年ぶり
高校野球が春夏中止。同一年の両大会中止は史上初

将棋:
藤井壮太7段二冠、30年ぶりタイトル獲得最年少記録17歳。
史上最年少、最高勝率で公式戦通算200勝を達成。

科学:
はやぶさ2が小惑星リュウグウから土を持ち帰る6年ぶり。
スーパーコンピューターの計算速度「富岳」が1位になった。
         京が1位となって以来9年ぶりである。

映画:
アニメ映画「鬼滅の刃」、国内最速10日で興行収入100億円突破

競馬:
同世代無敗三冠馬3頭対決レース実現。21世紀最高のメンバーが揃った。
デアリングタクトは牝馬(メス馬)三冠を史上初の無敗
コントレイルは無敗で牡馬(オス馬)の三冠馬
父ディープインパクト以来、15年ぶりの快挙。親子での達成は史上初
アーモンドアイにとっては芝GⅠで最多勝利更新と賞金記録となる9勝目。

交通:
山手線49年ぶり新駅「高輪ゲートウェイ駅」
鉄道や航空各社、巨額赤字
関西空港


出生届:
通年では過去最少だった昨年の86万5239人を下回る見通しだ。

家計資産:
9月末時点の個人(家計部門)の現預金残高は前年同月比4.9%増の1034兆円と、
過去最高を更新した

企業金融資産:
9月末時点の企業金融資産は前年比6.1%増の1215兆円。
このうち「現金・預金」は同14.3%増の309兆円と過去最高。
企業倒産件数(負債額1000万円以上)20年ぶりの低水準。

さんまの漁獲量:


日銀:
11月に国内株式市場で最大の保有者になった。
株式の時価総額は東証1部全体の7%弱。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を抜き日本株の最大株主となった
コメント

コロナウイルスの感染状況(東京都)

2020年08月12日 | スクラップブック
ACE2受容体:
アンジオテンシン変換酵素(angiotensin-converting enzyme, ACE)は
アミノ酸を805個エンコードする。
心臓の保護、血管拡張、成長への抵抗と増殖への抵抗の
役割がある。

新型コロナウイルスのスパイクと結びついて、
細胞の中に取り込んでしまい、感染が成立する。
子どもにはほとんどなく、年齢が上がると増える。
また、高血圧や糖尿病、肥満でも数が増える

新型コロナウイルスにとって2020年8月現在
98%自然免疫で処理される。
主に飛沫感染である為、
人の密集による感染依存がある。

高齢者はACE2受容体の増加と免疫力低下によって
重篤化リスクが高い。


東京都の日別
感染者数(1波と2波)と死亡者数の推移 (対数)


感染者の増加速度は1波2波共に同傾向だった。
重篤患者の発生にはタイムラグがあるものの、
重篤患者数は1波に比べ2波では激減した。
1波では感染者の減少と死亡者数増加によって、
人工呼吸器使用数量が減少した。



世代別の死亡率(~7月)


インフルエンザ(2018年)との比較



山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
・多くの感染者が無症状、もしくは軽症なのは、自然免疫が関与している
・感染しても80%の人は、他人に感染させない
・感染しても30~50%では症状が出ない
・感染してもPCR検査で陰性となる場合がある
・発症しても多くの場合は発熱や咳などの軽症
・味覚・嗅覚異常が主症状のことがある。
・高齢者や持病を持つ患者を中心に重症化、致死率も高い



他の感染症との比較(ワールドワイド)例
結核が致死率最上位で2番目が新型コロナ(covid-19)
コメント

バランス・オブ・パワーのための複素空間

2020年02月19日 | スクラップブック
[起]
意識空間においては複素空間(虚空間)と
純粋実空間とがある。
二元の意識によって自由度が増加するからだ。
実空間はバランス・オブ・パワーのロジック
であって、夢や希望に対して、好き嫌い
といった感情による判断や行動ではなく、
また、何かにとらわれることでもなく、
どうすればプラスとなるかだけの問題である。
即ち日常実生活での心構えに相当する。 


動的平衡状態(左側:虚空間)
   

