あけましておめでとうございます

新しい年を何ごともなく迎えられる

それは
とても とても 幸せなことだと
この頃はつくづく思う

この新しい年が
どうぞ
平和で平穏で優しいものでありますように

秋の色

寒さに青ざめるのではなく
赤や黄に染まるなんて

ああ
なんてステキなんだろう

鮮やかな色が
まるで
秋の到来を喜んでいるみたいで

その道の先に

ああ、なんて遠いのだろう
ゴールはまだ見えない

だけど

辿り着かねば
見えぬ景色があるから

一歩、一歩
ただ
一歩先だけを見て
歩く

思い出の色

この頃はなんでもかんでも
“映え”

大切なのは
そんなことじゃない
――なんて言ってみても

二人で過ごした時間が
こんな風に鮮やかで綺麗に撮れたなら

心の中にも
鮮明に残りそうな気がする

思い出はいつしか褪せてゆくから

せめて
鮮烈な色で残しておきたい
……のかも知れない

生命線

当たり前のように享受している
便利な日常

だけど
あちこちに張り巡らされた
私たちの生命線は
なかなかに脆く繊細なもので

それを作り上げ
維持するのに
どれほど絶え間ない手間が必要か

のほほんとした日々を失って
初めて気付く