野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

常緑樹 冬の里山観察シートより

2019-02-19 | フィールドガイド--植物編--
常緑樹
「里山」とは、人里に隣接する森や山のこと。人の手が入り豊かな自然のバランスが保全されていました。
里山には人の手が入らなくなって、その姿がかわりました。
ツル植物が繁茂し、里山に入れなくなる、樹木がいたむ
木々に巻きつき高いところへ上っていくツル植物が、木の成長を妨げたり、木を衰弱させてしまう。
萌芽更新が行われず暗い林になる
炭やたききのため伐採していた、雑木林。薪や炭を使わなくなったため、もともとの木が大木化した老齢の木が密生、暗い林に。萌芽力も低くなる。
ササが繁茂する
背丈ほど伸びるササ類が繁茂し、ヤブと化す。
竹林が拡大する
地下茎を伸ばして勢力を広げるのが竹。竹が侵入した林は竹林に変わり、山の斜面から頂上まで竹林に。
常緑樹が入る
常緑樹が、増えてくる。常緑樹が増えると、林内がますます暗くなる。
冬は常緑樹を見るのに良いチャンス。どんな植物がみられるのだろうか。
カヤ(イチイ科)
農家の軒先に結構見られます。大樹になりますが、雌株が植えられ、種子から油をしぼりました。
ネズミサシ(ヒノキ科)
里の木、葉は触ると手に刺さって痛い。枝をネズミの通り道に置いておくと嫌がるとか。ネズミを刺すという意でネズミサシ、葉は1箇所から3枚出ています。(3輪生)
実は杜松子(トショウシ)と呼ばれる漢方薬。ジントニックの香りがします。
ヒサカキ(ツバキ科)
秋に黒く色づいた実は冬鳥の大事なエサになります
アセビ(ツツジ科)
2月中ごろにはスズランのような花が見られます。
ソヨゴ(モチノキ科)
葉の縁が波うち、風にそよいでいるようすから名づけられました。長い柄の先についた赤い実は鳥たちのえさになります。
モミ(マツ科)
若い木の葉の先端が二つに分かれており、先端は棘となっておりさわると痛い。

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