[承]
しかし人間は感情の動物である。
例えば怒りの感情によって決断したり、
判断ミスや、不安な気持ち、
イライラしたり、緊張したり、
余計な力が入ったりするものだ。

特に仏教には心の三毒と呼ばれている
猛毒がある。
この猛毒が日常のバランスを崩壊させる。
即ち、怒りや貪り、妬みによって
心が反応しないためにどうするかである。

このための意識を「複素空間」と私は呼んでいて、
無意識や潜在意識を意識してみる領域であり、
これはいわば日常実空間とは異なる
バランス・オブ・パワーの意識と対峙する
領域である。
言い換えればバランス・オブ・パワー
であるのかどうかを分析評価する意識
領域である。


[転]
ところで
バランス・オブ・パワー(勢力均衡)とは、
突出した脅威が生み出されることを抑制し、
地域不安や紛争の誘因を低下させることを
目的として考案されたバランス型の秩序モデル。
友好関係の有無やその程度を示すものではなく、
対立の力関係が崩壊することで戦争が発生する。
ウィキペディア

バランス・オブ・パワーのロジックとは
好き嫌いの問題ではない。
プラスなのかマイナスなのかの問題なのだ。
従って、好き嫌いの感情と、勢力のバランスを
同居させないことだ。
いわば国家間での外交と同じことであり、
日本にとって何をすればプラスなのか
どうすればマイナスにならぬのかの問題だ。

例えば、なぜロシアと中国が協調しているのか、
なぜイランが様々な中東のパートナーたちと
勢力を結集しつつあるのか。
独裁主義や反米主義とパワーバランスとは
同列ではない。
また、アメリカとイギリスは
第二次世界大戦において
ソ連と同盟を組んだのが、これは彼らの間で、
ナチス・ドイツを倒すことのほうが
長期的な共産主義の懸念よりも重要である、
と認識されていたからだ。
ナショナリズムやポピュリズム、
イデオロギーよりも、国家として
プラスなのかマイナスなのか、
勢力のバランスを優先した結果である。
敵か味方ではなく、
バランスのためならば「悪魔とも手を握る」
というロジックだ。
仏教でいう三毒が、ナチス独裁政権のように
バランスを著しく損なう。

[結]
日常での純粋実空間においては
バランス・オブ・パワーのロジックを適用する。
その為に分析評価領域である複素空間との
二元の意識を用いる。即ちこの虚空間では
自分を変えてみる方法(条件付き)と、
ありのまま(無条件)の自分を観察する
方法がある。
私はこの様な二元を複素空間(観)と呼んでいる。



ありのままでの方法は
苦という原因は、無くすことはできない。
その原因の排除にはとらわれないことだ。
できないことを考えるのではなく、
どうすればできるかを考える。



コメント

渋野日向子プロの全英オープン優勝

2019年08月05日 | スクラップブック
祝:渋野日向子プロの全英オープン優勝
笑顔は「私は今何をしているのか?」にもっぱら注意を向けさせる。
喜怒哀楽ではなく、現実をあるがままに「感じる」ことである。
即ち一打一打に集中して、ただそれだけを積み重ねることができる。
一つ一つのプレーに一喜一憂しないことだ。



優勝したいという渇愛の火を完全に消してしまえば、
それに代わって完全な満足と平穏の状態が訪れる。
まさにゴータマ(仏教)の悟りだった。

 
スマイルこそは最高、最強の武器である。(「ゴルフPRESS」舩越園子 = 文) 



付録:あとがき
最終日 共に首位タイの18番ホール

米国サラス選手はこの距離であれば確実に決められていたので、この一打
バーディパット決めれば優勝だ!と思ってパット。(集中力を欠いたままのパット) 


渋野選手は強く打って1打で決めるか、オーバーして3打となるのか、の決断中。
(笑顔を交えて)どのようなパット「今、何をするか?」に集中にしていた。


笑顔の効用について:
結果はサラス選手パー、渋野選手は6mのバーディパット決めて優勝。
強い意識によって一喜一憂を表情に出さないでいると、最後のクライマックス場面に
優勝したい!の渇愛がプレーに顕現してしまう。サラス選手(想像)
いうなれば、目的と手段が混在してしまった状態での一打であった。

