武庫川流域には、河原の石を観察したり、調べたりできる場所がたくさんあります。ここでは、下流、中流、上流で、JR福知山線から歩いて直ぐに観察で切る場所がたくさんあります。
下流は武庫川流域の地質に関係ある石が集まってきます。下流部で石を調べると、その河川流域の地質が予想できます。
写真はJR生瀬駅付近の川原です。
石の大きさは一抱えもある大きな石がゴロゴロしています。花崗岩と川の崖をつくっている岩石がたくさん見られます。堆積岩は少なく大きさも小さいのが多いです。
花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)
深成岩。花崗岩と閃緑岩の中間の岩石です。有色鉱物は、角閃石、黒雲母で、無色鉱物は、石英、長石です。有色鉱物が花崗岩より多く、暗い灰色です。角閃石、黒雲母がごま塩をふったおにぎりのように見えるのが特徴です。
花崗岩(かこうがん)
大多田川から流れてきたとおもわれる花崗岩です。大多田川は六甲の花崗岩帯と有馬層群の境を流れています。合流付近ではそこから流れてきた大きな花崗岩がたくさん見られます。
凝灰岩(ぎょうかいがん)
灰色から黒灰色した石です。流紋岩質から石英安山岩質の結晶質凝灰岩で、斜長石・石英・黒雲母・カリ長石の平均1~2mm大の結晶粒を多く含み、岩片として泥岩・凝灰岩などが含まれます。太多田川北岸の採石場で採鉱しているのがこの石です。
チャート
堆積岩の一種で,大洋で浮遊生活をしていた放散虫(原生動物の一種)などが1000年に数mmという非常にゆったりと海底に堆積して固まってできた岩石です。鋼鉄よりも硬いので、打ち合わせると火花が飛び、火打ち石などにも利用されました。層状に堆積することが多く、二酸化けい素以外の成分によって赤・白・黒・緑・青等の様々な色があります。上の2つの写真はいずれもチャートです。
砂岩(さがん)
砂と岩が水や風で細かく砕かれたもので、粒の大きさが2mmから16分の1mmのもので、砂が固結したものが砂岩です。白い筋は石英の脈です。武庫川流域では砂岩は上流では見られますが下流部に行くと少なくなります。
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