with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第30話《マージーサイドポリス!!!》

2023年01月23日 | 2008年ロンドン・リヴァプール

 

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ウィーン警察で必要だったことって何だったっけ

「あっそうだ」旅行のための英会話の本を確認してみよう

必ず、「すられた」「失くした」「忘れた」って場合の会話があるはず。

メモメモ

伝えることは・・・「失くした」ロストだよね。

「証明書がほしい」って言わなくちゃ。

「これだ アクシデントレポート

「クレジットカード番号」「失くした場所」「日時」

「あっ、そうだ

アルバートドックで栓抜きを買った時のレシートを持って行こう。

最後に使ったって言えば「場所」と「日時」は解決

私の名前、TEL、アドレス、パスポート番号もメモメモ・・・

連絡用にここのホテルの住所やTELも必要だね。

次々メモメモ

書き忘れは絶対ダメだよ

「完成

これで英会話が出来なくても伝わるよね。あら、まだ15時前だよ。余裕じゃん



「あっ、警察署って何処だろう、、、」

ホテルのフロントに聞こうかなあ、、、でも、説明は聞き取れないし・・・

「そうだ」スカウスハウスさんのホームページにあった

トラヴェルガイドのインフォメーションに確か警察署の場所や住所があったはず

あのページって印刷してきたよね。

ほらっ こんな準備も役にたっちゃってる

「あった〜」コーチステーションの近くなんだあ。

でも、どうやって行こう。

シティセンター辺りの地図からは、はみ出ちゃってるから場所が分からないよ〜



「そうだ」ホテルの前にはタクシーが待機してるんだ

「タクシーかあ。。。」

「まだ乗ったことないなあ。。。」

ガイドブックには、「まず窓から行き先を告げて「OK」なら乗車する」って書いてあったよ。

「やるしかないかあ・・・」

行き先のミスも許されない!