最終ホールの渋野選手はサラス選手と同じバーディパット決めれば優勝となったが、
渋野選手は最後のパットを「今、どう打つのか?」の手段に集中した上で強打した。
強い意識によって喜怒哀楽を封印するのではなく、まさに笑顔によって喜怒哀楽を、
渇愛である一喜一憂の顕現を封じ込め、かえってプレーに集中できた。
コメント

注目された日本人

2016年11月09日 | スクラップブック
2016年ではノーベル医学生理学賞に大隅良典・東京工業大栄誉教授が選ばれた。
3年連続のノーベル賞受賞は大いに注目される。
それにスポーツ界では何といっても米国大リーグでの3000本安打達成イチロー選手や
プロゴルファーの松山秀樹選手があげられるだろう。



その他、今年は世界ランク4位としたテニスの錦織選手やリオ・オリンピック陸上
400mリレーで銀メダルだった日本人チームが印象的であった。


世界3階級制覇を達成した長谷川穂積(真正)。
35歳9カ月で世界王座を奪取して3階級制覇を果たした。そして
王者のまま引退する道を選んだ。
コメント

ニューヨークマンハッタンヘンジと東京皇居丸の内ヘンジ

2014年08月08日 | スクラップブック
"Manhattanhenge" phenomenon New York July 11, 2014.

東京のど真ん中でもあるのだが、見ている人はいなかった。
7月11日にはマンハッタンと同時に見えるかも。しかも11日の方がメインストリートの延長上に沈む?
コメント

2013年のコンタクトシナジー

2013年12月28日 | スクラップブック
「色不異空」から「色即是空」への波及を、コンタクトシナジーともいう。
自然にゆだねる。神に託す。火に託す思い。華に託す気持ちや意識。
日本には、たむけるという強い想いによって、身も心も、空間も清められる
という精神的な一体感が尊重される。
それらがコンタクト「縁」であって、そこからのシナジー「起」によって「縁起」が
もたらされる。

そうした人との関係性によって、新たな次元の信頼や安心が生まれるという内容。
これはまさに「空観」そのものではないかとの思いは、私の個人的な主観なのだが、
人々が一体となって(色不異空)、それによって信頼関係や、お互いが協力し
合って、安心が生まれる(色即是空)という「新たな姿」の関係を示している。
これは信仰とは関係なく、日本人が古来から、それぞれが無意識でして来たこと
ではないかとの思いから、それを改めて二次元空間で見える化して紹介しようと
いうのが当ブログのテーマである。

ところで、新たな姿への三位一体の関係式(方程式)では、このコンタクト「縁」
コトとモノの一体化)から始まる。これによって全てが解決するわけでもないが、
逆にいつまで経っても問題が解決しないのは、建前だらけでコンタクトに必要な
本音が欠けているからといえるのではなかろうか。
加えて実現のための具体的なプロセスが不在な正義や建前では、どんなに
正しくても、いくら正当性を主張しても、実現はしない。
正しいか正しくないかの一歩前に、実現できるかどうかである。
そこが突き詰められていないと、あるいは意識が向けられていないと、単なる
建前だけのスローガン文化となってしまう。
ここで問題なのは、不都合なこととは同居ができなくなってしまうことだ。
建前はいつでも正しいし、建前だけで具体的プロセスがないから、不都合なことと
同居する必要もない。

そうすると仲間や所属組織、あるいは建前を優先できるし、何より不都合なことは
なかったことにも
できる。こうして誰にも止められなくなって、実現はますます
不可能となる。こちらの弊害の方がとてつもなく大きい。
だから建前ではなく、現実に実現できた新たな姿を、あるいはチャレンジし続けた
姿を徹底的に意識していこうと思う。

