前節アウェーの栃木戦に敗れ,とうとう13位にまで順位を下げてホームに戻ってきた札幌は1万2千人を超えるサポーターに,GWの締め括りに相応しい歓喜の瞬間を届けることは出来なかった。
内村の抜けた穴の大きさは既に織り込み済みのはずだが,それ以上に気になるのは若手で構成するDF陣の綻び。この試合でも露呈した,集中力を欠いた不安定さが改善されない限り,昨年よりも遥かに早い段階で,昇格争いから脱落する可能性が広がってきている。
出場停止が解けた松本を左に配し,日高を本来の右に戻した布陣は,セットプレー時のマークのずれによって,熊本に2点をプレゼントしてしまった。
当たりに当たっていたGK金山のファインセーブがなければ,確実にもう2得点を献上していたはずだ。ここまできっぱりと集中力を放棄できるものだろうかと思ってしまうくらい棒立ち状態だったCK時の守りは,改めて一からの練り直しが必要だろう。
それでも試合としては,前線を追い越す運動量で圧倒する熊本に触発されたかのようなフリー・ランニングが,徐々に札幌にも生まれていったことによって,実にスリリングな展開となった。
中でも前田の頑張りは特筆ものだった。1点目は右からのクロスの処理を誤った相手DFのミスから生まれたとは言え,あきらめずに走り続けた前田の執念が生んだゴールだった。GKの逆を取った砂川のFKも,バイタルエリアで再三見せた,前田のキープと突破によってゲットしたものだった。
走る量が試合のクオリティに必ずしも直結するものではないとは言え,試合終了を告げるホイッスルが鳴ると同時に,多くの選手がピッチに倒れ込んだ姿が象徴するように,両チームの勝利への執念がピッチ上で交錯していたことは確か。
シュート数やCKの数では完敗していながら,何とか勝ち点1を掴み取ったことを自信にして,守備を立て直すことが出来るかどうか,監督の手腕が問われる試合は5日後だ。
内村の抜けた穴の大きさは既に織り込み済みのはずだが,それ以上に気になるのは若手で構成するDF陣の綻び。この試合でも露呈した,集中力を欠いた不安定さが改善されない限り,昨年よりも遥かに早い段階で,昇格争いから脱落する可能性が広がってきている。
出場停止が解けた松本を左に配し,日高を本来の右に戻した布陣は,セットプレー時のマークのずれによって,熊本に2点をプレゼントしてしまった。
当たりに当たっていたGK金山のファインセーブがなければ,確実にもう2得点を献上していたはずだ。ここまできっぱりと集中力を放棄できるものだろうかと思ってしまうくらい棒立ち状態だったCK時の守りは,改めて一からの練り直しが必要だろう。
それでも試合としては,前線を追い越す運動量で圧倒する熊本に触発されたかのようなフリー・ランニングが,徐々に札幌にも生まれていったことによって,実にスリリングな展開となった。
中でも前田の頑張りは特筆ものだった。1点目は右からのクロスの処理を誤った相手DFのミスから生まれたとは言え,あきらめずに走り続けた前田の執念が生んだゴールだった。GKの逆を取った砂川のFKも,バイタルエリアで再三見せた,前田のキープと突破によってゲットしたものだった。
走る量が試合のクオリティに必ずしも直結するものではないとは言え,試合終了を告げるホイッスルが鳴ると同時に,多くの選手がピッチに倒れ込んだ姿が象徴するように,両チームの勝利への執念がピッチ上で交錯していたことは確か。
シュート数やCKの数では完敗していながら,何とか勝ち点1を掴み取ったことを自信にして,守備を立て直すことが出来るかどうか,監督の手腕が問われる試合は5日後だ。