時間のロスなんて絶対ダメ

「よし

警察署の住所が書かれた印刷物を持って、メモももちろんバッグに入れて、

このままアンフィールドに直行出来るようにしとこう



観戦ように着替えて、マッチマフラーも巻いて、チケットも忘れないように

「さあ、準備は出来た

なんだか、警察署に行くのに自信が出てきちゃった私

この勢いで出発



まず、タクシー

窓を「コンコン」って叩くと開けてくれるんだよね。

ドライバーさんに印刷された警察署の名前と住所を見せて、「ここへ行きたい」って言ってみる。

これなら発音を間違えられるミスはないはず。

そして初めてのイギリスのタクシー。

何だかとっても広い車内にドキドキ

補助席が隠れてるなんて知らなかったしね。



警察署は近かったよ すぐに到着。£5位だったかな。

チップにもう£1。

日本人にはチップの計算って面倒だよね。慣れてないもの。

だから£1コインを他の場所に分けてあるんだ。

いつでもすぐに渡せるようにね。

こうして用意してあると、気も楽ですよ〜



さあ、警察署だ。緊張の一瞬。中に入るとまたドア。

いきなり入れないように簡単なカギ

奥に座ってた人が入り方を手振りで教えてくれてる。

扉が開いた・・・



目の前のカウンターに制服を着たきれいな女性のお巡りさん。

カウンターに進んで、お巡りさんにメモを見せる。

「クレジットカードを失くした」「アクシデントレポートが欲しい」って言ってみる。

そして忘れちゃダメだよ 「英語が苦手です」って言わないと・・・

お巡りさんはうなずいて、私のメモを見てる。

そこで、次にクレジットカードを使って買い物した最後のレシートも見せる。

ニコニコと頷きながら、すぐに用紙を取り出して記入を始めてくれました_



「フーッ うまくいったみたい

すらすらと私のメモやレシートを見ながら記入してくれてる。

途中、英語で質問をしてくることもない。

私のメモで足りたみたいだ〜。

やっぱりウィーンでの経験が生きてたね。



15分程で無事に証明書を手渡されたよ。

用紙をみると「LOST PROPERTY」って書いてある。

「Merseyside Police」だって

「マージーサイド・ポリス」って書かれてるのみたら何だかとっても嬉しくなっちゃいました。

「すごーく素敵な思い出とお土産が出来ちゃった」って感じ



実は、カードが不正に使われなければ、この証明書を提出する必要がないんです。

私の手元で保管しておけばいいんですよ。

時間はまだ16時前だし、カードはストップされてるしから、実害はなかったし〜。

そして、「マージーサイド・ポリス」の証明書なんて頂けちゃって、

「宝物になっちゃいそう

だから私って「めちゃくちゃ前向きだよね〜」って言われちゃうんだなあ。

反省も少しはしないと・・・




本当はちょっぴり不安だったから、

今朝、ティケットを届けてくれた方の優しいお言葉、

「何かあったら遠慮しないで連絡してください

失くしたことがわかった時から、こうして解決する間に、

幾度となく思い出しては「甘えちゃおうか・・・」って思いましたよ。

でも、その度に「自分でしなきゃ」って、甘えたい思いを振り払っていたんです。




さあ、これでクレジットカードの処理も終了 いざアンフィールドへ

…で、どうやって行くの ここはどこ

 

 

 

 

続く

 

 


第29話《怪我や掏りは予習済みです!》

2023年01月23日 | 2008年ロンドン・リヴァプール

 

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2008年12月1日〜9日、10名程でザルツブルグ、グラーツ、ウィーンの

クリスマスを味わう素敵な旅行に行ってきました

第3話《リヴァプールFCへの愛の始まり》で紹介したオペラ歌手の方に連れてって頂きました。

他のメンバーは彼女の歌の生徒さん達。といっても大学生からおばあちゃんまで

というバライティに富んだ年齢層。

彼女はオーストリアに留学経験もあるし、友人もいるし、もちろんドイツ語もバッチリ



まさか、ここでの経験が役に立つなんて

もし、こんなことが自分に起きていたら そんな経験ばかりです。

「危機管理」この経験があったからこその準備だったんですよ。



「経験その1」です。

オーストリアに向かう機内で隣の席のおばあちゃん。

初めてお会いした方で元気なおばあちゃんでした。

そのおばあちゃん、ザルツブルグではスキーを楽しみにしていました。

私はモーツァルトの生家とか、

サウンドオブミュージックの舞台になった草原を見学とか芸術を味わう組でした。



楽しい観光も終わり、ホテルに戻るとスキー組にアクシデント

なんと 私の隣だったおばあちゃんがスキーで膝を骨折

ザルツブルグの病院で診察していただくと翌日手術だなんて



おばあちゃん大丈夫かしら

手術の費用ってどうするの 健康保険は使えないよね。

言葉が通じない国で、入院や手術なんて・・・

帰国するときはどうするの

御家族が現地に来る旅行費用は

この旅行の初日のアクシデントこの先の旅行はどうなるんだろう・・・

不安をあげたらキリがない・・・

 

でも、ご安心を 旅行保険に加入していたおばあちゃん。

早速、保険会社のパリ支店に連絡。

「まあ、素晴らしい〜」通訳の方を紹介

病室は特別室(通訳の方が24時間一緒に過ごすからです)

無事に帰国が出来るまでに回復すると、英語の出来る看護婦さんが日本からお迎え。

(日本の病院に無事に送ってくださるんですね)



そして足の骨折ということで、ビジネスクラスでゆったり日本へ帰国

回復後のおばあちゃんのコメントは

「痛い思いしたけど、通訳の方が24時間付き添っててくれるし、心強くて結構いい経験だったわあ」なんて

やっぱり元気良すぎる〜

お陰で私たちは旅行も予定通り楽しめました〜。

現在、おばあちゃんはリハビリも終え、めでたしめでたし・・・

もちろん費用はすべて保険で賄われてますよ。



保険会社への連絡、手続き、そして旅行保険のサービス内容をこんなに近くて見ることができたんです。

改めて「旅行保険の大切さと対応の親切さも知ることが出来たかな・・・」って感じた貴重な経験でした。



「経験その2」です。

ウィーンで自由行動の日です。

ホテルで朝食の時、同席したご夫婦。(御主人が彼女の生徒さんです)