今年のニュースにも多くのコンタクトシナジー(本音による相乗効果)があった。
いわばコンタクト(縁)によって生まれた、相互作用による新たな姿である。
仏教の根本原理である「縁起」の視点と共通しているものと思う。
「縁」とはそのさまざまな思い、その喜びや悲しみを理解することだからである。
それが共感する意識や、共通の夢、共通の空間で結びつく一体感である。
そこから具体的なプロセスが生まれて、単なる夢ではない野心と変化していく。
これがいわば「縁起」ということに繋がっているのではなかろうか。
このように実現させる上での鉄則・法則において、必須アイテムである「コンタクト」、
「縁」ということについて、2013年で印象深かったものを振り返る。






青木プロから「自分がどうやって戦うかを イメージしろ」とアドバイスを受けた。
「どうなるか」ではなく「どうするか」、その転機と気迫がプロゴルファーである
優作プロにとって、新たな姿、 新たなスタートとなった。
宮里兄弟がチャンピオンになった日 12/09

チームも地元も、被災地も「みんなで支える想い」で同じ方向を向いていたと思う。
みんなで支える想いのベクトルと、力を信じ続けたチームべクトルとが、「チームの和」
として一体化した。
東北楽天の日本シリーズ優勝 11/04


誓う・心をつかむなどのImaginと、現場のRealのベクトルで見える化し、
一体化することで新たなる世界が完成する。
地元ファンやチーム、監督と喜びも悲しみも共有するということだ。
米大リーグ・ワールドシリーズ優勝 上原投手の快挙 11/01
「ハートの熱い仲間と力を合わせた、一番思い入れのある世界一だ。」
ボストン レッド・ソックス、オルティスの言葉より


デフレ脱却を最優先する日銀の決意とインフレ期待の二つの異次元ベクトルによる
金融緩和政策(金利政策)、期待(予想)との一体化。
期待インフレ率の指標マクロ経済学における期待形成メカニズム 10/23


「共感によってリアリテイを感じる」
心に伝わるもの、心に響くもの、共感し共鳴することで
新たな夢の実現に向かうことができる。
是枝監督と姜教授の対談  10/16


「被災地のために」ではなく、 自分が出来ることを精いっぱいする
むしろその意識に ポジティブな満ち足りた人生観が伝わってくる。
三陸ワインによる復興  10/10


直にふれあうモノから、心に伝わるもの、心に響くもの
共感し共鳴することで、新たな「夢」の実現に向かうことができる。
科学に向かい合う一途さ、 取り組もうとする覚悟や純粋さ、
心地よさ等の精神的な関係性、コトが関わっていると思う。
ユーグレナ  9/17


「多くの想いが一つになればなるほど実現する」
「その想いが強ければ強いほど実現する」
夢と希望のあるプレゼンとの一体化。
五輪招致プレゼンテーションでの三位一体  9/15


勝ち負け、成功失敗よりも、「想いの強いものが、新たなるステージに到達する」
「思いの強いものが勝つ」三浦和良 日経9月13日付。


ひたむきな想い、志、将来への期待、
魂の炎とがプロボクサーへと一体化した。
期待や希望、感謝、あるいはチャレンジ、努力。
一体感とは、そのことにドキドキ、ワクワクすることだ。
プロボクサー村田諒太の闘い 9/04


心を尽くすという清らかさとの一体化
清められた空間と、おもてなしによる落ち着きのある心。
精神や美意識の空間と時間との共有、一体化。
お茶会にて 8/22


アイドルという虚構と現実のテーマ    ワクワク
影武者という虚構と実体の一体化    ドキドキ
夢と郷土との一体化
「あまちゃん」はなぜヒットしたか 8/14


心機一転、心に誓って乗り越えた時が成長する時だ。
苦難から逃げずに闘い、乗り越えたプロ野球選手 7/10


大谷選手への思いがチーム全体に強くなっている。
日本プロ野球史上共通のドキドキワクワク夢/想い」で結びつく関係。
チーム共通の夢に向かう姿、プロ野球大谷翔平選手 6/19


