アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

ペールモーヴェット

2007年07月15日 | 誕生色
心配されていた台風4号。
幸い、こちらには、大きな影響をもたらすこともなく、
通り過ぎていくような気配です。
まだ雨は残っておりますが、空が明るくなってきました。

今日は、中元 です。

広辞苑によると・・・

① (正月15日を上元、10月15日を下元ととして
  祝うのに対して)7月15日の佳節。
  半年生存の無事を祝い盂蘭盆(うらぼん)行事をし、
  亡霊に供養する。

② 中元の時期にする贈り物。


また、季語は秋。

いわゆるお盆。
旧暦の7月15日を、どう捉えるかによりけりで、
7月になったり、8月になったり、ですね。

1年の真ん中くらいというのが、大きなポイントになり、
いろいろな風習や行事が執り行われているように思います。

幅広く適用できる暑中見舞い。
基本的には、7月7日の小暑から、8月の立秋までの間
に出せるとされています。
立秋を過ぎると、残暑見舞いになりますね。

現代では、梅雨明けから暦の上の立秋まで、
とすることもあるようです。

ちょっとご無沙汰している、あの方へ。
「お元気ですか?」
と、一報してみるのも、良いかもしれませんね。


■7月15日の誕生色 

   ペールモーヴェット (pale mauvette)
     繊細、暗示、慎み深さ、優美

 とってもデリケートなのでしょうね。
 非常に謙虚で優美なイメージもあります。
 とても素直に人の言葉を聞き入れるため、
 場合によっては、暗示にかかってしまう可能性もアリ?

 モーヴェット。
 薄い紫色を表す言葉。
 その他、「手短に」という意味もあるようです。

 多分、元になっているのは mauve という単語。

 この mauve (モーヴ)は、英語で、
 「紅紫染料の一種(コールタールから採るアニリン染料)」
 の呼び名であり、そこから「紅紫色(の)」や「藤色(の)」
 という意味にも使われるようになったのだと思います。

 19世紀中頃。ところは英国。
 18歳のカレッジ化学生が、実験中、
 偶然に赤褐色の沈殿物を作ってしまったのだそうです。

 その沈殿物の原材料を少し変えて、
 アニリンからできた沈殿に水を加えて沸騰させてみたところ、
 紫色の溶液ができたのだそうです。

 その溶液で、絹を染めてみたところ、
 とてもきれいに染まっただけでなく、
 洗っても、色落ちしないことが確認されたのだとか。

 これが、人類初の化学染料発見でした。

 発見したカレッジ化学生のパーキン君。
 この合成染料に、「mauvein」と名付けたのだとか。
 「モーヴェイン」は、フランス語で「葵」を意味します。

 自然の材料から染色するよりも、化学染料を使う方が、
 より効率よくできるのではないでしょうか。
 そこから、モーヴェットには、「手短に」という意味も
 派生したのかもしれませんね。

 葵の花よりも、鮮明な紫色のモーヴ。
 それよりも、少し薄い紫色の、ペールモーヴェット。


■7月15日の誕生花 
花の名前 主な花言葉
バラ 愛情
バラ(ピンク) わが心
オーストラリアローズ 芸術は愛
カワラナデシコ 貞節
ノウゼンカズラ 華のある人生
フサスグリ 目新しい
ニコチアナ あなたがいれば寂しくない
ササユリ 上品
ネムノキ 胸のときめき
ナツツバキ 愛らしい人
イソトマ 神聖な思い出