ご夫婦のその日の自由行動は、ウィーンで暮らしてる御主人の友人の案内で街を観光する予定。

奥様が何も計画を立ててない私を誘ってくださったんです。

連れてって頂く旅なんて、他人任せが多くなっちゃいますね

な〜んにも考えてなかった私ですから喜んでお伴させていただくことに。



さあ、大聖堂や宮殿、美味しいお食事やカフェ

そして一番賑やかな市庁舎前のクリスマス市。私にはありがたすぎる市内観光。

クリスマス市を楽しんで市電に乗って、オペラ座辺りでぶらぶらしていた時です。

奥様が御自分のバッグの口が開いてるのに気付きました

もうお分かりですよね。


12月です クリスマス市です

その上混み合う夕方と言ったら、まさにスリの季節です

バッグの中をかき回して財布をさがす奥様。

「ありませ〜ん

「落ち着いて、奥様

「現金以外にすられたものは・・・

「クレジットカード、それに健康保険証も・・・」

健康保険証 奥様・・・海外で健康保険証は使えないんですけど・・・



こういう時何故か落ち着いてる私。

「クレジット会社に連絡しましょ

「カード番号が分からない・・・」って奥様。

「御主人と家族会員なら御主人のカード番号を伝えましょ

「この近くにクレジット会社のウィーン支店がありますよ」って頼もしいウィーン在住の御主人の御友人。

もう夕方5時近く

「じゃあカード会社の支店に行っちゃいましょ」ってことで、クレジット会社の支店へ直行。



さすがに首都・ウィーンだったから支店がありました。今回もロンドンなら支店があったんですけど。

支店に到着すると日本人の女性スタッフが笑顔で対応してくれました。

日本語での対応は「ホッ」とする瞬間ですね。

状況説明をして、カードはその場でストップしていただいて、

他社のクレジットカードをストップさせるためのお電話まで拝借。



「これでお終い」って安心したのもつかの間、

「警察に盗難届を出して証明書を発行してもらってください」って言われました

警察署は支店から5分位の場所。

地図を書いて頂き、警察署で発行していただくものをメモ。

掏られた場所や品物も、メモにドイツ語で書いて頂いて4人で警察へ。

ウィーンだからドイツ語ですね。

幸いウィーンで暮らしてらっしゃる御友人がドイツ語で伝えてくださったので、

無事に警察署で証明書も発行していただくことが出来ました。

この手順や証明書の発行に必要な事項、第三者としてしっかり経験出来ちゃいました。

このご夫婦も現金以外には大きな被害もなく、今では旅の思い出の一つになっちゃってます。



神様は予習させてくれたの・・・

一人旅の前にこんなに経験させてくれるなんて

お陰でこの後の証明書を発行していただくのに大変お役にたたせていただきましたよ。



ヨーロッパのクリスマスもステキな体験だったんですけど、

この2つの出来事は違った意味でとっても貴重な体験になりました



「経験その2」を思い出しながら、さあ警察署へ行く準備をしましょ。

「落ち着いて、落ち着いて」こんな時の呪文です。

慌てるとアイデアは浮かんでこないよ。

今夜はアトレチコ戦。時間のロスだけは避けたいです。

 

 

 

 

続く

 


第28話《こんな時ってどうするの?》

2023年01月23日 | 2008年ロンドン・リヴァプール

 

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今夜のビールはホテルの窓の外へ置いて・・・こうしておくと夜、冷えたビールが飲めるからね。

今回のホテルの部屋に冷蔵庫はないし、ビールとかジュースとか買って置いたら

保存場所にいいですよ。冬場だけだけど・・・(落ちないところにね)



昼食をいただきながら、クレジット会社から送られてきたカード番号の控えを用意。

これも旅行の時の大切な持ち物。

財布の中を整理して、昨日使ったアルバートドックのお店のレシートも用意。

「これかも・・・」14時30分頃で£14と書かれてるレシート。

これから電話をする場所は日本だし、安心して携帯電話で電話しましょ。

日本を出る時、必要かもしれない場所や連絡をとる必要のある電話番号を登録してあります。

こうしておいたら電話すればいいだけで〜す

ということは・・・「携帯電話だけは絶対に失くせない」ですねえ。

「携帯電話の紛失には気をつけましょうね



もちろん24時間対応だから、時差も大丈夫。

掛けてみるとちょっと困ったことが

クレジット会社の方ったら、親切にコレクトコールの番号を教えてくれるんです。

でも、コレクトコールって携帯電話からは掛けられないんです。(当時は)