情熱と挑戦」の一体化。
ゴルフ岡本綾子プロ 5/29


共通の「夢」、共通の「想い」、前を向く強い志、情熱の共有。
仕組みと魂の一体化。
JALの再生 5/22


共通の夢に向かって一生懸命打ち込む師弟の姿と想い
共通の「夢/想い」で結びつく関係。
国民栄誉賞の子弟 5/06


共通の「夢」、共鳴・共感からくる「想い」
共通の「想い」と「情熱」の共有。 「夢で結びつ力」
プロボクシング井上選手 4/17


希望の光を、弔う、たむける、捧げる
そうした内面の思いとの一体化。
作曲家佐村河内守レクレイムの作曲 4/05


共通の夢を共有、夢で結びつく関係性。
彼も郷土の人たちも共通の『夢』を共有した。
それはある意味、一番のプロ意識と呼べるものだ。
夢で結びつく、そういう「関係性」それこそが「空」である。
共鳴・共感からくる「思い」はそれを描くことにほかならない。
プロ野球 楽天斎藤隆投手 4/03


自分が信じているものを崩さない
ありったけの自分をささげる思い
ヤンキースのイチロー 2/11


目に見えない関係性、生命にみなぎる原動力 、
湧き上がる思いを感じ自身と共鳴し、受け入れる。
島井哲志教授(ポジテイブ心理)2/03


火に託す自分の意識と自然が、幸せな形で手を結ぶ
 自己と火との一体化
楽吉左衛門(楽家十五代)1/04
コメント

鴨長明の三位一体 (満ち足りた人生観)

2013年09月28日 | スクラップブック


海に囲まれて生きる。なぜならば海にはときめきがある、
わくわくするものがある。
森に囲まれて生きる。なぜならば森にはときめきがあり、
精霊がある。
学者は本に囲まれて生きる。なぜならば本にはときめきがある、
わくわくするものがある。
わくわくしたものに囲まれれば、幸せになる。生きていることが
実感できる。
欲望や執念を捨てる、というと難しいが、それよりも
わくわくするものや、ときめくものに囲まれるという事であれば
それほど難しいことではない。
命の満足や生きている実感につながる。ホッとできる世界になる。

空観方程式は心の豊かさが有ればいいというのではなく、
そこから新たな世界や目標に向かって具体的な行動が生まれ、
実体化しようとするものである

「足ることを知る者は富めり」と「強めて行う者は志有り」
老子も云うように、双方一体となってはじめて意味を成す。
「どうするか」を見えるようにして実現する道筋である。
読むだけ、聞くだけ、拝むだけで終わってしまわないように。

鴨長明は、浮き世を捨てて孤独な隠棲生活を送ったが、
少なくともこの世の一つの楽しみに対するみずからの変わらぬ
愛着を表現して、「生涯ののぞみはおりおりの美景にのこれり」
日本人が常に季節を重要視してきた。とドナルド・キーンはいう。
「生きている日本」より

方丈記に、「ゆく河の流れは絶えずして、・・・・
ただ静かなるを望みとし、憂へ無きを楽しみとす。
今寂しきすまひ、一間の庵、みずからこれを愛す。」とあり。

鴨長明の三位一体
◆Imaginary「空」とReal「色」の一体化
    Imagin「楽しみに対する変わることのない愛着、生涯の望み」と、
    Real「おりおりの美景」との一体化

◆具体的なプロセス    
    ただ静かなるを望みとし、憂へ無きを楽しみとす
    しかしワクワクするものに囲まれて過ごす隠棲生活

◆新たなる世界、姿、目標
    満ち足りた人生観ポジティブな無常観


鴨長明の三位一体には、捨てたことによっての三位一体の関係
見えるからこそ、満ち足りた幸せの心境になれる。
いわば捨ててつかんだ幸せである。単に「心の豊かさがあればいい」
から、捨てるという具体的プロセスによってステップアップした、
新たなる世界観である。


岡 敦エッセイ


季節の移り変わりへの意識は日本人にとって誰にでもあるものだが、
直ちに浮き世を捨てて、実現できる訳でもない。
捨てたことで三位一体の関係が見えなくなっては、本末転倒だ。

