Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

ネタバレしても二転三転する見どころ満載な『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』

2020年01月31日 00時14分17秒 | 映画


鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:10/17
 驚き😳:★★★★☆
スリル😱:★★★☆☆
 怖い😖:★☆☆☆☆

ようこそ、疑念と執念が渦巻く密室の世界へ。
9人の共同作業者が一瞬にして全員容疑者に変わるという見ごたえある映画。
しかし、かなりわかりづらいのも事実。

話としては、世界的ベストセラー本である
『デダリュス』三部作の完結編を世界同時発売するため、
9人の翻訳家が情報漏洩を防ぐ観点から、
地下室に閉じ込められて作業していくというもの。

しかし、完全なる密室にも関わらず、
本の原稿が外部に流出し、出版社の社長は大激怒。
果たして犯人は、、、。

限られた空間内で事件が起こるところや物語の雰囲気が、
『オリエント急行殺人事件』や『十二人の死にたい子供たち』
を彷彿とさせるミステリー映画です。

前半はほとんど動きがないので少し退屈なところもあるけれど、
後半のドラマチックかつアクション性ある流れが
スピード感あってすごく引き込まれるのがよかった。

さらに、こういう映画って、ネタばらしタイムがあるから、
それを知っちゃうと「なーんだ」って感じるのだけど、
本作に関してはそれがわかった後でも二転三転する展開にびっくりするし、
犯人の真の目的を考えると、
前置きが盛大すぎてその執念の強さに圧倒される。

ただ、話の時系列がかなりわかりづらくて、
頭の中で整理しながらじゃないと正しく理解できないので、
何回か観た方がよさそうではある(笑)

あと、面白いなと思ったのが、今回集まった9人の翻訳家たちは、
それぞれロシア語、イタリア語、デンマーク語、スペイン語、英語、
ドイツ語、中国語、ポルトガル語、ギリシャ語を担当してるんだけど、
みんなで話すときの共通言語がフランス語ってところ。

この映画はフランスとベルギーの合作映画だから、
そりゃフランス語だよねってのはあるけど、
こんだけいろんな人がいて英語じゃないんだって。

しかも、何人かはスペイン語まで話せるし、
中にはそれに加えて中語語も話せる人がいるから、
かなりマルチリンガルな人たちなんだよね。
それを生かしたシーンもあってさすがだなと思うんだけど、
やっぱり日本人はいません。

まあ、出版の市場として小さいから外したという設定なのかもしれないけど、
マルチリンガルな役者が日本にはいないってのもある気がしてる。

てか、この映画に限らないのだけど、アメリカ以外の映画って、
基本は製作国の言語を使ってるんだけど、
よくよく聞くと途中から英語になってることもあるから、
海外の役者って意外とバイリンガルなのかなって思う
(ただ、セリフとして覚えてるだけかもしれないけど)。

そう考えたら、邦画自体が世界で評価されることはあっても、
日本人の役者が世界的な映画に出ることが少ないのは、
言語の問題が大きいのかもしれない。

公式サイト


最新の画像もっと見る

コメントを投稿