昨年末の最後のパーソナルセッション。
その前日にAさんは旅立ちました。
10年前にお世話になる方からのご紹介でセッションを受講され、普段運動しないし運動が苦手な私には健康を保つのにちょうど良いとコツコツと続けられました。
5年前、再開発のためセッションをしていたスタジオの閉店を余儀なくされました。
移転先を求めてネットで物件を探したり、不動産屋さんを回りました。
運動着姿で予算の少ないビジネスポンコツにはなかなか厳しい世界で、敗北感とともに退散しました。
楽観的な私でも、これはなんとかならないぞと感じて近所に住むAさんにさりげなく聞いてみると、
「聞いてくれるのを待ってました。」
翌日には不動産屋さんの課長が条件に見合う物件を手に来られ、親身になって丁寧に対応してくださり新たな移転先が確保できました。
たまに参加できそうなアウトドアイベントに参加されたAさんは、「私もマイウェイだけど、参加者たちもみんなマイウェイだね」と新たな出逢いや交流を楽しまれていました。
ちょうど自分の子どもくらいの年齢にあたる50代のクライアント女性たちとも親しくなられ、戦後の日本で先駆者的にバリバリ働いた話しなどをされました。一緒に出掛けるなど楽しい時間を過ごされました。
人は誰でも年を重ねていくもの。
誰でも。
セッション中の会話で、どう旅立ちたいか、自分の矜持や哲学を色々と話しメッセージを残してくれました。
それをそのまま体現するかのように飲みかけのワインとともに眠るように旅立ったAさん。
毎年楽しみに親睦を深めていた味噌先生たちとの先日行われた味噌作りと生演奏会。
プレゼントした龍さんとともに参加されました。
「人生一度きり、マイウェイに楽しんで!」