例えば年齢を重ねることで、自分なりの三位一体の関係が少しでも
見えてくれば、捨てることではなくても、ワクワクするものに囲まれた
現実を実感する楽しみとして、受け容れられるプロセスも浮んでくる
のではなかろうか。




「花あるときは 花に酔い 」
「風あるときは 風に酔う 」  
「それはな、花もええなあ、風もええなあ、っていうこっちゃ」
榊 莫山(書家)

Imagin、情や想いの「足るを自覚」できるようになれば、それが
ワクワクする楽しみに囲まれて過ごす行動になる。


例えばお金や名誉のためではなく、夢を追い続ける想い
「いいプレーする生き方って、ええなあ」という、つかんだ幸せ。
ヤンキースのイチローは言う、
「結果を出すために、生きる姿勢というものが変わってしまうと、
もうバッターボックスに立つ意味はない。」

例えば「命を肌で感じ取る」(色と空の一体化)では、
起業と子供たちの喜ぶ笑顔が一体化した。
子供たちへの想いから、実際に起業が実現する。
それこそが「色即是空」であると思った。
コメント

空観方程式と状態の可視化について

2012年06月02日 | スクラップブック

複素数
17世紀に「imaginary」 という言葉が用いられ、虚数と呼ばれるようになった。wikipedia
正と負の「方向」という概念が複素数になることに数学者が気づいた。
オイラーの公式が1748年に再発見されると、複素数は実数と同じように四則演算ができるようになった。
「オイラーの公式」には、実数と虚数の基本的な単位「-1」と「i」しか使われていない。

この様な概念は西欧から伝わってきたのですが、それと同様の概念が紀元前数百年のインドには既に
在って、それが中国を渡るうちに、実数と虚数の概念が「色」と「空」の文字で表現され伝えられて
日本に来たのではないかと私は思っています。
ですから「色」と「空」を実数と虚数と同じように考えれば、多くの状態を可視化・表現でき、四則演算
までやって解決できると思っています。ですから私はこれを空観方程式と名づけました。
行動の動機付けと相互作用での実体を示しているのが「色不異空」「空不異色」と「色即是空」「空即是色」の
部分になります。
電気や電波が数式言語を使って可視化できれば、「百聞は一見に如かず」の真実が伝わります。
これからどうなるかの予知も可能になります。
そもそも目に見えれば確な情報が正しく伝えられて、仲間が出来て、隠蔽もなくなります。
それが問題解決の第一歩だからです。

動機づけ
動機づについてもwikipediaで見てみると『人間を含めた動物の行動の原因であり、
行動の「方向性」を定める要因と、行動の「程度」を定める要因に分類できる』とありました。
これは例えば電圧の表示や電波の表示等において、プラス・マイナス(山・谷)の方向と強さで
表示される世界と同じであって、いまでは複素数という数学記述を使って既に実用化されて
いるものです。使うただけならば複素数というのも言語と同様、知識は不要です。
私はそれをもう少し発展させてみようと電圧や電波だけでなく資産の表示や損得の把握、
意志の表示、前向きの心後ろ向きの心等が表現できるようになるのではないかと思っています。

行動の方向
『痛み(苦悩)を避け、快楽(幸福)を得る』と言う本能的なプログラムです。
怒りや不安、ストレス、恐怖などの「マイナス」の感情を避けて、愛情、正義、信頼、安心などの
「プラス」の感情を欲します。
行動の例でいえば人にを声かけたり作品で主張したりする場合で、「色」が作品や行動の実体、
「空」が人が感じた共感やインパクトなどの関係性です。
「色即是空」「空即是色」はそれぞれの強さとプラスマイナスで方向を示したものとの相互作用での
循環と結果を示します。
複素数では共役複素数を掛けて(二乗)結果(実体)を出すのと同等です。

