ワタナベ(松山ケンイチ)は唯一の親友であるキズキ(高良健吾)を自殺で失い、知り合いの誰もいない東京で大学生活を始める。そんなある日、キズキの恋人だった直子(菊地凛子)と再会。二人は頻繁に会うようになるが、心を病んだ直子は京都の病院に入院してしまう。そして、ワタナベは大学で出会った緑(水原希子)にも惹(ひ)かれていき……。
ずっと遥か昔、この本を読んだのだけれど、今は全く記憶がなくて。
その頃の私はどんな風に感じたのだろう。
何も先入観がないためか、映画は映画のまま観る事が出来た。
愛する人を突然失った時、人は簡単には立ち直れない。
時が流れても、誰かの愛情に包まれたとしても、
悲しみのどん底まで堕ちて、自分自身で這い上がってこない限り何も変らない。
愛情の形はひとつではなく、兄妹のような愛や使命のような愛も・・・。
ただ、長編小説を短くまとめてあるために、どうしても説明不足の箇所が目立った。
場面ばかりが変わり、人物の心の動きやそれまでの経過がわからず、結論が出る。
もっといろいろな想いがきっとあるのだろう・・・と想像しながら観る。
映画の中の風は心なのだろう。激しさを増すように吹く。
感動する映画ではなかったけれど、考えさせられる作品でした。
(私の主観ですので、観て判断してくださいね。)
ちょっと感動したいので、
「僕と妻の1778の物語」を観に行こうかと思っています。
悲しい時に泣いて、楽しい時に笑って、そんな気分です。
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