「ZAZEN・14」
鳥取市湯所町1-709 「曹洞宗萬年山天徳寺」
恒例の坐禅会を昨年に引き続き「天徳寺」の禅堂にて執り行いました(主催・若葉台おやじの会・若葉台地区青少年育成協議会)
寺院入口には再興となった鐘楼門が圧倒的な迫力で威風堂々と構え、門を潜り境内に入ると耐震工事と共に化粧直しし終えた本堂が、訪れる人を慈悲深い大らかな包容力で包み込んでくれます。
16年坐禅会→http://orange.ap.teacup.com/applet/watch-dogs/msgsearch?0str=%82%A0&skey=%91%82%93%B4%8F@%E4%DD%94N%8ER%93V%93%BF%8E%9B&inside=1&x=35&y=8
控え室にて本日のスケジュールの説明を受けた後、即1回目の坐禅へと入ります(止静・しじょう)
最初の坐禅は15分間行います。 尚今回の参加者は13名で、その内初心者は5名と、新旧のバランスが取れた構成となっています。
抽解(ちゅうかい)のあと、控え室に戻り「応量器展鉢(おうりょうきてんぱつ)」の説明を受けます。 くだけていうと、昼食の作法です。
禅堂におり「日中諷経(にっちゅうふぎん)」のお勤めをし、「中食(ちゅうじき)」に入ります(お昼のお勤めのあと、お昼の食事に入る)
応量器を作法にのっとって浄縁の上に開きます。
開き終えると給仕係の雲水(うんすい)が入堂し、ご飯と汁の各桶と、漬物、禅皿を持って前に立つので、同様に(作法に基づき)受け取ります。
特に初心者の方々は、ひとつひとつ確認しながらの作業となるため、緊張の面持ちでしたよ。
もちろんご住職の宮川敬之さんも、私たちと一緒に行をおこなわれます。
応量器に全ての料理が盛り付けられました。
今回の献立は左より「黒豆、煎り大豆のご飯」「白味噌仕立ての生麩入り味噌汁」「白菜、昆布、赤大根の香采」で、いかにも精進料理らしいタッチが味わえ、特にヨモギ、道明寺、酒粕の3種の生麩が入った汁椀は、仄かな甘味の中にもそれぞれのお麩がやんわりと主張しており、その渾然一体感が実に見事です。
禅皿は生麩の「飛龍頭(ひりょうず)」に「蕪、人参、菜の花」「柿なますのゴマ和え」で、やはりコチラも飛龍頭の弾力のある食感が口内の粘膜を心地よく刺激し、また柿なますの酸味が全体にコントラストを与え奥様の苦心のあとが見て取れ、思わず「流石!」とつぶやいてしまいました!
食事を終えたあとも同様に、作法どおり器を収めていきます。
その後2回目の坐禅を組み、今回始めての体感となる「作務(さむ)」を行うため、本堂へと移ります(掃除のこと)
雲水から独特の雑巾がけの仕方を教わり、本堂を皆で掃除し、今回の坐禅会は終了しました。
私たちは日頃、時間単位、分単位でスケジュールを立て、結果を出すことに日々奔走しますが、僅かな(坐禅の)時間であっても、その身を流れに任せ、結果ではなく「過程を大事にする」ことに主眼を置き、そのことこそに生きる本質があると、長年の坐禅体験でおぼろげながら見えてきたような気がします。
合掌。 また来年お会いしましょう。
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