子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2017年J1リーグ第25節 札幌 VS 磐田【2:1】

2017年09月09日 15時59分08秒 | サッカーあれこれ
中村俊輔vs小野伸二。Jリーグの黎明期に現れ,日本のサッカーに世界が注目するきっかけを作ったレジェンド中のレジェンドと言って良い二人が,J1で札幌ドームのピッチに並び立つ。ひょっとしたらこれが最初で最後になるかもしれないという貴重な試合は,これまで札幌がJ1で戦ってきた数多くの試合の中でも屈指の好ゲームとなった。

札幌の勝因はやはりチャナティップに尽きる。2点に直接絡むことはなかったものの,ボールを奪う,前へ運ぶ,ディフェンスラインの弱い場所を狙う,そしてイーヴンのボールに向かってダッシュを繰り返す。90分間,勝利のためにひたすら走り続ける彼の姿勢は,間違いなく他の10人を背中で鼓舞している。従来だったら横パスでお茶を濁していたような場面でも,オープンスペースにボールを入れることによって,それを受ける選手を呼び込むようなプレーが散見されるようになったのは,両ウィングが5バックに吸収されずに高めの位置をキープしていること,ひいてはチャナティップのドリブルに引き摺られるように他の選手がそのフォローに廻るようになったことが大きい。その意味で,今日も効果的な動きで相手のディフェンスを翻弄していたジェイのプレーと合わせて,今夏の補強は満点と評価したい。

先取点を呼び込んだ早坂の美しいカーブを描いた絶妙なクロス,逆転弾の起点となった小野の何気ないダイレクトのパス,そしてどちらもイージーだったとは言え,ちゃんと「いるべき場所」にいた都倉とヘイス。
まさかのPKで先制された試合を,完璧なアタックでひっくり返して得た勝ち点3はとてつもなく大きい。特にこの時期,昼間に試合を組める札幌は勝つと負けるとでは,夜の試合に与える影響はまったく異なる。その意味で前節と今節,2試合続けて先に勝ち点を積み上げることで,ライヴァルチームにプレッシャーをかける原動力となったヘイスの2得点は,2001年以来16年振りとなる残留が実現した際には「あれがターニングポイントだった」と振り返られるに違いない。
残り9試合,石に齧り付いてでも「勝ち点12」を積み上げて欲しい。3勝3敗3引き分け。今の札幌ならきっとできる。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。