空観方程式でのプラス解答
啄木の例で示せば「空に吸はれし十五の心」では十五の心が「色」で、吸われしが「空」です。
十五の心と空(そら)に吸われるという関係が一体となっていることです。
一体になっているとは、数学ではA+iBやA-iBで表示されているように実数と虚数が
一対になって使われていることです。それが「色不異空」「空不異色」です。
Aが実数軸、iが虚数軸で、(ガウス)平面上で可視化しようとすれば、それらは直行します。
通常実数軸が横、虚数軸は縦にします。
それぞれの強さによってAとBが示されており、時々刻々の状態や四則演算が可能ですから、
例えば年間の総和や平均などがそれによって変化します。
結果の実体化は共役複素数を掛ける事ですが、それが相互作用を示す「色即是空」「空即是色」です。
数学では(A+iB)と(A-iB)の掛け算で、その結果AとBの強さによって多様な方向が示されます。
啄木の例でいえば吸われるという関係性が「空」であったり「山」であったり「海」であったりに相当します。
短歌という作品に実体化され、光り輝いた心、覚悟が可視化されて伝えられる。
共感して一緒になって本音で訴え悩んで、それが相互作用のダイナミックな連動や循環の動きとなって
持続し、良いことにつながって解決してゆく場合です。

空観方程式で計算されない状態(実体化しない状態)
「色」と「空」が一体とならずに、単独で存在し、それぞれには関係性がない状態です。
合成が働かないので、方向は一極のままで、強さも物量だけの我欲そのものです。
要は正しいあるいは正当性だけでは、見るだけ、読むだけの世界で、行動の動作スイッチが入らない状態、
関係性のない状態、オーケストラでいえば楽器がただ置かれている状態です。
良い楽器だ悪い楽器だの様に評論だけで、演奏されない無調和状態です。
相互作用では、平面上では一軸上だけですから、一極集中の排除が生じでしまい、ついには
環境の変化に耐えられなくなって破綻してしまいます。リーマンショックの様な状態です。

空観方程式でのマイナス解答
このときは原発の安全神話と同様、全会一致が原則の社会なので不都合があれば必ず隠蔽が生じます。
実現のための基本条件に、多様性と公開があるのはこのためです。
この二つの要件は全会一致でないと前に進めない日本のスローガン文化とは異なるものですが、
破綻を避けるための必須条件です。
全会一致は一極集中と同様、効率的で均一社会の様な良い面が有りますが、多様性の排除につながりやすく、
極限状態となった時にからっきり脆弱です。この極限状態がいつ来るかは誰もわかりません。


これからは極限状態がいつ来てもいいように「色」と「空」の一体化でそれぞれの調和と向き合い方が
必要だと感じています。そのために可視化される事での多様性と公開が必要です。
これからの日本は不確実性のある経済や科学技術と、いままでの他人を信用する文化との両立を求められています。
矛盾を抱えたものでも互いに信用する文化、共助しあう文化、いわば一体化での自己同一化のようなものが、
今回の震災の現場には有って、皆がそれを見て共感し、再確認しました。
政治ではその再構築が原発再稼働や増税緊縮政策の前にやらなければならないことのように思います。
コメント

空に吸はれし十五の心 啄木

2009年05月10日 | スクラップブック
純粋なもの、一点の曇りのない一途なもの、
それがいわゆる空観の「空」であるとするならば、
啄木が「空に吸はれし十五の心」と詠んだ
「空」と偶然にも重なりました。

多感なる十五の心とは、いわば「色」であって
十五歳の啄木の夢や希望、迷いや不安は澄みきった
空に吸われて、浄化され光り輝いた。
それがやがて決意となって歌に昇華したのでしょうか。
迷いと決意が相互に依存して交錯する。
「空に吸はれし十五の心」は「色即是空」の心経
そのものと感じます。
「よしこれで行ってみよう」という決意あるいは
純粋なものにお任せしようという覚悟によって
迷いや不安と決別出来たのでしょう。

むろん啄木はそんなことを意識して詠んだとは
思いませんが、天才の感性には驚くばかりです。
十五歳のような純粋で澄みきった心こそが
人間にとっての普遍的要素ではないでしょうか。
いくら歳を重ねたとしても、誰にでもあったものだし、
少なくともニーチェが言う欺瞞的な善などとは異なる
ものです。
コメント