今月5日、米原駅に到着し帰りの新幹線まで時間がありましたので新幹線高速試験車両保存場を訪れました。(正式名称 鉄道総合技術研究所風洞技術センター)。この保存場には300Xの博多方先頭車、スター21-952形東京方先頭車、WIN350-W1編成博多方先頭車が保存されています。それでは、それぞれの車両を紹介しながら写真も見ていきましょう。
955形新幹線300X 955-1
955形新幹線はJR東海が1995年に300系新幹線に次ぐ次世代の技術を実験するために製造された、6両編成の車両です。1996年7月26日に米原~京都間で日本国内最速記録となる443.0km/hを記録しました。高速試験のほか、デジタルATCの試験にも使用され、2002年2月に廃車となりました。
300X(955形新幹線)は博多方・東京方で顔が異なり、米原市の鉄道総合技術研究所には博多方の955-1号車が保存されています。東京方先頭車、955-6号車はリニア・鉄道館にて保存されています。
955-1号車は、空気抵抗を減少させるため先頭形状はカスプ型となっています。
952形新幹線スター21 952-1
952系新幹線はJR東日本が1992年に騒音、環境対策等の高速試験車として製造した車両です。非連接形の952形4両と連接形の953形5両で構成されていました。1993年12月21日に上越新幹線の燕三条駅付近で425km/hを達成しています。1998年に試験が終了し、同年2月に廃車となっています。
300Xと同じく前後の顔が異なり、952-1号車(東京方制御電動車)が今回訪れた米原市の鉄道総合技術研究所に、953-5(盛岡方制御電動車)は中間車の953-1を連結してJR東日本新幹線総合車両センターに保存されています。
952-1号車は日本車輌で製造された車両です。
500系新幹線900番代WIN350 500-901
500系新幹線900番代はJR西日本が1992年に、最高速度350km/hでの営業運転に必要なデータ収集のために開発した車両です。6両編成で、500系新幹線の試作車であります。1992年8月8日に小郡駅~新下関駅間で当時国内最速の350.4km/hを達成しました。しかし、耐久性などの問題から量産車には採用されませんでした。
これも前後で顔が異なります。米原市の鉄道総合技術研究所に保存されているのは博多方先頭車の500-901号車で、新大阪方の500-906号車は博多総合車両所に保存されています。
同車は、歴代新幹線唯一の900番代試作車です。
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