昭和の趣きを残す山小屋。電気も電波も水道も何もない環境があり、室内は薪ストーブで温められています。
想いのこもった美味しい手作り料理を食べ終えると仙人を囲むようにして自然に始まった座談会。
「どんな動物が出るんですか?」
「山小屋にいて怖いと思ったことはないですか?」
「なんでこの山小屋の主人になったのですか?」
様々な質問にもポツリポツリと話す仙人。
動物たちとは紳士協定を結んだよ
ゾクッとしたのは一度だけかな
若い頃に登山が好きでこの山小屋に通うようになり先代から引き継がないか?と声を掛けられたよ
一般的には不便と思われる山小屋を引き続き40数年。同じ土地に住む動物たちとは友達のようであり、風の匂いを味わい、アルコールランプが燃料をすする音を感じ、季節の移ろい変わりを楽しんでこられました。
それにしても本当に不思議な場所にこの小屋はありますよね。作った方はどうしてこの場所に建てようと思ったのですか?
二代目小屋番の仙人は、先代の言葉をゆっくり思い出すようにして話してくれました。
登山をしていてこの峠を通りかかった時に富士山を見たら「ここに一緒に住まないか」と言う声がどこからか聞こえたという。
それでここに山小屋を建てようと関係各所に働きかけて許可をもらい、材木を担いで運び作ったようです。(昭和前半のお話し)
そうして誕生した山小屋に、若かりし頃の登山好きだった仙人が通うようになり、引き継がないかと先代から言われ今へ。
今回、山小屋にはもう1人の小屋番が来てくれていました。3代目として引き継いだSさん。
数年前まで後継者のいなかったTさんは、この山小屋を更地にして県に返そうと考えていました。
そこに自然が好きで山梨へ移住してきて、これから様々な山に登ろうと思っていたら、この山小屋に出会いハマってしまい、何度も通ううちに引き継がないかという話になり、、、
(さっきも聞いたような流れ笑)
今回の訪問では仙人はことあるたびに、3代目をよろしくお願いしますと頭を下げていました。
Tさんはこの山小屋をできる限りこのまま(いくつか補修は必要だけど)にして、現代の人々や未来の子どもたちのために残していきたいと考えてくれています。
初代、2代、3代目と引き継がれた山奥にある小さな小さな山小屋にまつわるホッコリするお話し。
布団に入れてくれた豆炭アンカ
美味しい料理とお酒に囲まれた夜
薪ストーブ
仙人の作ったマグカップに仙人コーヒーと3代目シフォンケーキ
薪割り、薪切り、水運び修行
丸川峠からの富士山
ちらついた雪景色
数々の仏像
仙人との握手会
一つ一つの体験が参加者の身体の中に刻まれたようです🙏
おしまい
☆こんなアウトドアイベントに参加するようになっての変化☆
会社に勤めているけど、大変なことがあっても動じることが少なくなりました。世の中には様々な世界があるのを体感して知ることができました。どっちでもいいというのを感じ、争うことや我を通そうとするのが減りました。
人生に活力が出てきて今の自分でいいんだという感覚があり、日々大変な時もあるけれど充実して生きています。(アラフィフ女性)
月に一度を目安になかなか経験できないようなアウトドア企画を実施中です。ご興味がある方はお気軽にお声掛けください^ ^