SAMURAI・コーチング!

戦国武将は、なぜ茶の湯に魅せられたのか?茶室で男は、日本男児になる!
喧騒から静寂へ…~SAMURAIたちの世界~

茶室の花は…

2024年09月16日 | 花は野にあるように


席入りいたしましょう~



 茶席に入ることを席入りといいます。


広間と呼ばれる四畳半以上の広い座敷がお茶席のときは、手がかりといって、ここから、お入りください、


と少し襖や障子を開けていますので、扇子を前に置き、そこから入室します。


扇子を前において、ちょっと、中の様子をうかがい、


一礼して、にじって(正座のまま、移動して)入ります。


立ち上がって、床の前に進み、扇子を前において、軸に一礼し、





続いてお花や、香合があればあわせて拝見し、

一礼して点前座に進みます。



 点前座は、亭主が点前をする場所です。


やはり、扇子を前において、 お釜 と棚や 道具など を拝見して席に着きます。


    茶席の花は、 花は野にあるように、


とは、茶の湯の心得を利休が説いた、 利休七則1 にある茶花の項です。


花を入れるときは、野に咲くように入れる のが茶花のありようだというのです。





  額紫陽花、雪柳


野にある花は自然に溶け込み、主張せず花は花としてただある、
そんな感じでしょうか。


そして花を室内に飾ることは、屋内にいても、野山、自然とのつながりを感じさせてくれます。



花は、季節や道具に合ったもの、お客様のお好みなどを考慮して選びますが、



花にも約束があり、香りの強いものや、けばけばしい

色など、茶席にふさわしくないものは避けます。 


全体の調和を乱さず、茶会のテーマにふさわしいもの ということです。


                            

         酔芙蓉 

               朝は白ですが、夕方には、ピンクに変化する様子が、  
              酔った美人のようだというのでこの名が…
                                                             なんとも艶めかしいですね?
 

花は、茶室で唯一の生き物です。

 静寂の茶室で呼吸していて、いのち♪~を感じさせてくれます。



それは、命の瞬間を切り取った刹那 なのかもしれません。

 利休七則1 は、弟子の一人が


茶の湯の神髄とは何でしょう」


と尋ねたときに、利休が答えたことです。


  茶は服(ふく)のよきように
    服とは飲むこと、茶は、飲む人がちょうど良いように点てよ!


  炭(すみ)は湯の沸(わ)くように、
      本質を大切に


  夏は涼(すず)しく、冬暖(あたた)かに、


  花は野にあるように、


  刻限(こくげん)は早めに 、

  降(ふ)らずとも雨の用意 、


  相客(あいきゃく)に心せよ、

  同じ席にいる方々をいつも心にかけなさい。



                    の7つです!


                                        

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