「ホテルで電話を借りてください」だって

「無理 無理 無理で〜す

上手く借りられなかったらまた余計な時間が掛かっちゃう。

今日は試合がある日だから、のんびりしてられないんですよ。

それにせっかく通じた電話だもの。

「正直な気持ち、切りたくないで〜す

「国際通話料 心配しないで こちらで払いますから、このままでお願〜い



と言う訳で、私の掛けた電話のままでクレジット会社の方に事情を説明させていただきました。

参考までに帰国後の私の電話料金。

友人に送った写メールや友人との通話料金も含めて、いつもの月より4,000円程多かっただけでした〜。

正直、請求書が届くまでドキドキしてました。これくらいでホント! 助かった



それにしても、電話した時にはすでにクレジット会社に昨日の午後の買い物の情報が届いているんだ〜。

さすが、翌日には届いちゃっているんですかあ。

このことにも驚かされます

「一致しました

私が最後に買い物したレシートとクレジット会社に届いてる記録。

「良かった

誰かに使われてしまった形跡はないみたいです。

それに、その記録を最後にクレジットを使用不可にする手続きも終了。

あとは使われてもカードには盗難保険が付いてるから大丈夫。

「あ〜、ひとまずこれで安心だあ



でも、実はしなければならないことがもうひとつ。

これが不安出来るかなあ。

それは、「紛失証明書」の発行のお願い。

警察署に行って証明書を発行してもらわないといけないんですよ。

「しなきゃいけないんだろうなあ」ってことは知ってはいたんですけど・・・

クレジット会社の方に甘えてみました〜。

「私、英語ダメなんです

「あ〜ん」やっぱり甘えてもダメ。



一難去ってまた一難

「そうだ

去年のオーストリア旅行での、ウィーン警察のことを思い出そう。

 

 

 

 

続く

 


第27話《非常事態です!!!》

2023年01月23日 | 2008年ロンドン・リヴァプール

 

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オフィシャルショップを出て、「落ち着いて、落ち着くんだよ」って自分に言い聞かせながら歩く私。

頭の中はパニックになりそう。

私の心の会話を聞いてください

「どうして試合当日にこんなこと〜

「大丈夫 試合は夜なんだから・・・」

「どこかでスリにあったのかなあ〜」

「でも、現金も免許証も他のカードもあるんだよねえ

「じゃあ、どこかに入れ忘れ

「それとも、どこかに置き忘れ

「いつからカードが無いんだろう・・・」

「最後にカードで買い物したのっていつ

「今朝はまだお散歩しかしてないし、もしかして昨日のアルバートドック…

「あの栓抜きを買ったお店だ

「ほら、クッキーと黒蜜きなこチョコを交換した時・・・」

「あっ 暗証番号を入力してカードを抜き忘れたかも

「あれって日本だったらお店の店員さんが抜いて返してくれるよね。

イギリスでは自分で抜かなければならないから戸惑ったよ



「アルバートドックのあのお店に行ってみようか


「でも、行っってみても、昨日のおじさんがレジにいるか分からないよ〜

「そうだよね。別の人だったら説明出来ないよね。私の英語力じゃ

「それより、カードの使用をストップしなきゃ

「そうだ それがまず最初



「ホテルに帰ろう

「今夜は試合だよ。その前にしておくことは

「もしかしたら紛失の手続きとかで、アンフィールドに行く時間がギリギリになっちゃうかもしれないよ

「だったら、いつものM&Sで試合を観戦後のビールを買って帰ろう

「そうだね 」

「きっと無事にチャンピオンズリーグを観戦出来るよ

「うん、ホテルに戻ったら美味しいビールで乾杯出来るはずだよね

「決まってるよ 今夜の試合のためのリヴァプール旅行なんだから〜。」

「そうだ観戦出来ないなんて絶対ありえな〜い

 

 

 

 

続く